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Film (c)2007 Universal Studios and Motion Picture BETA Produktionsgesellschaft mbH & Co. KG. All Rights Reserved. Artwork & Packaging Design (c) 2008 Universal Studios. All Rights Reserved.
CIAの特殊機関で極秘の訓練を受け、究極の殺人マシーンに鍛え上げられた男=ジェイソン・ボーン。ある暗殺任務のアクシデントで記憶を失った彼は、自分が誰なのかを知ろうとするが、逆に自分がいた組織からその命を狙われることになる…。
2002年に公開されたマット・デイモン主演の映画「ボーン・アイデンティティー」は、その謎解きとリアリティを追求したアクションシーンの連続で、世界中の映画ファンを魅了した。
2004年には続編の「ボーン・スプレマシー」が公開され、昨年2007年にはシリーズ完結編ともいうべき「ボーン・アルティメイタム」が公開に。
そして、その「ボーン・アルティメイタム」が、いよいよDVDとしてリリースされることになった。
そこでFM802の3人のDJに、大阪市内某所に極秘に集まって頂き、このシリーズの魅力、そして最新作の魅力をたっぷりと語ってもらいました。
 
 



−まずは、それぞれの「ジェイソン・ボーン」シリーズとの出会いを教えていただけますか。
 
中島 僕の場合は、毎週水曜日に番組で映画を紹介しているので、最初に『ボーン・アイデンティティ』から観たんだけど、最初は、ああ、マット・デイモンが主役なんだ、と。それまでにも彼が出ている作品は良く観てたけれど、どちらかというと脇役のイメージが強かったからね。で、観たらメチャメチャ面白い
久保田 1作目から面白かった?
中島 僕はね、この座談会に参加するにあたって思い出してみたんですよ、どうやったかな3作観て、と。で、3作目の『〜アルティメイタム』は僕は予想以上に面白かったけれど、やっぱり、1作目でものすごくハマったの
久保田 俺は、1作目観て、訳が分からなくて、悔しくて『ボーン・スプレマシー』を観て、で、ガッと一気にはまって、結末どうなんねやろ…、って、そういうスタイルだった
内田 ああ…。やっぱり続けて観たほうが、引き込まれ方は凄いですよね
久保田 1作目観たときは、あのまま、ハッピーエンド風に終わったらアカンのとちゃう? という感じだったから
中島 ああぁ…
内田 最後がね
中島 僕はね、あんまり濃く恋愛が絡むと、ちょっと苦手なんですよ
久保田 恋愛ものダメ?
中島 いや、恋愛モノは恋愛モノで観たいから。だから、2作目なんか、ものすごく悲しかったでしょ? 彼女が死んで…。
だから、3作目はいよいよ記憶が戻る、みたいな感じのところがやっぱり面白くってね
内田 私は、1作目はDVDで観たんですけど、はじめは、マット・デイモンのイメージって優等生な感じだったから、ジェイソン・ボーンみたいな役って、私の中では初めてだった。で、私の場合は、恋愛が絡んでいたからこそ、その人間らしい部分に、女性として魅かれたところはありましたね

−恋愛が絡む、という視点で観た場合、例えば1作目のボーンと一緒に逃げるマリー(フランカ・ポテンテ)が、髪を染めて短く切るシーンとかは…。
 
内田 ああいう変化とか、もう、覚悟を決めたんだな、っていう姿は、女性目線でも楽しんでいけるな、っていうのは感じますよね
久保田 けっこうみんな、このシリーズは内面的なところ観てるよな
 

 
内田 自分が、もしこういう人と、こんな風に出会ったら、自分はついて行くのかな、そこまでの勇気はあるかな、というようなことも考えてしまうんですよね
久保田 ああ、なるほどな
中島 僕は、悪いけど、こんな女絶対おらへんわ、って思ってたもん(笑)
内田 でも、何かこう、自分が経験してきていない、自分が知らない世界観を持っている人って、女性からすれば好奇心を持つじゃないですか
久保田 じゃあ目の前に、ジェイソン・ボーンみたいに、記憶はなくしているのにパスポートはいろんな名前のものがバーン!みたいな男が現れたら、どうするの? しかも金いっぱい持ってて
内田 いや、お金は…(笑)
中島 金いっぱいあるとかいうのは、また話が変わってくるでしょ(笑)
久保田 いや、俺は最初、記憶はないけど金はある、という感じで(笑)、俺やったらどっち取る、って考えたときに、金取るかな、とか。
そうなるとストーリーが30分で終わるけど(笑)
中島 でも、金庫には金だけじゃなくて拳銃とか入ってて…
内田 パスポートもたくさん…
中島 から、俺は誰やねん、って思うと思うんですよ。それに、ボーンは最初から、自分は強いっていう自覚があったわけじゃないでしょ? 
警官に殴りかかられて反射的にそれを受けて相手を倒して…
内田 もう、あのシーンは凄かった!
中島 僕なら、自分は誰やろう、って考えると思うな。
…久保田さんも、そう言ってるけど、僕なんかよりずっと探求心強いから、何とかして自分のこと知ろうと思うはずですよ
 

 
久保田 このシリーズの面白いところは、監督のカメラ目線なわけ。全部、登場人物の(顔の前に手をかざして)ここらへんで撮ってる。超接近。1作目から3作目まで全部。で、あの格闘シーンも、接近戦で相手を一撃で倒すことができる技で、確か、フィリピンかどこかの武術で
内田 ああ、ボーナス・トラックにその解説も載ってましたね
久保田 で、そんなに派手さはない技だけど、めちゃめちゃリアルやろ?
中島 『ボーン・アルティメイタム』の時の、ちっちゃいアパートの部屋みたいなところでの格闘のシーンを、すごい長回しで撮ってたところは、メッチャ興奮したもんね
内田 あの迫力は凄いですよね
久保田 ああいう格闘シーンは、映画の中で、このボーン・シリーズにしかないもんね。ほんもののCIAや闇の戦闘員が身につけている武術。そういうのが面白いね。『接近、展開、連続』って、サッカー日本代表の岡田監督のテーマみたい
中島 …昔ね、アメリカのテレビシリーズで『冒険野郎マクガイバー』っていうのがあって(笑)、この主人公が、戦うときにそこらへんにあるものを何でも使ってて。そこに通じる、面白さがあるのよね。割れたガラスの破片で襲ってくる相手にボールペンで立ち向かうシーンとか、あったでしょ? 
あの、身近にあるものを使ってその場その場をくぐり抜けていく。
ああいうのが本当に鍛えられたスパイなのかな、こういう人ホンマに居るのかな、とか思わせるところがスゴイね
久保田 だから派手さはないけど、そういう小技が効いてるよね。例えば、車にパッと飛び乗って、全然知らない街を走るときに、走りながら地図をパッと見て、一瞬で憶えて街の中のどこをどう抜けたらいいか見極める、というね。一瞬で自分の頭の中がナビゲーターに変わる能力。
イタリアのナポリとかスペインのマドリードとかで。ああいう細かいディティールが好きな男は多いと思うな。
内田 スーパーで傷を消毒するアルコールをパパッと盗んだり、そのとき一緒に地図を盗んでるのが、そのカーチェイスのシーンの伏線になっていたり
中島 ほんと、そう。大技のアクションじゃなくて、密室での接近戦とか、地図憶えるとか、派手さはないし、精密機械が出てくるわけでもなく。
それがワクワク感をそそるね
久保田 そうそうそう!
 

 
中島 僕はね、このシリーズ、海に始まって海に終わるでしょ? そこに、こう、内面的なものを感じるわけですよ。
記憶というのと、海の中の景色というのが、僕の中ではすごくつながっているように感じたんですよ
内田 ああ、確かに
中島 だから僕は、『〜アルティメイタム』の、最後の海のシーンが一番好き

ーそれぞれ、このシリーズの中の好きなシーンっていうのは、ありますか?
久保田 うーん、このシリーズは世界中いろんなところを旅するでしょ。
このシリーズの中だけでどれだけ行く?
中島 特に『〜アルティメイタム』はすごかったね
久保田 だから、これを観てるだけで世界中を旅している気分になる、というね。俺はシーンというか、そういういろんな場面が好きやね
内田 私は、1作目の最初のほうの、公園で寝てて警官に起こされて、逮捕されそうになった瞬間に自分でも分からないうちに体が反応して技を出す、というあのシーン。
あれで、このシリーズに一気に引き込まれちゃいましたから。
…実は最初、CIAとか出てきたら話が難しいんじゃないか、と思ってて(笑)。
でも、あのシーンを観た瞬間につかまれた気がして
中島 あと、自分が接近しようとするターゲットに、気付かれないように隣の高層ビルかどこかに潜んで、携帯電話をかけて『顔が疲れてるな』とか言って、自分からは相手が見えていることを知らせるところとか、カッコエエ!って感じ。
あれ、できるようになりたいな、とか(笑)
 


−マット・デイモンって、このシリーズの中で演じている役が、一番カッコいいですよね。
久保田 これでブレイクした、って言っていいでしょ
中島 『オーシャンズ11』とかのシリーズだと、どっちかって言うとマヌケ役だもんね

−なぜ、このシリーズのマット・デイモンはカッコいいんでしょう?

中島 僕が思うのは、ひとつの要素としては、しゃべり方もあると思う
内田 無口、ですよね
中島 ちょっとしかしゃべらない。それに笑うところもほとんどないし
久保田 笑われへんやろ(笑)。記憶なくしてるし、頭は痛いし(笑)
中島 いや、他の作品では笑っているシーンも多いから。
それから、例えばビルの壁面をつたって逃げるときでも、もの凄い形相で力を使う、というような演技がない。ものすごくストイックな感じでしょ
内田 2作目の『〜スプレマシー』の最初のほうの、インドのゴアのビーチを走っているシーンで、すごい筋肉がついていたのには、ビックリしましたねぇ
中島 でも、マット・デイモンって、イケメンじゃないでしょ?
久保田 女の子から見たらどうなの?
内田 カワイイ系、に入るんじゃないかな、って思うんですけど
中島 あんまり甘いマスクじゃないから、よけいに、朴訥としてて、記憶を失ってて、ストイックで、といったところが出てるんだと思うね
久保田 始め観たときは、別にイケてない男でも、観終わったらカッコいい、というのは、一番の映画の醍醐味やろうね。
内田 それはすごい思いました
久保田 それは、アクターとしては凄いことやね
内田 あ、あと、マット・デイモンは目力がすごいな、と
 
−まだ、『ボーン・アルティメイタム』を観ていない、という人に、この3作目の魅力を伝えるとすれば。
久保田 『〜アルティメイタム』だけを観ても十分楽しめると思うけど、1作目、2作目と観ていくことで、どんどん引き込まれていくし、『〜アルティメイタム』の掘り下げた部分が見えてきて、もっと面白くなるね
中島 このシリーズ全体の評価は、この『〜アルティメイタム』の出来によるわけですよ。1作目、2作目と、やっぱりこの後があるな、と匂わせて終わってて。
で、この3作目でどれだけキレイに謎を解き明かし、ジェイソン・ボーンはどうなるのか、っていうのが大事なわけ。
で、僕の見る限り、…よう出来とるわ(笑)
内田 すごく期待の高いなかで…
中島 その高いハードルを、よくクリアしたな、と
久保田 これは、キレイにまとまったね
中島 多分、キレイにまとめようとした作品、というのは、他にもあるんだろうけれど、最後イマイチやったな、っていうのもあるからねぇ。
そう考えると『〜アルティメイタム』はホントによく出来てる、というか、最終作としては最高の終わり方だし、最高の見せ方だと思う

−実際に、1作目2作目と興行収入が上がってきている、という珍しいパターンで。
中島 それは凄いよね
久保田 やっぱり人間は、内緒にされるとすごく知りたくなるところがあって。謎を謎のまま置いておかれると、困るのよね(笑)

中島 その謎の提示の仕方も、このシリーズは上手かったんだろうね。
2作目に入って、CIAの中にもジェイソン・ボーンの理解者が出てくるあたりから、ちょっとずつ分かってきて3作目に、というのも、良かったね
内田 誰を、どこまで信じていいのか、っていうね。CIAの内部者同士でも
中島 その、CIAの内幕、というのも3作目では面白くなってくるからね

ーで、男はみんな権力争いばかりしていて、ジェイソン・ボーンを理解して助けてくれるのは女性ばかり、というのも象徴的ですよね。
中島 それは、あるね
内田 そうですねぇ
 
久保田 でも、ジェイソン・ボーンみたいな男が、他にも存在する、と考えると…

−まだ、この続きの物語も考えられる?

久保田 新しいキャラが出てきて?
中島 いや、ジェイソン・ボーンが、あのシステムはおかしい、とか言って破壊しに行く
久保田 他の組織で鍛えられたジェイソン・ボーンみたいな奴らがいて…
中島 で、それをボーンが叩きに行く、と

−今度は、ジェイソン・ボーンがCIAに頼まれて、
  テロとか暗殺とかの悪事を阻止する使命を帯びる、とか…。
久保田 もう、完全に記憶が戻って
中島 正義の味方ジェイソン・ボーンで。…それちょっとワクワクするね
内田 面白そうですねぇ
久保田 まあ、新シリーズになるか、エピソードになるか…
中島 で、もう今度はフル装備(笑)。もう、一人で軍隊並みの力がある、という(笑)
 
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