今月のテーマ
料理をつくろう!
4月から新年度がスタート。今月から進学した、就職した、転勤したなど、身辺に大きな変化のあった方も多いはず。新しい環境で過ごす毎日は、ドキドキ、ハラハラすることが多く、生活環境の変化や生活リズムの変化、通勤・通学経路や所要時間の変化など、知らず知らずのうちに気を使うこと、知力を使うこと、体力を使うことが多くて、ストレスもたまり気味ではないでしょうか。
また、一人暮らしを始めた、単身赴任になってしまったなどによって、食生活が激変してしまった方は、食事内容やそれが影響する健康についても、関心が高いはず。
そんな、多くの問題や状況を打破するために、おいしいくてヘルシーな食生活を始めてみませんか?
栄養面や経済性を考えると、自炊するのが一番! というわけで、今月は、淡口しょうゆを使った、とてもベーシックだけれど、これさえ知っておけば、さまざまな料理に応用できるオールマイティな料理法と具体的なレシピをご紹介します。お料理が得意という方も、お料理初心者も、プロが教えてくれるコツとテクニックをマスターすれば、これまでと違った食卓を演出できること間違いなし! ぜひこの機会に、毎週レシピをチェックして、実際につくってみてください。これまで知らなかったさまざまな「!」が体験できて、きっとあなたのお料理ライフが素敵に激変しますよ!
★基本の料理法を勉強しよう
「焼く」「煮る」「炒める」「揚げる」「蒸す」「ゆでる」「和える」の7種類と、
「炒め煮」「蒸し煮」など、この中の幾つかを駆使して調理する料理法があります。
★料理法と特徴
1.焼く…最もシンプルで基本となる調理法。でも、焼き方いろいろ、調理器いろいろです。
『コツ』:「素焼き」「塩焼き」「つけ焼き」など、素材と仕上がりに合わせた焼き方があり、それぞれの特徴を知ることが第一歩
2.煮る…出汁や合わせ調味料で材料を加熱し、味を含ませる日本料理で最もポピュラーな調理法。どんな食材も調理できるので、マスターしましょう。
『コツ』:材料の分量と合った大きさの鍋を選ぶことがおいしく仕上げる基本。蓋をするかしないか、落とし蓋をするかしないか、煮汁の量、煮込み時間などは料理によって違うので、意味を覚える必要があります。
3.炒める…フライパンや鍋で油と材料を強火で加熱する調理法。高温・短時間で加熱するのが基本ですから、ビタミンなど水溶性や熱に弱い栄養素の損失を防ぐことができます。
『コツ』:火の通りが均一になるよう切り方や大きさに注意します。火の通り時間が違う材料を一緒に炒める場合は、時間差で入れるか、火の通りの悪い材料を下ゆでしておきます。
4.揚げる…衣をつけた、あるいはそのままの材料を油の中に入れて加熱する調理法。食材の風味や栄養を閉じ込めたり、油の栄養をプラスすることができます。
『コツ』:温度管理が必要ですから、温度ゲージのついた専用鍋を使うのが便利。材料をたくさん入れると、油の温度が下がるので要注意。
5.蒸す…蒸気で食品を加熱する調理法。火加減と蒸し時間が決め手になります。
『コツ』:基本は、材料を入れる前に蒸し器を十分温めておくことと、蒸気が上がり始めてから蒸し時間を計ること。卵料理など火加減に注意が必要なものは、蓋をずらすなどのテクニックで。
6.ゆでる…そのまま食べる場合と下ごしらえの場合がある調理法。アク抜き、臭み抜きなどの効果があります。
『コツ』:熱湯からゆでる場合と水からゆでる場合があり、ゆで汁には、欲しい効果に応じて「塩」(塩味をつける)、「酢」(漂白、タンパク質を凝固させる)、「米ぬか」(アクを抜く)などを入れます。
7.和える…下ごしらえした材料とさまざまな調味料を絡める調理法。調味料の種類をたくさん覚えると、さまざまな味わいが生まれます。
『コツ』:調味料が薄まらないよう水分のあるものはよく水気を切ります。時間がたつと味も見栄えも悪くなるので、食べる直前に和えます。
ワンポイント
今月・来月は、基本の調理法を学ぶ連続企画をお届けします!今月のテーマを生かしたお料理のレシピをご紹介!
[2012.05.10]白和え
今週のポイントは【和える】
「和える」料理の代表格とも言える「白和え」ですが、手作りするという人は少ないかも。
和える具材をシンプルにすることで、気軽につくれる一品に! 酢を少し加えると、
豆腐がヨーグルトのような爽やかな味わいに変身するヘルシーメニューです。
- レシピ
- 材料(4人分):
淡口しょうゆ…小さじ1、米酢…小さじ2、木綿豆腐…1/2丁(150gくらい)、ブロッコリー…1/2株
淡口しょうゆ→そのまま調味料として
つくり方:
1.木綿豆腐はキッチンペーパーなどで包んで斜めにしたまな板に置き、重いお皿などをのせて20分ほどかけて水切りします。
2.木綿豆腐をすり鉢で当たってなめらかにするか、目の細かいザルに通し(裏ごし)ます。淡口しょうゆと酢を加えてよく混ぜ合わせておきます。
3.ブロッコリーは太い軸を切り落とし、小房に切り分けます(一つの房をさらに2つか3つにカットする感覚で)。軸は硬い筋があるので、皮を厚めに切り取ってから、適当な大きさの短冊切りにします。水を張ったボウルにつけて、つぼみの中に入った虫やホコリを取り除きます。
4.ブロッコリーが重ならずに並べられる程度の大きさの鍋に水を1cm程度入れたら、まず、ブロッコリーの軸を入れ、次につぼみの部分を上にして鍋に入れます。鍋に蓋をして中火で加熱します。蒸気が上がったてから約2分蒸しゆでにしたら、ザルなどに上げて、冷まします。
5.2と4を合わせれば出来上がり。 - ワンポイント
- 酢を加えることで、ヨーグルトのような爽やかな味わいになる白和えです。木綿豆腐の水切りが足りないと、水っぽくなりがちですから要注意。合わせる野菜は、水分の出ないものを選びましょう。ほうれん草、春菊、菜の花など青物野菜が基本。シメジなどキノコ類もよく合います(軽くゆでるか、炒めてしんなりさせて使います)。甘めに仕上げたいときは砂糖(大さじ1)を、コクをプラスしたいときはすりゴマ(大さじ1)を加えてみてください。
- 出来上がりの写真[左が先生作・右が加藤真樹子作]


[2012.04.26]根菜汁
今週のポイントは【炒める】と、【煮る】
汁物としてはもちろん、おかずにもなる具だくさんのホカホカメニュー。基本の材料にお好みの具材を加えたり、調味料をプラスたりして、オリジナルな根菜汁をつくってみましょう!
- レシピ
- 材料(4人分):
昆布の出汁…1L(水1L 昆布10g)、淡口しょうゆ…大さじ4強、大根…100g、ニンジン…70g、ゴボウ…70g、椎茸…4枚、白ネギ…1本、薄揚げ…1枚、サラダ油などの炒め油…大さじ1
合わせ出汁の黄金比率→出汁15:淡口しょうゆ1
つくり方:
1.昆布出汁を取ります。ボウルなどに水1Lと昆布10gを入れて3時間ほど置きます。
2.大根は皮をむき、5mm厚さのいちょう切りか半月切りにします。ニンジンとゴボウはよく洗って皮つきのまま乱切りにします。椎茸は石づきを取って薄切り、白ネギは小口切り、薄揚げは適当な大きさの短冊に切ります。
3.鍋を火にかけてサラダ油を引き、大根、ニンジン、ゴボウを入れて炒めます。大根が少し透き通ってきたら、油揚げと白ネギを加え、1.で作った昆布出汁を注ぎます。昆布は入れたままでOK。煮立ったら、淡口しょうゆを入れます。根菜に味が入り、お好みの濃度にまで煮詰まったら出来上がり。
- ワンポイント
- おかずにもなる汁物メニュー。「炒める」という手順を省くとあっさりした仕上がりになりますが、油で炒めることによって、コクをプラスすると同時に、野菜の煮崩れを防ぎます。食物繊維たっぷりでしかもローカロリーですから、たっぷりつくってモリモリ食べたいメニューです。豚バラ肉や鶏肉、塩鮭など動物性タンパク質を入れるとボリュームも栄養価もグンとアップします。七味、山椒、柚子胡椒などの薬味を添えると、ワンランク上の料理に。
- 出来上がりの写真[左が先生作・右が加藤真樹子作]


[2012.04.19]鶏の竜田揚げ
今週は”揚げる”がテーマ。
老若男女に大人気の鶏の揚げ料理。下味がついているので、つけダレ不要で手軽&カロリーダウンが可能です。つけあわせに、たっぷりの野菜を添えれば栄養バランスもバッチリ!
- レシピ
- 材料(4人分):
鶏モモ肉…300g、片栗粉…適量、サラダ油など揚げ油…適量
●合わせ調味料:淡口しょうゆ…100cc、酒…小さじ2、おろしショウガ…1片分、おろしニンニク…1片分、あれば白ネギの青い部分
合わせ調味料の黄金比率→淡口しょうゆ10:酒1
つくり方:
1.ボウルに合わせ調味料の材料を入れてよく混ぜ合わせます。
2.鶏モモ肉を食べやすい大きさにカットし、”1.”に5分くらい漬け込みます。
3.味付けした鶏モモ肉をキッチンペーパーなどに上げて水気をよく切り、片栗粉をまぶします。
4.フライパンに底が隠れる程度のサラダ油を入れて火にかけ、温まってきたら鶏モモ肉を入れて揚げ焼きにします。揚げ色がついたら裏返し、反対側も揚げ焼きにします。 - ワンポイント
- 経済面と後片付けを考えて油を少なくしましたので、揚げ焼き状態になりますが、もちろん、たっぷりの油で揚げるとおいしくつくれます。揚げ焼きにするときは、厚みがあるとどうしても火が通りにくくなるので、鶏モモ肉の分厚い部分はそぎ切りにするとよいでしょう。千切りにしたキャベツ、細かくカットしたレタス、ゆでたもやしなど、たっぷりの野菜を添えるか、野菜の煮物とセットにすれば、栄養バランスのよいおかずに。
- 出来上がりの写真[左が先生作・右が加藤真樹子作]


[2012.04.12]炒り豆腐
今週のメニューは”炒り豆腐”【炒める】
豆腐を炒めるといういつもと違う使い方をすると、豆腐の新しいおいしさ発見!タンパク質(豆腐)とビタミン・ミネラル(野菜類)が豊富に盛り込める上、手軽につくれて食べやすいヘルシーメニューです。
- レシピ
- 材料(4人分):
淡口しょうゆ…大さじ1、木綿豆腐…1丁(300gくらい)、ニンジン…70g、椎茸…4枚、ゴボウ…70g、白ネギ…1本、卵…2個、サラダ油…大さじ1
淡口しょうゆ→そのまま
つくり方:
1.木綿豆腐はキッチンペーパーなどで包み、斜めにしたまな板にのせ、重いお皿などをのせて20分ほどかけて水切りしておきます。
2.ニンジンとゴボウは皮付きのままよく洗い、ニンジンは縦半分に切って薄切り、ゴボウは斜め薄切りに、椎茸は石づきを落として薄切りに、白ネギは小口切りにします。
3.フライパンを火にかけ、サラダ油を入れます。フライパンが温まったらニンジンとゴボウを入れ、中火で炒めます。軽く火が通ったら椎茸と白ネギを加え、木綿豆腐を手でほぐしならが入れます。豆腐が熱くなったら淡口しょうゆを加えて全体をよく混ぜます。溶き卵を回し入れたら、中央に寄せてくるようにしながら火を入れます。卵にほどよく火が通ったら出来上がり。 - ワンポイント
- 木綿豆腐の水切りが足りないと、水っぽい仕上がりになりがちですから要注意。合わせる野菜は、水分の出ないものを選ぶのがコツ。ほうれん草など青物野菜を入れたいときは、下ゆでしてから使うと、アクも水分もカットできます。動物性のタンパク質が欲しいと思ったら、鶏もも肉などを加えてもOKですが、手軽につくりたいなら、ちくわやかまぼこなどがおすすめです。
- 出来上がりの写真[左が先生作・右が加藤真樹子作]



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- めんつゆをつくる
先生のご紹介

伊万邑
今村 規宏さん
学校卒業後、寿司店を営んでいた両親の跡を継ぐべく、実力派寿司店に入店。技術を学ぶうち、料理の世界の深さ、広さをもっと経験したいという思いから、料亭、そして割烹料理店へ。和食の料理人として確固たる技術と料理センスを獲得した2002年6月、27歳という若さで「伊万邑」をオープン。以来人気店の座を維持し続け、業界内外から注目される若き料理人。
お店情報
[伊万邑]
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