LIVE REPORT[過去のライブレポート]

LIVE REPORT [過去のライブレポート]

2011年5月29日(日)@心斎橋JANUS

  • 出演アーティスト:The SALOVERS/FLiP/LITE/cinema staff
  • 取材・文:奥"ボウイ"昌史(ぴあ関西)
  • 撮影:田浦 薫(TAULab.)

'03年にスタート以来、江崎グリコのサポートのもと、関西から次代のシーンを担う注目のニューカマーを多く輩出してきた人気ライブイベント『GSGP PROJECT』。
今年3月にその8年の長い歴史に幕を閉じた同イベントの熱い志はそのままに、この5月29日(日)、装いも新たに生まれ変わったのが『GLICO LIVE"NEXT"』だ。
"関西から新たな才能を応援!"をコンセプトにニューカマーをサポートし、関西から音楽シーンを盛り上げていく『GLICO LIVE"NEXT"』の記念すべき第1回目には、The SALOVERS、FLiP、LITE、cinema staffと、切れ味鋭いバンドサウンドを聴かせる、注目のライブアクトが勢揃い!  あいにくの雨にも関わらず、多くのオーディエンスが集まってくれたこの日。
MC役のFM802 DJ・飯室大吾の音頭のもと、『GLICO LIVE"NEXT"』、いざスタートです!

The SALOVERS

『GLICO LIVE"NEXT"』の新しい歴史の幕開けを飾るのは、ロックシーン驚異のニューカマー、The SALOVERS!
「こんばんは」とだけ言って、いきなり破壊的なロックチューン『狭斜の街』をドロップ!! 
耳をつんざくハスキーな古舘のボーカル、若さゆえに…なんて概念をぶっ飛ばす圧倒的なステージでの存在感。4人が一体となって繰り出す音の塊が次々とフロアにぶち込まれる。そのまま間髪入れずドラマティックなギターリフから『サリンジャー』へ。
あどけなさと狂気が共存する歌声と、へヴィかつハイスピードにドライヴするビートがとにかく刺さる刺さる。オーディエンスも只々圧倒されるというばかりだ。 続いては一転、切ないアルペジオが沁みる哀愁のミドルチューン『バンドを始めた頃』、キャッチなーギターリフで幕を開ける『曇り空』と、憂いのロックビートで聴かせる2連発で、会場の空気をグッと掴んでいく。
「ありがとう、こんばんは、サラバーズと言います。次『チェリンの唄』っていう曲やります」(vo&g・古舘)と、ストーリー性の高い変則ビート&コーラスでバンドの懐も見せつつ、「今日は雨の中お越し頂きありがとうございます。僕らも楽しく演奏するんで、みんなも楽しんでいってください」なんてぶっきらぼうなMCとは裏腹に、ヒリヒリするような熱さと緊張感をまとった轟音チューン『サイケデリックマリー』を披露! 
そして雄叫びから突入した『Hey My Sister』、そのままラストはキラーチューン『SAD GIRL』!! 
しょっぱなからJANUSに轟音の雨を降らせたニューカマー、The SALOVERS。いやはや末恐るべし!

FLiP

続いて2番手はこの日の紅一点、沖縄発世界行きの豪腕ガールズロックバンド、FLiP。 が、しかし。出音は"ガールズ"なんてヤワなもんじゃありません。ライブに真摯に取り組むアティチュードとサウンドは、むしろ男前にして硬派。
「大阪〜!」と煽りつつ、耳に残るダンサブルなリフから四つ打ちビートになだれ込む『カザーナ』からFliPのライブはスタート!  自ずとクラップが巻き起こった同曲から、まさにこの日にピッタリな『雨の女』へ。一心不乱にドラミングするユウミ(ds)をはじめ、各々がロックで華のあるプレイスタイルで、プレイヤーとしても目が離せない。そして、強さとキュートさを兼ね備えた女性ならではの歌声。ズルい(笑)。
「大阪元気ですか〜!『GLICO LIVE"NEXT"』に来てくれてありがとう。大阪でライブするのがスゴく好きなんです。だから今日はすごく嬉しい!」(vo・サチコ)、「大阪の人ってあったかいよね、チョー好き!(笑) 大阪の皆さんともっともっと仲良くなりたくて、コール&レスポンスしたいと思います!」(ユウミ)と煽れば、"カート!"×"ニャーゴ!"の掛け合いが発生。「ありがとう最高!」と披露した、キャッチーなメロディを鋼のサウンドでコーティングした初シングル『カートニアゴ』といい、続く『ナガイキス』といい、即効性の高いリフを次々と投入するメロディ、サビの爆発力&破壊力は秀逸だ。
そして、重たいビートをズンズンとフロアに這わせながら、ラストは『革命前夜』でエンディング!
全編にわたって高い熱量を放ち続けた、これぞライブバンドなステージ。ステージを降りるときに投げキッスして去るとか、カッコよすぎデス(笑)。

LITE

前身イベントの『GSGP PROJECT』からの歴史をさかのぼっても、かなりレアとなるインストバンドの参戦。ボーカル不在で、音のみでずべてを伝える。それをいとも簡単にやってのけるLITEの壮絶なライブは、国内外を問わないフィールドで戦ってきた彼らならでは。 「こんばんはLITEです。楽しんでいってください」と、まずはトリッキーなギターに超重量級のドラムが絡み合う『Ef』。静かに、そしてバンドの総力を上げて幾度も展開を繰り返していくスリリングな構成はすさまじいの一言だ。 続いてはエフェクトをかけまくるベースラインにドラマチックなユニゾンリフがエクスタシーに導く『Image Game』。乱れ打ちのへヴィなビートが脳を侵食し熱量を上げていく光景は、まさにカオス!

そして硬質なピアノ音から『Rabbit』へ。 変則的かつ規則的に絡み合う構成がとにかくスゴい。 フレーズのみならず、まさに"体感する"と言うに相応しい音圧で、その楽曲の世界の輪郭をアウトプットし、ライブの新世界を魅せるLITEのパフォーマンス…こりゃライブジャンキーが虜になるのも頷ける。マシンガンの発射音のようにふりそそぐドラム、グラマラスで鋭いギターリフが誘う『On The Mountain Path』では、井澤(b)もタムを乱れ打ち、楠本(g&syn)もシェーカー&鈴を振りまくるなど、とことんビートで攻めたてる破壊的で凶暴なサウンドが振り注ぐ!「今日は来てくれてどうもありがとうございます、LITEです。ちょっと前までレコーディングしてまして、2〜3日前にようやく終わりました。今回はスゲェいいですよ。自分で言うと何言ってんだと言われるんですけど(笑)、今回は違うんですよ!たぶん聴いた方がいいです、あと1曲だけやるんで楽しんでいってください」(g・武田)。
ラストは激しくもドラマチックな強烈チューン『Human Gift』で、心臓を締め付けられるような音のメッセージをエモーショナルにフロアに投下!!
『GLICO LIVE"NEXT"』初回にして、心地いい耳鳴りと強烈な音像を刻み付けたLITE。流石です!

cinema staff

そして、記念すべき第1回目のトリを飾るのは、既に数々のロックフェスの大舞台も経験、まさにライブで叩き上げられてきたcinema staffだ。
大歓声で迎えられた4人は、轟音フィードバックのさ中から、「cinema staffです。よろしくお願いします!」との開戦宣言から、『チェンジアップ』でライブはスタート!
ビートが激しくうごめき轟音ギターが爆発を繰り返しながら、透明感のある歌声がドラマチックに歌詞の世界をなぞる。それがバンド内で見事に共存しているのが面白い。
そのまま手を緩めることなく、すさまじい熱を放ちながら『AMK HOLLIC』へ!ストップ&ゴーを繰り返す緩急自在の疾走感は、高い演奏力と切れ味があってこそ出来る業だ。
「今日はお足元の悪い中来てくれて、最後まで残ってくれてありがとうございます。
新人新人と5年くらい言われ続け、今や中堅に差し掛かってきたcinema staffです(笑)」なんてMCを挟みつつ、再び轟音ドライヴィングチューン『火傷』へ。
音の激しさとは裏腹にメロウで切ない世界を描く最高のミスマッチに、会場もグッと引き込まれる。
そのまま怒涛のビートから叫び声にも似たギター、変則ビート、一転おだやかなアルペジオと、静と動が交錯する『優しくしないで』。1曲の中での表現の振り幅もかなり広い。
そして、ラストは『君になりたい』。どこか憂いを帯びている楽曲群とドラマチックな詞の世界と呼応したメロディ、静と動が膝を突き合わせて一進一退の攻防を繰り返すキレのあるパフォーマンス…まばゆい光の中、フィードバック音と鮮烈な印象を残してライブは終了。
轟音の真っ只中きっちりと歌を聴かせたcinema staffが、見事に第1回目の『GLICO LIVE"NEXT"』を締め括ってくれた。

STAFF COMMENT

4組の衝撃のパフォーマンスの熱気も冷めやらぬ中、終演後は司会のFM802 DJ・飯室大吾による、グリコのお菓子・豪華詰め合わせが当たる抽選会が開催!
今後『GLICO LIVE"NEXT"』に出て欲しいアーティスト名のアンケートを兼ねた抽選券をピックアップし読み上げる際には、興味深いバンド名がチラホラ…今後のラインナップの選定に、大いに参考にさせて頂きますよ〜!
そして早くも次回『GLICO LIVE"NEXT"』の開催が決定! 時は7月13日(水)、場所は同じく心斎橋JANUSにて。
気になる出演者には、MONICA URANGLASS、UNLIMITS、QUATTROと、ネクストブレイクの期待高まるアーティストが揃い踏み。
公演の詳細は決まり次第オフィシャルサイトでアップしていきますよ〜。それでは次回、心斎橋JANUSにてお待ちしてま〜す!