FM802|MIDNIGHT GARAGE|

DIARYオンエアの様子

「音楽シーン大予想座談会」3週目振り返り

2022-03-01

FM802「MIDNIGHT GARAGE」は、
2月のマンスリー企画として毎年恒例の「音楽シーン大予想座談会」を、
毎週オンエアしていきます。

メンバーは昨年までと同じく、関西のレコードショップ、イベンターの中から、
FLAKE RECORDS DAWAさん/ HOLIDAY RECORDS 植野さん/
タワレコNU茶屋町店邦楽バイヤー 浦野さん / キョードー大阪 神戸さんの4名と、
DJ土井コマキで。
前回、2021年によく聴いた楽曲を振り返りましたが、
2月21日の放送では「2022年音楽シーン大予想座談会」3週目。
今週から、今年の活躍を期待するアーティストの話に展開していきます。

2022年「MIDNIGHT GARAGE」リスナーに知っておいてほしいアーティスト

土井:浦野さんの2022年注目のバンドは?

浦野:大阪のAIRCRAFTというバンドに注目しています。
昨年2021年にバンドを始動していて、昨年の6月ごろに3曲入りの「PalsyPalsy」という
シングルをまずは配信でリリースしています。
おそらく何かのプレイリストで初めて聞いて知ったような記憶があります。
男女ツインボーカルのオルタナティブポップバンドです。
キャッチ―でポップで2人のボーカルの掛け合いもすごく良いので、注目しています。
シングルで聴いてライブを見たいと思って見に行ったライブで、
シングルの楽曲だけではなく、まだリリースされていない楽曲を最後に演奏していて、
その楽曲が印象的だったので、これからもどんどんいい楽曲が出てくると思います。

土井:植野さんもAIRCRAFTの名前を挙げていましたよね。

植野:シンプルに楽曲がいいなと思います。ジャンルにあてはめられないというか。
ポップなロックだけど、「シューゲイザーが好き」と言っていたり、
いろいろな音楽を聴く人たちみたいです。
キイチビール&ザ・ホーリーティッツを聴いていた、という話も聞きましたね。

土井:聴くと元気が出る感じの楽曲ですね。ほかにも「MIDNIGHT GARAGE」のリスナーに知っておいてほしいアーティスト教えてください。

DAWA:ULTRAというバンドが昨年結成されていて。
始まりはただの同級生で仲良くなって始めたバンド、という感じです。
MASS OF THE FERMENTING DREGSの宮本菜津子とacd./ecosystemの壺坂恵の2人がツインボーカルです。
まだライブの物販でしか売っていないデモですが「flashback」という楽曲があります。
いわゆるツインボーカルらしくずっと通して2人で歌っています。
サウンドはオルタナティブですね。FLAKE RECORDSからもリリースしているWOMANというバンドのベース柳本 修平がベース、TheSpringSummerというバンドのドラムのコウ”JUNGLE”スギモロがドラムが担当しています。
近くにいた人たちが集まってすごいバンドになっちゃった!という感じです。
海外からもオファーが来ていて、もうすぐ、先に海外デビューもする予定です。
ちょっとおもしろいかなと思っています。

土井:かっこいいですね。気になります。やりたいことが明確にわかりますし。

植野:この前の土井さんの言葉を借りて“ラジオフレンドリー”なアーティスト、
Sundae May Clubというバンドを紹介させてください。長崎の3人組の大学生のバンドです。tetoとかナードマグネットをコピーしていた、というバンドです。
カネコアヤノやandymoriが好き、とも言っていて、奇をてらっていない、
ギターをかき鳴らして歌いました、という感じですが声質がいいですね。
ズーカラデルみたいな楽曲の良さで正面突破する感じがあります。
FM802から流れてほしい曲だな、と感じています。

土井:わかる気がしますね(笑)チャットモンチーが出てきた時みたいな声の魅力がありますね。
神戸さんはいかがでしょうか?

神戸:「MIDNIGHT GARAGE」リスナーに知ってほしいバンドはxiexie(シエシエ)です。アジアン感があって、最初タイとか台湾のイケてるバンドなのかなと思ったら詩ががっつり日本語でした(笑)
サイケな感じがあります。

DAWA:エキゾチックですよね。

神戸:そうですね、ネオアコっぽい楽曲もあります。
シンハービールを飲みながら聴きたいですね(笑)

DAWA:Khruangbinとかを聴いて、こういうギターの感じは影響受けているのかな、
と思っています。

2022年のトレンドについて

土井:今年のトレンドについてどんな風に考えていますか?
まずは昨年の印象からかなと思いますが。

DAWA:日本はわかりませんが、海外、特にUKではチャートの上のほうにHIP HOPではなく、ロックバンドが戻ってきましたね。
ほとんどポストパンクというジャンルの、いわゆるメロディーがそんなになくて、
踊れるようなカッティング多めの男くさいバンドですね。
たとえば、IDLES、Shame、Fontaines D.C. とか、最近だとYard Actとか。

土井:Yard Actいいですね。

DAWA:あの感じがトレンドであるのを感じますね。
日本に関してはチェックしきれていない部分もありますが、コラボは増えてきたのかな、と
感じました。
その中でも「やられた!」と思ったのがCHAI 「ACTION(with ZAZEN BOYS)」ですね。
こういう組み合わせは想像していなかった、というのと、めちゃくちゃあっていますよね、
それぞれにCHAIのまま、ZAZENのまま、どちらの要素も入っていますし。
似たようなシーンでコラボすることはHIP HOPのシーンでよく見ますが、
かけ離れたものが合致して面白いものが出来上がっているのが印象的でしたし、
驚きましたね。

土井:奇をてらっているだけでなく、ハマっていますよね。
CHAIだからできることですよね。とび越えたコラボ。

DAWA:CHAIは海外のフィーチャリングやコラボもすごいですもんね。
Duran Duranの楽曲に参加したりとか。もうちょっとよくわからないぐらいにすごい。(笑)
ただのフィーチャリングという以上に、先ほどの楽曲もZAZENが演奏していたり、
歌詞も向井さんが元の楽曲から大幅に変えていて、すごくいいですね。

土井:コラボが増えてきているのは何となく感じますね。

植野:僕の中でトレンドを感じる、自分の中でのブームはSATOHというアーティストの「Fuse」という楽曲ですね。DAWAさんが数年前のこの座談会で紹介していたlil soft tennisとも交流のあるアーティストです。
(sic)boyに通じるというか、これもギターが鳴っていますがビートはHIP HOP的で、
境界線にいるようなサウンドを鳴らしている感じが、
トレンドになるのかなと思ってチョイスしました。

土井:ギターのサウンドが帰ってきた、ということでしょうか?

DAWA:昔はもっとラップに入れるギターはミクスチャーなノリが多かったですが、Mac DeMarcoとかみたいな音にラップを載せるのが今っぽいですね。

植野:そうですね。ベッドルーム感、ローファイ感が今っぽいのかなと思います。

DAWA:大体2分ぐらいで終わりますよね、こういう曲は。

植野:バンドの人たちからもこういうアプローチが増えていくのかなと思ったりします。Bearwearみたいな。打ち込みを入れるバンドが増えているのかな、と。

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