LIVE REPORT[過去のライブレポート]

LIVE REPORT [過去のライブレポート]

2013/09/16(月・祝日)@Music Club JANUS

  • 出演アーティスト:KANA-BOON/SAKANAMON/SEBASTIAN X
  • 取材・文:奥“ボウイ”昌史(ぴあ関西版WEB)
  • 撮影:ペータ

全国各地に激しい雨風をもたらした台風18号の影響を考慮し、開演時間を30分遅らせてのスタートとなった今回の『GLICO LIVE“NEXT”』。が、しかし。イベント自体は台風などものともしない絶好調ぶりで、前回に引き続きの満員御礼ソールドアウト! それもそのはず、この日の出演は、SEBASTIAN X、SAKANAMON、KANA-BOONと、躍進目覚しい3組が揃い踏み。司会のFM802DJ飯室大吾も、「もうあったまり切ってるじゃないか!」と唸るほどの熱気とレスポンスの中、『GLICO LIVE“NEXT”』開演です!

SEBASTIAN X

この日のトップバッターを飾ったSEBASTIAN Xは、『GLICO LIVE“NEXT”』の前身イベント『GSGP PROJECT』の栄えあるクロージング・アクトであり、地続きのこの2つのイベントを股にかけて再び出演するという偉業を達成した極めてレアな1組。テンプテーションズの『マイガール』のSEに自然発生的に巻き起こったクラップを乗せて、「よろしく大阪〜盛り上がっていきましょー!」と眩しいほどにキュートな永原真夏(vo)が登場するや、バンドは『サディスティック・カシオペア』に突入。しょっぱなから準備万端、声を上げ手を上げなお客さん、分かってらっしゃる! グルーヴィーなベースラインが誘う『サマタイム・キル』でも、パーカッシヴなリズムに連れられてJANUSは早くもカーニバル状態だ。「大阪JANUSにお越しの皆さん、SEBASIAN Xと一緒に踊りませんか?」と始まった『ヒバリオペラ』では、「大阪JANUS、グリコ、台風去った、イエー!」「トンプー、ウォーアイニー、火の車、ストロベリー!」とコール&レスポンスもバッチリ! 

後半戦は、台風のため到着がギリギリだったエピソードMCを挟みつつ、2ndフルアルバム『POWER OF NOISE』のリード曲である力強き生命賛歌、『DNA』を披露。初見の誰もが口ずさめるフレーズ、天真爛漫かつ奔放に舞い踊るステージングは、観ていて本当に清々しい気持ちになる。そして最後は、『GO BACK TO MONSTER』でやんややんやの狂乱のエンディング! まさに宴と呼ぶにふさわしい、とにかくハッピーで生命力溢れるライブ。トップバッターとしての役割を十二分に果たした4人は、熱気にまみれながらステージを後にした。

SAKANAMON

オープニングSEのSUPER BUTTER DOGの『コミュニケーション・ブレイクダンス』とブルーの光を浴びながらステージに登場したのは、2番手SAKANAMON。そんな彼らを出迎える大きな拍手に応えるように披露したのは、最新シングル『花色の美少女』、そして『シグナルマン』と、ド頭からシングル2連発の怒涛のセットリスト! 三位一体となって繰り出す緩急自在のグルーヴとポップなメロディは、しょっぱなからオーディエンスをロックオン、ライブバンドとして培ってきた強烈なエネルギーが、いきなりJANUSを完全包囲する。

「改めましてこんばんは、お肉大好きSAKANAMONです!」(vo&g・藤森)というお決まりの自己紹介の後は(笑)、「キャラメルのように1曲で300メートル走れるくらいパワーを与えられたらと思います」(b・森野)「それ絶対考えてきたでしょ!?」(藤森)なんて微笑ましいやりとりも(笑)。しかも続いての『空想イマイマシー』では、本日の共演者であるKANA-BOONのキラーチューン『ないものねだり』の“ゆらゆらゆらゆら僕の心を〜♪”のコール&レスポンスを、本家より先にやっちゃうという大胆さ!(笑) その遊び心に会場は大いに盛り上がる(さらにその後SEBASTAN Xの『GO BACK TO MONSTER』もやりましたこの3人(笑))。

後半戦は、森野の『スター・ウォーズ グリコ』箱買い話を挟みつつ(笑)、「今日一番踊れるやつをやります!」と『マジックアワー』をフロアに投入! その予告通りの熱狂ぶりで、すさまじい熱気に包まれるJANUS。そしてトドメは、彼らの代表曲であり脳天直下のブチ上げポップソング『ミュージックフランプトン』! 茶目っ気をスパイスにバンドサウンドをフルドライヴさせたSAKANAMONが、ライブアクトとしての確かな実力を証明したステージだった。

KANA-BOON

この日の大トリの彼らのライブが始まる前から、会場の熱気はもう爆発寸前。「そういうわけでだたいま大阪。大阪堺からやってきたKANA-BOONです!」(vo&g・谷口)。いつ何時、何処のフェスだろうがライブハウスだろうが、この挨拶から始まる彼らのライブが幕を開けるやいなや、“これからさ”のリフレインが耳に残る『ストラテジー』からフロアはいきなり沸点到達! フックのあるギターリフで扇動する『クローン』といい、明解なリズムとキャッチーさ、何の説明なくともクラップし拳を突き上げるオーディエンスのリアクションは、彼らが今まさにムーブメントの中心にいることをまざまざと感じさせる。

とは言えMCが始まれば、コンビニ夜勤バイト時代の飯田(b)と風変わりなお客さんとの珍エピソードや(書きづらいわ!(笑))、同じく谷口の入店音が鳴ってバックヤードから“いらっしゃいませ〜”と店内に出て行ったらその主がカブトムシだった話など(笑)、何ら変わらぬテンション。そこにいるのは音楽を、ライブを、心底楽しんでいる生粋のバンドマンの4人でしかない。そして、「僕らの地元大阪ですから、ちゃんと発表します。僕たち9月25日にメジャーデビューします!」(谷口)という凱旋報告には、オーディエンスも大歓声! そのデビューシングルとなる『盛者必衰の理、お断り』では再びJANUSが大きくうねり、続く『見たくないもの』では一転、バンドのシリアスな今を描いた詞世界にグッと引きずり込むなど、ただ盛り上がるだけではないライブバンドとしての振れ幅を見せ付ける。ラストの鉄板キラーチューン『ないものねだり』では、サビの“ゆらゆらゆらゆら僕の心を〜♪”を、“ポキポキポキポキポキポキポッキー♪”“プリプリプリプリプリプリプリッツー♪”“グリグリグリグリグリグリグリコー♪”ともじって大合唱と、もう手のつけられないほどの大盛り上がり!

そして、いつもならこのままエンディングMCへ…というところが、この日は満員御礼のオーディエンスに応えて、特別にアンコールも披露! のはずが、イントロに突入した途端に古賀(g)のギターの音が出なくなるトラブルも…。気を取り直して、いやなかったことにして(笑)、最後の最後はワイルドなビートを鳴らしながらもキャッチーな『A-OH!!』で大団円! アンコールを含め全6曲、全てが2013年のアンセムとも言える怒涛のロックチューンを鳴らし切ったKANA-BOON。今の追い風の状況がありながら、ステージ上では変わらぬバンドマンであり続ける4人のこれからのストーリーが楽しみになるライブで、本日の『GLICO LIVE“NEXT”』は見事に幕を閉じた。

STAFF COMMENT

今宵も大入り、満員御礼の『GLICO LIVE“NEXT”』の最後は、恒例のグリコの豪華お菓子の詰め合わせ、グリコボックスの抽選会が行われた。そして、次回開催は11月11日(月)ということで、年に一度の“ポッキー&プリッツの日”に贈るスペシャルバージョン!! その『GLICO LIVE"NEXT"SPECIAL』に出演するのは、OKAMOTO’S、the telephones、Flickersの3組で、会場もひと回り大きな心斎橋BIGCATへとその舞台を移す。とは言え、このメンツとなると、チケットは早めの確保がマストですよ〜!