今年最後の、そして年に一度の11月11日=“ポッキー&プリッツの日”は、恒例にして盛大なる『GLICO LIVE“NEXT”SPECIAL』!KEYTALK、SUPER BEAVER、夜の本気ダンスと、BIGCATですら狭過ぎる、今をときめくライブバンドが集結したこの日。今宵は生放送のオンエア中のためスタジオからモニター越しの出演となったFM802DJ飯室大吾の誘いのもと、強者3組が完全ソールドアウトで締め括る、2016年の麗しきラストスタンド、始まります——!
トップバッターのアナウンスがされるやいなや、オーディエンスが最前線へと押し寄せる!激烈ラウドでヘヴィなSEとストロボライト、そして割れんばかりの大歓声を浴びながらステージに現れたのは、まさかのKEYTALK!!助走なしで一気に沸点まで駆け上がる『HELLO WONDERLAND』からBIGCATを煮えたぎらせるパフォーマンスは、この後の2バンドを危惧してしまうほどハイボルテージ。続く『太陽系リフレイン』『YURAMEKI SUMMER』でも、一切のアテンドなしにキマるコール&レスポンス、クラップ、群雄割拠のフェスシーンをサヴァイブしてきた無敵の4人が曲を奏でるだけで全てが成立する凄まじい光景は、今年最後の宴の幕開けを飾るのに、これ以上ない配役だと痛感させられる。
「『GLICO LIVE“NEXT”SPECIAL』楽しんでますか〜!? 東京の世田谷区の下北沢からやってきたKEYTALKでございます〜。夜ダン、SUPER BEAVERと、今日はかなりアツいバンドのスリーマンだと思いますが、ド頭から盛り上がっていけますか?駆け抜けていけますか!?」との“ぺーい”こと小野(g)のご挨拶の後は、おなじみの過剰にデスボイスなやりとりを交え(笑)、「新曲やってもいいですか?」と、リリースを間近に控える軽快&爽快な『Love me』をフロアに投下!その後も、「楽しい時間はあっという間で、あと2曲です。ただ、KEYTALKと言えば、“祭り”と“ダンス”が足りないんじゃないですか!?」と寺中(vo&g)巨匠が火に油を存分に注いて、ライブアンセム『MATSURI BAYASHI』へ。曲間も道頓堀のあのグリコのポーズと、“ポッキー”、“グリコ”、“(首藤)義勝(vo&b)”、“八木(ds)ちゃん”、“(小野)武正”、“巨匠”、“大阪”と移りゆくコールでとことん楽しませ、「最後にもう1曲、踊れる曲をやっていいですか!?」(寺中)と、ラストは壮絶なライブ鉄板『MONSTER DANCE』!「また遊ぼうせ〜!!」(八木)との絶叫と冬の寒さを吹き飛ばす熱気を残して、ステージを後にしたKEYTALKだった。
「『GLICO LIVE“NEXT”SPECIAL』にお越しの皆さま、踊れる準備はできてますか?」(vo&g・米田)
このお決まりの名文句が、いつも以上の破壊力で響くのは、会場を埋め尽くす満場のオーディエンスと、倍々ゲームで上昇していく強烈な熱気の成せる業か。『Crazy Dancer』『Oh Yeah』と、しょっぱなから高速ロックンロールダンスナンバーを連発し、一瞬でBIGCATを自分たちのテリトリーにしてしまう夜の本気ダンス。メジャー1stアルバム『DANCEABLE』(‘16)のツアーでは大阪ワンマンの舞台となったこの地も、今の彼らを立たせるには物足りなく感じるぐらいだ。
「みんなは小さい頃からグリコっ子ですよね?」から始まった鈴鹿(ds)の独壇場=MCでも散々会場を沸かせつつ(笑)、ここで「“ポッキー&プリッツの日”に、初めて披露する新曲、やっちゃっていいですか!?」と、本邦初公開のメジャー1stシングル『Without You』へ。憂いとワイルドさを携えた同曲は、新ギタリスト西田を迎えたバンドのネクストフェイズをしっかりと感じさせる。続く『WHERE?』でも、会場の隅々までをウェイクアップさせるさすがのパフォーマンスで魅せていく。
「僕らは2年前にも呼んでもらって、今日は2回目なんでホンマに好きで呼んでもらったんやなって勝手に思ってます(笑)。(“ポッキー&プリッツの日”は)平成11年11月11日に始まったということですけど、次の大きい節目は平成111年やと思うんで、またぜひ呼んでもらえれば(笑)」と相変わらず絶好調の鈴鹿からバトンをつないで、米田がハンドマイクでブチ上げる『fuckin’ so tired』、そしてラストはハイエナジー&エモーショナルな『戦争』へ! 膨大な熱量を見事にコントロールする正確無比なビートで一気に駆け抜けた、京都に、いやロックシーンに夜ダンありと突きつけるような、圧巻のステージだった。
「11月11日、縁起のいい日にトリを務めさせていただきます、SUPER BEAVERです。最後にトドメの一撃を入れさせてもらいます」
そんな渋谷(vo)の頼もしいひと言から、メンバーの声、会場の声が1つに織り重なっていく『うるさい』からスタートした、本日の、2016年の『GLICO LIVE“NEXT”』の大トリとなるSUPER BEAVERのステージ。そして、続いて披露された、いつ何時も問答無用に心を奮い立たせる『東京流星群』は、今宵も完璧に機能。BIGCATにいるオーディエンスの1人1人の気持ちを少しずつ束ねていくようなライブは、今年も幾つもの絶景を作り上げてきた『GLICO LIVE “NEXT”』の1年を、1本のライブで体現していくようにさえ思える。
「『GLICO LIVE“NEXT”』、呼んでくれてありがとうございます。ポッキーと、何かとないがしろにされがちなプリッツの(笑)日。こうやっていろんなものを超越したイベントのトリを仰せつかって、ここに立たせてもらっている事実、本当に嬉しく思ってます」
そんなリスペクトとユーモアを忘れない渋谷のMCに誘われながら、みんなが目をキラキラさせシンガロングする『青い春』でも、その想いは確信へと近づいていく。
「ド直球で人とぶつかるのは、意外に怖いことだと。いろんな関係性があって、社会に出るとそれが目の前にぶちあたってきて、あんまり楽しくない瞬間も多かったりして。俺はこういうことを目指してるんだとか、こうなりたいんだっていう気持ちが、なし崩し的になくなっちゃったり。人の心は変わるから、信じたって無駄だと思うのは、すげー分かるんだけど、あながち間違いじゃないんだけど…。それを貫き続けて、受け入れ続けて、信じ続けて、かけがえのないものになったりするんじゃないかな。意思表示、決意表明、『人として』という曲を」(渋谷)
名うてのライブバンド3組が積み上げてきたさっきまでの熱気が嘘のように、渋谷の歌声と凛とした空気が一瞬でフロアに広がるその様は、まさに全てのオーディエンスがグッと曲に入り込んでいる証。ラストの『秘密』まで徹底的に信念を音にしたSUPER BEAVERのステージに、当然の如く拍手は鳴り止まない。
そして、タイムテーブル上にはないアンコールに応え、再び現れた4人。
「もう1曲だけ、全身全霊、気張りながらやってもよろしいでしょうか? 生まれて死ぬまで、1人で生きるあなたに捧げる、決して1人きりではないという『証明』」(渋谷)
満員御礼のBIGCATに数え切れない拳が上がった光景は、『GLICO LIVE“NEXT”』の1年のフィナーレにふさわしいドラマを作り上げた。
エンディングトークではFM802DJ坂東さえかがスペシャルな一夜を振り返る中、生放送を終えた飯室大吾も駆けつけ、最後は恒例の豪華詰め合わせ、グリコボックスの抽選会&オーディエンスとの記念撮影へ!なお、11月24日(木)の『RADIO∞INFINITY』では、今宵のライブの模様がたっぷり1時間オンエアされるとのことなのでそちらもチェックして、また来年の『GLICO LIVE“NEXT”』で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています〜!