LIVE REPORT[過去のライブレポート]

LIVE REPORT [過去のライブレポート]

2017/6/12(月)@Music Club JANUS

  • 出演アーティスト:ココロオークション/CHAI/パノラマパナマタウン
  • 取材・文:奥“ボウイ”昌史(ぴあ関西版WEB)
  • 撮影:田浦ボン

関西からネクストブレイクを見据えたアーティストを発信するニューカマー・サポートイベント、『GLICO LIVE“NEXT”』が今年も遂に開幕!
前身イベントから14年の歴史を刻む関西の名物イベントのステージに立ち、シーンに羽ばたいていったバンドはいったいどれだけいることだろう?
そんな新たな予感に満ちた一夜をナビゲートするのは、『GLICO LIVE“NEXT”』と相思相愛のご存知FM802DJ飯室大吾。ココロオークション、CHAI、パノラマパナマタウンと、様々なベクトルでオーディエンスを魅了する3組が、2017年のスタートを華々しく飾ります!

パノラマパナマタウン

港町の風景がフラッシュバックするような汽笛からカオスなSEに流れ込み、「好きに騒ごうぜ〜!」と最高にクールなオープニングを飾ったのは、今宵のトップバッターとなる神戸発の4ピース、パノラマパナマタウン!
しょっぱなの『世界最後になる歌は』から、岩渕(vo&g)のカリスマ性がとにかくハンパない。歌詞自体がメンバー紹介を兼ねた『PPT』までの流れも熱量だけに終わらないライブ巧者ぶりで、オーディエンスをしっかりアジテート。続く『エンターテイネント』といい、リリースされたばかりのミニアルバム『Hello Chaos!!!!』からの楽曲を惜しみなく次々とフロアに投下していく。

「楽屋にたくさんお菓子があって、もうカバンに3つぐらい入れてるんですけど(笑)、『GLICO LIVE“NEXT”』は伝統あるイベントだって知っていて、こうやって出られるなんて思ってなくて。関西への地元愛があるイベントに出させてもらえて、心から光栄です!」(岩渕)

後半戦も、衝動ほとばしるシャウトがエモーショナルな『パン屋の帰り』、畳み掛けるリリックとワイルドなダンスビートに心も身体も揺れる『シェルター』には、オーディエンスもハンズアップせずにはいられない。ラストの『MOMO』『リバティーリバティー』の怒涛のアッパーチューン攻勢も破壊力抜群で、バンドの強烈な存在感とメッセージをこれでもかと突き付けた彼ら。フロアに向けて放った「自分を信じて、人生を選んで」という志ある言葉が、ライブの余韻とともに脳裏に焼き付いた、刺激的な幕開けを飾ってくれた。

CHAI

爆音をかいくぐる“C!H!A!I!”のコールから、フロアの期待感が一気にブチ上がる。幕が開いた瞬間にそんな熱気が沸点を迎えるような強烈なオープニングから、問答無用にフロアを圧倒したのは、今話題の“NEO - ニュー・エキサイト・オンナバンド”、CHAIだ。メンバー全員が頭にランプを付け、極彩色の照明にまみれながらドロップした『クールクールビジョン』、キュート⇔ドスの利いた歌声でオーディエンスを翻弄しつつの(笑)『ヴィレヴァンの』とド頭からインパクト抜群のステージに、“こんなバンド初めて観た…!”という衝撃とともに、フロアに全体にCHAI中毒が広まっていくのが手に取るように分かる。

物販紹介ですらポップソングにしてしまう手腕と、ファニーな印象とは裏腹の高い演奏力。通訳の体裁で“ウォール・ドン”=“壁ドン”なんてユーモアもまぶしつつ(笑)、“カッコいい男はみんなセコい”と言い放つ『ボーイズ・セコ・メン』と、もう全てが痛快で最強!続く『Sound & Stomach』『ぎゃらんぶー』でも、お客さんから関係者までを完全掌握する無敵のCHAIの、ラストソングは一転メロウな『sayonara complex』。ライブ前に「ジャンルとか時代とかシーンに捕らわれることなく、自由で新しい音楽をやってる」とレコメンした飯室大吾の言葉が腑に落ちまくる、センセーショナルな30分間。世界を賑わせる魅力と実力を奔放に証明してみせたCHAIだった。

ココロオークション

コールドプレイの『ラヴァーズ・イン・ジャパン』のSEを背に、この日最後のステージに現れたココロオークションのオープニングナンバーは、彼らのライブアンセム『ヘッドフォントリガー』。新世代のハイブリッドミュージックでフロアを沸かせた前出の2組に臆することなく、ライブを積み重ねてきた信念を歌に込めるかのような実直なパフォーマンスで、続く『星座線』でも独特の倍音を潤沢に含んだ歌声をJANUSに響かせていく。

「僕らは関西出身なんで、毎年、仲間のバンドが『GLICO LIVE“NEXT”』に出るのを、このイベントから羽ばたいていくのを見届けてきて、ようやく出ることができました!自由に、好きに、心ゆくまで音楽を楽しみましょう!!」(粟子・vo&g)

中盤も『ここに在る』『フライサイト』とアッパーチューンを立て続けに披露。楽曲の輪郭を際立たせる4人のサウンドのダイナミズムは、彼らがぽっと出のバンドではないことを音で物語るよう。続いて「新しいミニアルバムから、2017年の夏の新曲を、関西初披露しようと思います」と放たれた『線香花火』は、新たな夏のスタンダードに成り得る珠玉の1曲。歌モノバンドの面目躍如の渾身の新曲に、8月にリリースを控える新作『夏の夜の夢』への期待がグンと高まる。

「最後はずっとずっと大切にしている、FM802と僕らをつないでくれた曲を」(粟子)と、彼らをこのステージまで連れてきた代表曲の1曲にして名曲『蝉時雨』を。反則級の感動のミドルナンバー2連発に、グッと引き込まれるオーディエンス…。

「僕らは僕らの信じた音楽をやっていきたいと思います。僕ららしい新曲ができたので、最後に置いて帰ります。受け取ってください」

鳴りやまない拍手に応えてアンコールで届けた『景色の花束』に、4人の音楽家としての意地と覚悟を見た。己の音楽を鳴らしたトリにふさわしいココロオークションのステージで、今年最初の『GLICO LIVE“NEXT”』は幕を閉じた。

STAFF COMMENT

イベントの最後は、恒例のグリコの豪華お菓子の詰め合わせ=グリコボックスの抽選会!次回8月9日(水)の『GLICO LIVE“NEXT”』のラインナップも解禁され、ポルカドットスティングレイ、魔法少女になり隊、yonigeと、フロアが色めき立つ女性ボーカルを擁する3組が発表に。完売必至の真夏のアツい夜にあなたもぜひ!