LIVE REPORT[過去のライブレポート]

LIVE REPORT [過去のライブレポート]

2017/11/11(土)@BIGCAT / pangea

  • 出演アーティスト:【BIGCAT】アルカラ/androp/CreepyNuts/SHE'S/爆弾ジョニー/【Pangea】愛はズボーン/アルカラ/Saucy Dog/ナードマグネット/リーガルリリー/【BIGSTEP大階段】Czecho No Republic
  • 取材・文:奥“ボウイ”昌史
  • 撮影:田浦ボン(BIGCAT)/待夜由衣子(Pangea)

年に一度の11月11日=“ポッキー&プリッツの日”は、恒例の『GLICO LIVE“NEXT”SPECIAL!』。とは言え今年は、週末開催×イベントの歴史上初のサーキット方式で、BIGCAT、Pangeaというライブハウス2会場に、商業施設のBIGSTEPまで巻き込んだサウンドクルージングに強力パワーアップ!! FM802DJ飯室大吾のアテンドのもと始まった今をときめくアーティスト揃いの1日を、メイン会場となるBIGCATのライブレポートを中心にお届けします〜!

BIGCAT

■SHE’S
「大阪SHE’Sです、よろしく!」(vo&key&g・井上)と、代表曲『Morning Glow』の壮大でドラマティックなサウンドで幕を開けたのは、今年最後の盛大な宴のトップバッター務めるピアノロックバンドSHE’S!会場のBIGCATは彼らがこの春上京を発表した場所であり、関西出身のバンドマンにとっての憧れとキャリアの節目になることも多い地。続く『Un-science』でも、堂々の帰還を果たした4人の力強いビートがBIGCATに響き渡る。
「SHE’Sを初めて観る。こんな感じか。ムフ。っていう気持ちも分かる(笑)。ただ、トップバッターってことは、“SHE’Sしっかりアゲてこいよ!”っていうプレッシャーにもしっかり応えていかないと。これが大阪のバンドやっていうところを見せていこか!」(井上)、「言いながら次の曲はバラードっぽいけどな(笑)」(b・広瀬)なんてやりとりから披露したのは、12月にリリースを控える2ndアルバム『Wandering』収録の『White』。先日、FM802『ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!』でオンエア解禁された儚く美しい1曲に、思わずグッと息を呑む会場。後半戦は、重なり合うコーラスとエモーショナルなギターソロが扇動する『Voice』、井上がアコースティックギターに持ち替えドラマティックで祝祭感溢れる『Over You』へ!ステージ上で井上がアコギ片手に跳ね回る躍動感そのままに、『GLICO LIVE“NEXT”SPECIAL!』の華やかな開幕を告げたSHE’Sだった。


■爆弾ジョニー
SEをかき消すカオスな爆音と雄叫びとともに、「爆弾ジョニー始めるよ〜!」(g・キョウスケ)となだれ込んだオープニングから、瞬殺でオーディエンスをロックオン。『なあ〜んにも』でも即座に大合唱が巻き起こり、「からの〜?」(vo・りょーめー)と立て続けに『唯一人』と爆裂ロックンロールチューンをぶっ込んでいく光景は、壮絶にしてハッピー。キョウスケのクールなギターリフから披露した新曲『アクセル』も、混然一体となって突き進むバンドサウンドがもう強烈!「タオル持ってる人はタオルを回せ、持ってない人はもらったお菓子を回せ(笑)」(りょーめー)と突入した『ケンキョニオラツケ!』では、ロマンチック☆安田(key)が道頓堀のランドマークであるグリコの看板さながらのポーズで沸かせ、『終わりなき午後の冒険者』といい、熱量高めのパフォーマンスでとにかく疾走し続ける5人。
MCでは、「今日で大阪のライブは今年最後なんですけど、『RADIO CRAZY』に出られたらもう1回来れます〜!」と安田がしれっとアピールしつつ(笑)、最後は新境地のアーバンポップ『EVe』でエンディング。ライブアクトとして、そしてメロディメーカーとして、稀有なポテンシャル改めて見せつけた爆弾ジョニーのライブだった。


■Creepy Nuts
「『GLICO LIVE“NEXT”』、もっともっと楽しんでいけますか〜!?それではお手やわらかに」(R-指定、以下同)とステージに現れたのは、MCバトル日本一のラッパー“R-指定”と、ターンテーブリスト/トラックメイカーとして活躍する“DJ 松永”によるヒップホップユニット、Creepy Nutsだ。ロックバンドがほとんどの『GLICO LIVE“NEXT”』の歴代のラインナップの中でも異色のアクトとも言える彼らだが、ロッキンでヘヴィなビートが腰と脳にクる『数え唄』『助演男優賞』で、そんな懸念は全くの取り越し苦労だったことを思い知らされる。
そして、「メジャーデビューシングル発売後初めてのライブ、すなわちメジャーアーティストになって初のライブ」と満を持してドロップしたのは、その名も『メジャーデビュー指南』!曲の中盤では『GLICO LIVE“NEXT”』仕様に完全に変えてきたリリックを聴かせ(!)、これにはブチ上がったフロアもハンズアップで応える。
「ヒップホップというジャンルで、しかも見た目もシュッとしてないヤツらが出てきて(笑)“メジャーアーティストです”言うても“ホンマか?”って思われる。だから俺たちがラッパーでありDJであることを、“個性”を披露したいと思います。まずは俺の得意なフリースタイルを」と、会場のお客さんから募った“キュウリの一本漬け、グリコ、猫、御成敗式目、DEV LARGE、三代目(フリースタイル)ダンジョンDJは…”というまるで脈絡のない6つのお題を織り交ぜ、R-指定が見事な“聖徳太子フリースタイル”をキメたかと思えば、DJ 松永の超絶プレイとセンスでも存分に見せつけていく。
「音楽だけでハイにブッ飛べるヤツはどれだけいますか!?」とラストに投下した『合法的トビ方ノススメ』まで、その人懐っこいキャラクターと確かなスキルで、『GLICO LIVE“NEXT”』のオーディエンスを虜にしたCreepy Nutsのショータイムだった。


■androp
点滅するブルーの照明とサラウンドするトライバルなSEから、トリッピーな空間を創出。そして、『Yeah! Yeah! Yeah!』が始まれば思い出す。andropの類まれなメロディセンスと、胸に静かに侵食していくような独特の波動の歌声を。乱反射するクリーントーンのギターに誘われるメロウな『Ryusei』でも、バンドというフォーマットで表現するポップソングの魅力に改めて気付かされるよう。
「最初のSHE’Sからカッコいいなと思いながら観ていて、俺らも音楽を楽しんでおりました。今日は好きなバンドばっかり出てるんですけど、Creepy Nutsってカッコいいね。初めて観たんですけど(笑)」(vo&g・内澤、以下同)とこの夏彼らとフィーチャリング・シングルを出しておきながらトボけた一幕には、会場から思わず笑いが巻き起こる(笑)。中盤戦では「みんなまだまだいける!?」と『Prism』『One』とたたみ掛け、初期の代表曲『Voice』では心地よき高揚感とシンガロングがBIGCATを包囲する。
「すげー楽しい、ありがとう!2017年11月11日、何気ない日が特別な日になった気がします。そんな今日をもっともっと特別な日にしたいと思います。みんな知らないかもしれないけど、こないだメジャーデビューしたばっかりのCreepy Nutsをゲストに招きたいと思います(笑)」との呼びかけに、「恥ずかしながら戻って参りました(笑)」(R-指定)とステージに再びCreepy Nutsが登場するや会場は大盛り上がり!MCでは昼にandropと一緒に串カツを食べた後、ドン・キホーテでR-指定がファンからサインを求められたにも関わらず、DJ 松永は松島に間違えられた話でまた沸きに沸く(笑)。と言うわけで、最後は待ちに待ったコラボ曲『SOS! feat. Creepy Nuts』で盛大なフィナーレへ!終始相性のよさが感じられた2組による、『GLICO LIVE“NEXT”SPECIAL!』だけの貴重なステージとなった。


■アルカラ
並行してライブが行われているPangeaではトップバッターを務めたアルカラが、BIGCATでは大トリで再び登場!そう、この日唯一のダブルヘッダーである彼らだが、「2本目も最初から飛ばしていくぞー!」(vo&g・稲村、以下同)としょっぱなの『半径30cmの中を知らない』から凄まじい熱量で突き進んでいく光景に、鳥肌が止まらない。これぞロックバンドな佇まいで、いや、まるで獣のような獰猛さで『振り返れば奴が蹴り上げる』でもその衝動を爆発させ、その手を緩めずぶちかました『サイケデリンジャー2』でも、高度な演奏力から繰り出されるキレキレのパフォーマンスがもう最高!いや〜アルカラはやっぱりすごい!!MCでは「素敵なスペシャルサポートギターヒーロー、“SSGH”。最近は9mm(Parabellum Bullet)のサポートをし過ぎてメンバーより人気が出てき始めてる(笑)、folcaの為川裕也!」と紹介しつつ、後半戦も『水曜日のマネキンは笑う』『さすらい』と容赦なく会場の温度を上げていく。
「今年のWho's Nextを決めるイベントで、2枠ももらってしまいました、ロック界の奇行師アルカラです!僕らのせいでチェコ(=Czecho No Republic)が外でやることになりました(笑)。この尖った企画を実現してくれた802、とてもファンキーだと思います。ありがとうございます!」とのMCの後は、司会のFM802DJ飯室大吾を指して「いつもたくさんのリクエストを受ける側の人間が、アルカラにリクエストをくれました」と、強烈ライブアンセム『キャッチーを科学する』を披露!これにはフロアも大熱狂の盛り上がりで、バンドの未来と青春を歌ったような異色の『RADIOから聴こえるJ-POP』では稲村がクラウドサーフするなど、キャリアを重ねながらもしっかりと情熱を燃やし尽くし、『GLICO LIVE“NEXT”SPECIAL!』を締めくくったアルカラだった。

STAFF COMMENT

エンディングトークでは立て続けの好ライブに興奮気味の飯室大吾に加え、グリコのTシャツ姿のアルカラ稲村も顔を出しつつ、恒例の豪華詰め合わせ“グリコボックス”の抽選会へ! なお、11月30日(木)の『RADIO∞INFINITY』では、この日のライブの模様がたっぷりオンエアされるとのことで、そちらも要チェック。それではまた来年、『GLICO LIVE“NEXT”』でお会いしましょ〜!