今年3回目の『GLICO LIVE“NEXT”』は、前回とは打って変わって、連日の暑さが嘘のように爽やかな風が頬を撫でた1日に。FM802DJの樋口大喜が登場するやひときわ大きな拍手で迎えられるなど、まだ夏休み中の(!?)オーディエンスもハイテンション!コレサワ、the peggies、The Floorと、今回は女子率高めのラインナップで送る関西発のニューカマー・サポートイベント、心斎橋JANUSにて今宵も開演です〜!!
「夏と恋を書かせたら右に出る者はいない」と樋口大喜も太鼓判。いきなりの大歓声とクラップで幕を開けたのは、3人組ガールズバンド、the peggiesだ。しょっぱなの『グライダー』からシンプルでポップなメロディと会場の最後方までまっすぐに突き刺さる北澤ゆうほ(vo&g)歌声に、一瞬にして虜になるオーディエンス。続く『ネバーランド』でも次世代のポップアイコンになり得るポテンシャルを響かせ、石渡マキコ(b)のどっしりとしたベースラインと大貫みく(ds)のパワフルなビートが、楽曲のボトムをしっかりと支える。
「久々の大阪でのライブ、とても楽しみにしてきました。会いに来てくれてありがとう。今日を最高の1日にするために、コミュニケーションをとってやっていきましょう!みく!!」(北澤、以下同)と促せば即座にドラムが流れ込み、「ライブハウスの楽しみ方を教えます、手拍子は頭の上!」と、初見が多いフロアも知らず知らずのうちにフックアップされてジャンプ!そんな『サマラブ超特急』から、「the peggiesと愛の旅に出かける準備はできてる!?一緒に出かけよう!」と『LOVE TRIP』へ。うら若きガールズバンドというヤワな先入観なんて軽々裏切るライブ巧者ぶりにも(しかもその回し方が全然ヤラしくない!)、ブレイクの予感をヒシヒシ感じる。
「今日はホントにありがとうございました!みんな楽しかった!?最後の曲を聴いてください!」と始まった『I 御中〜文房具屋さんにあった試し書きだけで歌をつくってみました。〜』では、JANUSにいくつもの拳が上がる絶景が誕生。北澤も「最高です!」と思わず満点をあげたくなるようなグッドヴァイブなオーディエンスと作り上げた、夏の日の最高の思い出となったthe peggiesのライブだった。
映画『ゴーストバスターズ』のあのゴキゲンなテーマソングから、「今から30分間、ここを大阪で一番楽しい場所にしましょう!」(ササキハヤト・vo&g、以下同)と『Cheers With You』からスタートしたThe Floorのライブ。有言実行と言わんばかりにハンズアップで埋め尽くされたJANUSに、生命力みなぎるポップミュージックを放射する4人。続く『Wannabe』では、永田涼司(g)のなめらかで艶やかなギターがメロディの上を駆け巡る!2曲目にして「もはや最高です!」というハッピーな空気感の中、間髪入れずの『リップサービス』でも、そのムードは継続どころか熱量は高まるばかり。『GLICO LIVE“NEXT”』ならではの“グリコール”なるコール&レスポンスでも大いに沸かせるなど(笑)、すでにJANUSはThe Floorの手の中に!
MCでは、The Floorという才能に関西の地からエールをくれた『GLICO LIVE“NEXT”』と、出会ってくれたオーディエンスに感謝を述べ、「俺たちは札幌のバンドなんだけど、この大阪のステージからどこまでも行けるように決意の歌を」と『18』を。初期衝動の結晶のような歌を鳴らした後は、「まだまだちっぽけなバンドだけど、少しでも聴いてくれたあなたの背中を押せるように、一歩でも前に進めるように」との想いを込めて、『革命を鳴らせ』を披露。切なく疾走する新曲にググッと引き寄せられたかと思えば、最後は壮大なスケールとエモーションで聴かせた『イージーエンターテイメント』でエンディング!確かなポップセンスと人肌のメッセージを全編に忍ばせたThe Floorが、いずれもっと大きなステージに立つ姿が目に浮かぶような、まばゆき未来を見せてくれた。
『GLICO LIVE“NEXT”』の歴代ラインナップはバンドが大半を占める中、シンガーソングライターとして出演を果たしたコレサワが、この日の大トリ。1曲目の『あたしを彼女にしたいなら』から、誰もが心当たりのあるシーンを描きながら他の誰でもなくコレサワでしかない個性が潜んだ楽曲を聴かせるなど、非凡なソングライティング力を感じさせる。
「今日はめんどくさい女の娘の歌をいっぱい持ってきたんで、カップルだとあんまり楽しく聴けない曲ばっかりだけど大丈夫?(笑)」なんて不穏な前フリの後には(笑)、配信されたばかりの新曲『彼氏はいません今夜だけ』を。バンドセットで楽曲の世界観をしっかり魅せながら、初見でも歌詞の物語にドキドキさせられるストーリーテリングもさすがで、続くアッパーチューン『いたいいたい』でもバンドと一体となってフロアをグイグイ上げていく。一転、切なきミドルバラード『たばこ』では喪失感を丁寧に届け、これにはじっと聴き入るオーディエンス。
MCの人懐っこい関西弁といい、彼女の楽曲にもキャラクターにも心地よく翻弄されながら、「それでは最後に、全ての元カレに捧げます!」と(笑)、ライブ鉄板の代表曲『SSW』でフィナーレへ!まさに“NEXT”な才能に満ち溢れた3組による熱いライブを締めくくる、コレサワの全方位の魅力を存分に感じさせたステージだった。
ライブ終了後の恒例のグリコボックス=豪華お菓子の詰め合わせの抽選会も大盛り上がりで、今日のお客さんは本当にノリがいい!そして、『GLICO LIVE“NEXT”』は6月、7月、8月のJANUSシリーズを終えて、11月11日(日)BIGCAT、年に一度の“ポッキー&プリッツの日”を残すのみに。近日発表となる今年最後の『GLICO LIVE “NEXT” SPECIAL』のラインナップに注目ですよ〜!