![LIVE REPORT [過去のライブレポート]](images/index/lr_r_title.png)
江崎グリコのサポートの元、前身の『GSGP PROJECT』時代より22年にわたり、新しい音楽との出会いを届け、関西のライブハウスから発信してきたライブイベント『GLICO LIVE “NEXT”』。今年は6月にTHE BAWDIES、Blue Mash、CAT ATE HOTDOGS、8月にSHE’S、トンボコープ、Fish and Lips、9月にUNFAIR RULE、Q.I.S.、yutoriと、注目のニューカマー×歴戦のアーティストという組み合わせで行われ、11月11日=ポッキー&プリッツの日は年に一度の『GLICO LIVE “NEXT” SPECIAL』として、Chilli Beans.、Lucky Kilimanjaro、the paddles(ザ・パドルズ)が豪華共演。しかもチケット代は破格の1,111円!!ステージ背面に巨大なLEDパネルが設置されバージョンアップした大阪・BIGCATで、司会のFM802DJハタノユウスケとともに2025年の『GLICO LIVE “NEXT”』を締めくくった、満員御礼の一夜をレポートします!

SEのリフレインに並走するクラップと、高まっていく期待。ラッキリことLucky Kilimanjaroは、この夏も全国各地のフェスやイベントで見る者を踊らせてきたダンス番長だ。「ダンスは自由です。自由に踊ろうせEverybody!」と熊木幸丸(Vo)が呼び掛け、冒頭の「350ml Galaxy」からジョッキにビールならぬ山盛りのポッキーを注いで(笑)乾杯!その後もシームレスにつないだ「HOUSE」~「I’m NOT Dead」で、あっという間にオーディエンスを熱狂の渦へと連れていく。
「Burning Friday Night」では、イントロからシンガロングが巻き起こった光景に熊木も思わず頬を緩ませ、「まだまだ遊べますよね!?」といざなった熱情の「KIDS」、柴田昌輝(Dr)とラミ(Perc)による怒濤のリズムブレイクから突入した「はるか吠える」では、今にもはち切れんばかりの高揚感が充満。その上でさらに、晩秋のBIGCATを灼熱の祝祭へとトリップさせた「踊りの合図」、ワードとビートで身も心も解放した「Dancers Friendly」と、曲を重ねるたびに容赦なくピークを超えていくエクスタシーに、どうにかなってしまいそう!
快楽にまみれてたどり着いたラストナンバーは、「楽しい美味しいとりすぎてもいい」。「平日でこの感じはヤバいよ。最後まで楽しんでいってください!」と熊木が言い残したのも納得の盛り上がりで、大瀧真央(Syn)がライブ活動休止中の5人編成ながら、最強のトッパーとしての役割を果たしたLucky Kilimanjaroだった。

昨年の『GLICO LIVE “NEXT”』出演からわずか1年で、強者ぞろいの『GLICO LIVE “NEXT” SPECIAL』に凱旋! 躍進めざましい大阪・寝屋川発のスリーピースロックバンド、the paddlesは、1曲目の「ちぎれるほど愛していいですか」から「さぁBIGCAT、楽しむぞ~!」と柄須賀皇司(Vo.Gt)が頼もしい宣言。ブチ上がるしかない鉄板の「WARNING!」でも、躍動感溢れるバンドサウンドを会場いっぱいに響かせる。
「京阪電車に乗ったら隣に座ってたおっちゃんが、“ポッキーの日 なぜ”って検索していてかわいいなと思いました(笑)。今日は出られてめちゃめちゃうれしいです。今年は何とスペシャルの方ですよ!」(柄須賀、以下同)と地元トークでも沸かせた後は、「初めての出会いがライブハウスって最高ですから」と、堂々たるミドルバラード「夏の幻」をじっくり聴かせていく。続いて初披露したのは、FM802の2025年11月度ヘビーローテーションに抜擢された「会いたいと願うのなら」。バンド目線で綴られたエモーショナルな歌詞とスリーピースの真骨頂と言えるソリッドな疾走感は、早くもアンセムの風格を漂わせていた。
クライマックスには、「FM802がずっと家で流れていて……あの頃聴いていた曲が今の俺を作っているなと思うんですよ。FM802に音楽を教えてもらった」と、関西で生まれ育ったバンドマンならではの言葉も飛び出し、「これからは俺たちが音楽でみんなと出会っていく番!」と、「ブルーベリーデイズ」~「愛の塊」~「25歳」の3連発で一気に駆け抜ける!1年前のセットリストから大半の曲が入れ替わる成長ぶりで、変わらないのは「出会ってくれてありがとう」という気持ち。『GLICO LIVE “NEXT”』からまた1組、大きな可能性を秘めたバンドが羽ばたこうとしている。

ふらりと舞台へと現れ、オープニング映像終わりに「tragedy」をラフに奏で始めた姿が、もうそれだけで最高に絵になる大トリのChilli Beans.は、Moto(Vo)がハンドマイクで動き回った「rose feat. Vaundy」でも、パンパンのフロアを軽々ハンズアップ!そのまま、ライブ前日が偶然にも誕生日(祝!)だったMaika(Ba.Vo)のファンキーなスラップや、Lily(Gt.Vo)のブルージーなギターソロもスーパークールな「See C Love」と立て続けに魅せていく。
「めっちゃ久しぶりにBIGCATに帰ってきました!ちなみに私たちはポッキーを冷やしてから食べるんですけど、おいしいのでぜひやってみてください(笑)。『GLICO LIVE “NEXT” SPECIAL』、呼んでいただけてうれしいです。ありがとうございます!」(Maika)と、MCも気負うことなくリラックスした雰囲気で、グリコのさまざまなお菓子についての話に花を咲かせる。
後半戦も人気曲「lemonade」を皮切りに、話題のドラマ挿入歌「that’s all i can do」や、掛け合うコーラスとリズミックなグルーヴに見渡す限りの手が挙がった「Tremolo」、ひと足早く贈ったチリビ流クリスマスソング「daylight」と、やる曲やる曲がとにかくグッドミュージック!最後は心地良いメロウネスに満たされた「just try it」「ひまわり」と畳み掛け、2025年の『GLICO LIVE “NEXT”』シリーズのフィナーレを見事に飾ってくれた。
3組の熱いライブの余韻を受けて、恒例のグリコのお菓子の豪華詰め合わせ、セレクション・ザ・グリコの抽選会も大盛況に!なお、この日のライブの模様は、11月27日(木)24:00~『RADIO∞INFINITY』内でオンエアされるのでぜひチェックを(radikoのタイムフリー機能で1週間後まで無料聴取可)。それではまた来年、ライブハウスでお会いできることを楽しみにしています~!