Date 2019.04.22

15周年&30周年のダブルアニバーサリー!
大阪出身ならではの“FM802あるある”にも注目を

飯室:今年はFM802が開局30周年、フジファブリックがデビュー15周年というどちらも節目の年ですね!
山内:そうですね!
飯室:今年は15年間を振り返える機会が多いんじゃないですか?
山内:そうですね。今ツアーをやっているので各地で振り返りながら、メンバーとも思い出話をしてます。
飯室:どんな話になるんですか?
山内:このステージで盛大にコケたよねとか、ここで朝まで飲んだよねとか(笑)。
飯室:メンバーの誰かは覚えてるけど、誰かは覚えてないこともあったりするんでしょ?
山内:いっぱいありますね。ほとんどそんな感じです。FM802の30年間の思い出はもっといろいろ出てくるんじゃないか?と思いますよね。
飯室:確かに(笑)。開局の頃から、今でも第一線でやっている人もいます。僕はそういう人の開局の頃の話を聞くのが好きですね。昔はこんなことやってたとか、あの人はロン毛だったとか(笑)。
山内:僕、30年ぐらい前は大阪にいて一番FM802を聴いてる時期。学生の時も聴いたし、車の免許を取ってからは車の中でずっと聴いてて、すごい近い存在でした。
飯室:その頃のFM802の印象は?
山内:やっぱり“FUNKY 802 ”(FM802のキャッチフレーズ)な感じ。
飯室:それは今も言ってますからね。
山内:当時はウルフルズがよく流れてましたね。FM802で「ガッツだぜ!!」を聴いて、生まれて初めて自分のお金で買ったCDが「ガッツだぜ!!」の入った「バンザイ」っていうアルバムでした。
飯室:「ガッツだぜ!!」はヘビーローテーション(1996年1月)でしたね。あの曲を初めてラジオで聴いた時のインパクトはすごかったですね。
山内:ラジオだけじゃなく街中でかかってましたよね。商店街とかでもラジオを流している商店があるから、みんなが“なんやこの曲!”みたいな……。
飯室:わかる!
山内:あとスガさん(スガ シカオ)とかもそうですよね。「黄金の月」がヘビーローテーション(1997年6月)だったかな。だからヘビーローテーションにすごい憧れがあったんですよ。選ばれたい!って思ってました。どれだけ(曲が)かかるかを知ってたし、そこを目指してましたね。あと、15年前のデビューした時の思い出だと、そこの……(取材場所から見えるFM802のフロア)。
飯室:「FUNKY BAR」っていう名前ついてますね。
山内:そこで、2ndシングルの「陽炎」をヘビーロ−テーション(2004年7月)に選んでいただいた時に、アコースティックライブをやらしてもらったんですよね。でもデビューしたてでしたので、インディー時代の曲をやったんです。
飯室:FUNKY BARは、昔からFM802の方々とミュージシャンやプロダクションの方々が言葉を交わす大事な場所ですよね。
山内:開けた場所なんで“あ!どうも”みたいな。今はミュージシャンならフェスとかで年に2回、“久しぶり!”みたいな感じになりますけど、ここは年中そういう感じなんでしょうね。プロモーションにきているほかのアーティストの方々にも会えるし、そういう場所ってすごいなと思いますね。
飯室:30年の歴史を作った大事な場所。我々もミュージシャンを“お帰り”って迎えて、それに“ただいま”みたいな……。そういう気持ちできてくれるのがありがたい。そんな場所でフジファブリックもアコースティックライブをしたんですね。
山内:やりましたね。スタジオのブースじゃなくてブースの外にある『FUNKY BAR』でやるのがおもしろいですよね。あまりほかではないんじゃないですかね。
飯室:「FUNKY BAR」でのライブの歴史をひも解くだけでもおもしろいと思う。海外のアーティストもよくやってましたからね。
山内:え、見たい! FM802で働けばそれが見られるということですね(笑)。
飯室:そう(笑)。過去にはフルバンドでのライブもありましたね。怒髪天はフルセットで、ガチでやりましたからね(笑)。
山内:マジすか(笑)?
飯室:いわゆる客席エリアみたいな所には、我々DJが拳を上げて“オイ!オイ!”ですよね(笑)。で、フジファブリックの15周年に話を戻しまして、例えば15年間でターニングポイントをあげるとすれば?
山内:志村君(志村正彦)が亡くなったことですね。それが5周年の時で、そこから15周年という今年を迎えられたというのは、周りの方に感謝の言葉しかないですね。


飯室:そこでフジファブリックというバンドが止まらなかったのがすごいことやと思うんですよね。
山内:このバンドで生きていこう!って決めて、ずっとやってきたので、やはりなくしたくないっていう気持ちが強かったですね。レディクレ(年末恒例のFM802のイベント「RADIO CRAZY」)直前に志村君が亡くなって……そういう時もFM802の方々は力になってくださいました。
飯室:出演が決定していたんですよね。
山内:リハーサルもやっていました。だから当日はDJの土井ちゃん(土井コマキ)のMCで、(用意していた)セットリストどおりにいろんな会場の過去の映像をつないで流させていただいて……。そういうのがあっての15周年だなって思いますね。
飯室:忘れもしないです。いわゆるフィルムライブの感じでやったんですよね。今に至るまでのそういうことも含めて、この15年の思いやストーリーをフジファブリックの音楽をずっと愛しているファンのみなさんは共有している……すばらしい環境だと思います。
山内:本当に感謝です。自分たちも頑張って音楽を作っているんですけど、作ってもそれを届けられなければやっぱり独りよがりになってしまうし、それではいけないと思うし……。聴いてくれる人がいるっていうことが、15年の重みをさらに感じさせてくれますね。僕らも30周年を目指してこの先もやっていきますけど、そういう気持ちは絶対に忘れずにいたいなと思います。
飯室:そしてFM802もフジファブリックとの強いつながりを持って、これからもたくさんご一緒させていただきたいです。で、また一つ大きな点となることがまもなくやって参ります!6月1日(土)・2日(日)に「FM802 30PARTY SPECIAL LIVE RADIO MAGIC」が開催になります! そしてフジファブリックは開局記念日の6月1日(土)にホストバンドという形で出演!!
山内:そうそうたる面子をお迎えするホストバンド! 僕らがバンドを担当して、例えば鮪(谷口鮪)が入ったらきっとKANA-BOONの曲をやるんでしょうね(笑)。
飯室:そうですね(笑)。
山内:いつもと違う形になると思うんで楽しみですね。
飯室:ほかにもHYの英さん(新里英之)と名嘉さん(名嘉俊)と仲宗根さん(仲宗根泉)、それからNulbarichのJQさん、スガ シカオさん、NICO Touches the Walls の光ちゃん(光村龍哉)と対馬君(対馬祥太郎)もホストバンドでのパフォーマンスに参加予定です。
山内:対馬君が出るってことは対馬君がドラムを叩くんかな?
飯室:ってことになるかな。
そして、総さんは昨年末のレディクレの時もCRAZY MAN CLUB BAND(イベントのスペシャルバンド)のギターを務めていただいていますが、こういういろいろなミュージシャンを迎え入れて弾くっていうのはどういう感じなんですか?
山内:やっぱりすごく刺激をいただきますよ。でもこのフレーズをミスったら曲が台無しになる!みたいな……。そういう緊張をしながらですね。今はまだ準備段階ですけどFM802、30周年のライブを盛り上げたいと思っています。
飯室:現在、まだまだフジファブリックはツアーの真っただ中ですから、そら準備段階ですよね(笑)。で、今回はCRAZY MAN CLUB BANDの時の(ソウル・フラワー・ユニオンの)奥野さん(奥野真哉)のバンマス(バンドマスター)的ポジションを総さんがやることになるのかな?
山内:そうですね。そこはちょっと恐れ多いんですけど(笑)、でも今回は盛大なショーだと思うので、進行はFM802のみなさんと決めて、見にきた人たちに喜んでもらえるような仕掛けを考えたいなとは思っています。
飯室:我々もお客さんもどうなるんやろう?って始まってみるまでわからへん!みたいなね。そんなワクワクすることないですからね!
山内:たぶんあっと驚くようなことになるじゃないかな。僕も普通に見たいですもん(笑)。
飯室:今回、ホストバンドに参加されるほとんど方と面識があるんですよね? JQ(Nulbarich)さんは初めましてかな?
山内:JQさんとHYのみなさんが初めてです。HYのあの有名な曲あるじゃないですか。あれやれたらいいですね(笑)。
飯室:やりたい曲があるんですね。

山内:ありますね。Nulbarichとかもアレンジがすばらしいので、頑張んないとなって思ってます(笑)。
飯室:ミュージシャン目線で聴いて、もともとのアレンジがちゃんとしてるぞ! じゃ、それどうする?みたいなのがある?
山内:そうですね。すごく洗練されたアレンジをされているので。スガさんとかもそうですし、KANA-BOONは勢いのあるバンドだし、僕らなりに頑張ってやろうって思ってます。ただ、自分たちのカラーを出そうとは思わないんです。
飯室:そうなんですか?
山内:自分たちのカラーを出すよりは、自分たちの曲だと思って、ちゃんとお客さんに届けられる演奏ができればなと。“バンドらしい”っていうのは、そこから生まれると思うし。


飯室:なるほど。僕、総さんがレディクレのCRAZY MAN CLUB BANDで9mm(9mm Parabellum Bullet)の曲を弾いた時に、“すごく難しいけど、ギタリストの手癖みたいなものがわかってきて、自分の好きなタイプの手癖だな”っておっしゃってたのが印象的でした。
山内:コピーとかカバーしてわかることってたくさんあるんです。レディクレの時は卓郎君(菅原卓郎)がボーカルで入って9mmの曲をカバーしたんですけど、ギタリストは言葉を発してないけどギターで歌っているんですよね。曲の中でちゃんと物語がある。9mmの曲には滝君(9mm Parabellum Bulletのギタリスト・滝善充)の歌があって、自分もそういうギターが好きなので、カバーしててもうれしくなるんです。僕らも、志村君の歌があって、で、その歌とは違う歌(ギター)で志村君の歌に寄り沿うっていうやり方で。レッド・ツェッペリンとかがその最たる例というか、いわゆる対位法(独立性を保ちつつ複数の旋律を調和し重ねる技法)みたいな感じですね。違う物語が進んでいるように見えて実は2つがすごく補完し合ってる。それを9mmの曲にも感じたんです。だから今回もそういうのをやりたいですね。
飯室:いろいろなフレーズを弾いていくうちに、お!みたいな……。
山内:そういう発見があると思うので楽しみですね。6月2日(日)も楽しみですよね。この日はスキマスイッチのお二人がホストバンド?
飯室:そうです。そこに絢香さん、JUJUさん、KREVAさんetc.が(参加)……みたいなことになりますね。この見せ方ってすごくラジオっぽい。ラジオはいろんなアーティストの楽曲がミックスされて流れるじゃないですか。このずっとラジオがやってきていることをステージで見てもらえるのが、いいベントだなって思いますね。
山内:フェスのようで、いわゆるフェスとも違う。このイベントでホストバンドをさせてもらえるのは本当に光栄です。
飯室:こちらこそです!
山内:でも、頑張んないとな…今回は、今ツアーで僕らと一緒にやってる玉田豊夢君がドラムを叩いてくれるし、僕らも本気モードです。
飯室:ありがとうございます! そして「FM802 30PARTY SPECIAL LIVE RADIO MAGIC」を経て、同じ会場の大坂城ホールで10月20日(日)には、もう一つ大きなライブ「フジファブリック 15th anniversary SPECIAL LIVE at 大阪城ホール2019 『IN MY TOWN』」があります!
山内:やっぱり大阪出身の僕からすると、この節目のタイミングで、大阪人の目指すべき場所・大坂城ホールで2回もできることがうれしいですね。
飯室:FM802のイベントそしてワンマンと、大坂城ホールでずっと終わらずに続いていくのがワクワクしてしゃ〜ないですね。
山内:そう言っていただけると……。もちろんその後もバリバリ新曲を作って頑張るつもりなんですけど、やっぱり今、全力疾走の状態で、これが終わったらどうなるかがちょっと想像できないです(笑)。
飯室:燃え尽きるかもしれないですね(笑)。
山内:10周年の時は武道館でやらせしていただいたんですけど、その時は1週間ぐらい涙ぐんでました(笑)。
飯室:ロス(笑)?
山内:光景がよみがえるんですよ。拍手の音量とか音色とかが頭を離れなくて、ふと思い返すと涙ぐんでたり……。だから、終わったあとはどうなるかはわかんないですけど、6月1日(土)も10月20日(日)も人生で何度もないような経験をさせてもらえるんじゃないかなって思ってますね。楽しみです。
FM802ほどミュージシャンと近いラジオ局はないと思うんで、僕らもいろんな形で音楽が生まれるのを期待してますし、本当に音楽のことが好きなFM802の方々ともっともっとご一緒できたらいいなと思います。
飯室:まずは6月1日(土)のライブが終わった時の、ミュージシャンとDJとFM802のスタッフがワッシャーッてなって“お疲れさんでした〜!”っていう光景を目指して……(笑)。
山内:そうですね! なぜかわかんないけど、そのイメージだけはできてるんですよね(笑)。
飯室:大事、大事(笑)。みんなで泣きそうな笑顔になって締めくくりたいですね。
山内:ホントに! 宜しくお願いします!!


山内総一郎&FM802 DJ飯室大吾「IN MY TOWN」責任受付(4/26 12:00〜5/6 23:59)
https://eplus.jp/imt-0426/