Date 2019.05.28

バンドの成長とともに積み重ねられた
地元・大阪での思い出が次々よみがえる

大抜:FM802に欠かせないアーティストの鮪君ですが、2013年10月からは「MUSIC FREAKS」のDJを担当していただきました。
谷口:当時はデビューしたばかりで結構プレッシャーやったとは思います。ラジオで一人しゃべりの経験もほぼなかったんで……。
大抜:どんな思い出がありますか?
谷口:毎回、スタッフさんと朝まで飲むのが楽しかったです(笑)。そんなに大人の人と飲むなんてことなかったんで……。
大抜:いい思い出やね(笑)。当時「MUSIC FREAKS」って選曲はどうしてたん?
谷口:若手バンドを紹介することが多かったですね。それが自分にとって一番うれしくて、たくさんの人に向けて何かを紹介できるポジションにいるっていうのにすごく使命感を感じました。
大抜:そして同じく2013年、KANA-BOONは「MINAMI WHEEL」のBIGCATのトリを務めてくれました。
谷口:「MINAMI WHEEL」には2010年に初めて出てるんです。
大抜:バンド組んで4年目にはもう出てるんや。
谷口:20歳の時で、会場は(南堀江)knave。もうボロボロだったのはよく覚えてます。弦は切れるわ、その間を持たせる方法も知らんわでパニックな感じでした(笑)。
大抜:結成当初はオリジナル曲もやりながらカバーもしてたんですよね?
谷口:アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のカバーばっかり3年間やりつつ、高2頃から曲を作り始めて、高3の頃には今聴いてもKANA-BOONっぽいなって思える素材があったと思います。
大抜:じゃknaveのライブは完全オリジナル?
谷口:そうですね。その頃は(三国ヶ丘)FUZZをメインにライブ活動をしていた時代です。
大抜:knaveの時はどれくらいお客さんはいてはったん?
谷口:本当に“えりすぐり”の人たちですね(笑)。だからFUZZのスタッフさんも協力してくれて、“KANA-BOONってバンドが出るから見に行ったって”って広めてくれて……。僕らもバンドの友達とビラとか配ってました。「MINAMI WHEEL」は関西のバンドにとって登竜門というか大きなチャンスで、もう一生懸命やってましたね。
大抜:2013年の時は会場の4階から地下2階までお客さんが並びましたね。その後「MUSIC FREAKS」のDJになって、年末には「RADIO CRAZY」に出演。ドドドーン!って感じでした(笑)。
谷口:すごくうれしかったです。FM802と一緒にどんどん世に出る機会が増えて、すごくいい時間を過ごしたなと思うし誇りですね。
大抜:同じ年の9月には「盛者必衰の理、お断り」がヘビーローテーションに。周りの反応はどうでした? 連絡とかあった??
谷口:ありました。職場とかでよく流れてくるのがうれしいって喜んでくれて!
大抜:ちなみに今、ラジオから自分たちの曲が流れるとどんな気分?
谷口:ちょっと気づくのに遅れますね。いい始まりしてるなと思ったら、あ、うちか!みたいな(笑)。もちろんうれしいんですけどちょっと他人事のような感じというか。ラジオはフラットに聴いてますね。
大抜:でも、DJが曲前や曲後に何言うのか気にならへん?
谷口:なりますね。イントロのここ、聴かしたいんやけどな……とか(笑)。
大抜:イントロにのせてしゃべらんといてほしいとかね(笑)。ちなみにのせんといてほしい曲は? 俺、メモしてもいい(笑)??
谷口:えっと(笑)、新曲の「まっさら」はイントロ1とイントロ2があって、1は長さ的にも絶好の“のせタイミング”らしいんですけど、でも1でバンドの演奏が始まる一体感。あそこは聴かしたいなって思います。


大抜:よし、のせるのやめとこ(笑)!
谷口:いえいえ、たまにでいいです(笑)。
大抜:いや大事やねん。あ、俺、今日の番組でのせたような気がするな(笑)。
谷口:全然のってください(笑)。
大抜:……で、話を「盛者必衰の理、お断り」に戻すと、いまだにこの曲はライブでコール&レスポンスがすごいよね。
谷口:みんな歌いますね。当時に比べてだいぶ成長した曲やと思います。
大抜:いつからあった曲なの?
谷口:大阪時代にはできてたと思います。
大抜:上京はいつ?
谷口:2013年の4月頃ですね。
大抜:占い師が占ったら2013年はエラい年やな(笑)。引っ越ししてラジオのDJになって、すごいイベントに出て超満員になりますよっていう!
谷口:そんなまさか!っていう年です(笑)。取材とかたくさんやるのも初めてやったし、日々めちゃくちゃ充実してました。
大抜:そして翌2014年には「野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり! in 泉大津フェニックス」を」開催。2018年にもデビュー5周年の「野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり!2018 in 堺」があったじゃない。あの時に2014年の「ただいまつり!」を振り返ろう!という企画を一緒にやったけど、鮪君は“あの時は慌ただしく過ぎて正直よくわからん感じやった”って言ってたよね。
谷口:確かに2014年はものすごく忙しかったと思います。いろいろ曲を作って取材をして、ツアーがあって、バンドマンってこんな大変なんや!って、うれしくもあり過酷でもありっていう年ですね。
大抜:「眠れぬ森の君のため」の詞の世界がここで始まってるやん!
谷口:あれを書いたのは2012年かな。大阪にいる時に曲のきっかけみたいなのが生まれてるんです。それが歌のとおりになっていくのがうれしかったですね。
大抜:やっぱり僕は2014年の「ただいまつり!」で「シルエット」(アニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」オープニングテーマ)を聴いた時の衝撃が忘れられないな。
谷口:僕らは初披露やったのでガチガチでしたね(笑)。でも、今後すごく大切な曲になるとは思ってました。今でも「NARUTO」きっかけで「シルエット」を知って僕らを好きになったっていう子に声をかけてもらうことがあるし、自分もアニメの主題歌とかで曲を好きになったりしてたからうれしいですね。
大抜:でも2018年の「ただいまつり!」も感動的やったね。もう一回「ただいまつり!」をやるぞ!っていうのはあったんや?
谷口:いつか第2回をやりたいっていうのはあって、特に古賀が熱心で、ああ見えてお祭り男なのかもしれない(笑)。2014年の回はKANA-BOONにとってはターニングポイント的なイベントで、小さかったKANA-BOONが大きくなりましたっていうお披露目の場の感じがあったんですけど、2018年は着実に歩んできたKANA-BOONを見てもらうという場でしたね。
大抜:2018年の「ただいまつり!」は思い出に残るなと思った。
谷口:僕らにも見にきた人にも過ごした年月があるから、5年前とは違う気持ちもあったやろうし、ちゃんと振り返れる瞬間は作っていくべきやなって思いましたね。またやりたいですね。
大抜:2018年の時は、FM802もブースを出させてもらったり、(飯室)大吾君とかが出たりしましたが、また次回もFM802と一緒に何かやりましょうよ!
谷口:何かある度にお願いします!
大抜:そして鮪くんは今年の春のACCESSキャンペーンソングに参加してくれてますね。
谷口:ACCESSキャンペーンソングは3回目ですね。
大抜:2014年の「春の歌」の時は僕もレコーディングスタジオに行かせてもらったんですが、UKASUKA-Gさんと一緒にやってたじゃない。あの時、桜井(和寿)さんとは初対面?
谷口:はい、初対面です。
大抜:桜井さんとのやり取りを見て、冷静にしゃべんねんなって思いました。僕は“桜井さんや!”ってなってたから(笑)。
谷口:“桜井さんや!”なんて逆にできないですよ(笑)。本当はそうしたかったですけど、もう意識を失なわへんようにしよう! ちゃんとした人と思われるようにしとこう!!って心の中ではしゃいでました(笑)。
大抜:そうやったんや(笑)。あと、ACCESSキャンペーンソングの時は、いつも手書きで歌詞を書いてくるやん。すごいなと思う。
谷口:あれは優等生アピールです!(笑)。
大抜:え(笑)!
谷口:やっぱり自分の曲を歌う時は頭で理解してたり体が覚えてたりするんですけど、人の曲を歌うとなると繰り返し書いて体に入れて自分としても愛を形にしておかないと!っていうのがあるんです。
大抜:今年の曲「メロンソーダ」(作詞・作曲aiko)は、初めてあんな声聴いたと思った。
谷口:みんなそう言ってくれます。
大抜:古賀君も言ってたもんね。
谷口:メンバーでさえ(笑)。過去に参加した「春の歌」と(2015年の)「Music Train 〜春の魔術師〜」の時は(曲を手がけた)スガ(シカオ)さんや桜井さんという男性が作る歌やから、歌い方も割とKANA-BOONの一部としてやれたんです。でも今回は(女性が手がけた曲なので)完全に谷口鮪って感じがします。
大抜:なるほどね。
谷口:緊張は相変わらずするんですけど、自分の歌をいいものにしていくための余裕をちょっとは持てるようになって、2回の経験が大きいですね。


大抜:ある意味ソロの気持ちやったんやね。そして現在、鮪君は絶賛曲作り中?
谷口:昨年1年でたくさん曲を作って、いよいよ自分の曲作りっていうのを楽しめるようになってきたので、今はすごく楽しいというかワクワクしながら作ってます。
大抜:この前、僕の番組で古賀君が“鮪が作った曲がいいのが腹立つんですよ”って言うからいいこと言うなって思って。そんな関係よくない?
谷口:古賀は自分色が強い人なんで悔しがってるんやと思います。僕はリードギターまでのせて古賀に(曲を)渡すんで、そこに関しては、古賀は古賀で自分にないものやから、それを会得する楽しみとかがあると思うんですけど、創作という点ではちゃんと自分を出さないと!っていう感覚があるんだと思う。僕は、歌をよくするためのドラム、ギター、ベースを考えるんですね。でも古賀はギタリストとしてどうしたらギターをカッコよく聴かせられるかがメインやから。でも最近はどうしたら歌やほかの楽器をさらによくできるかっていうギターをつかみ始めてる感じです。悔しいっていうのがありつつもちゃんと受け入れてくれる。
大抜:そういう関係は昔から?
谷口:ケンカとかではなく、昔から古賀と意見をすることは多いですね。細かい部分で“ここでギターが出ると歌が聴こえ難くなるねんな”って僕が言うと“いや、でもここで俺はギターを聴かせたいしな”とか。でも最近は今までやってきたことの意味とか、僕が言ってたことの意味がわかるようになったって古賀自身が言ってました。
大抜:飯田君は?
谷口:自分のフレーズを生み出すことにすごく集中してます。こいちゃん(小泉)もそうですね。リズム隊は自分たちと向き合ってる感じがします。バンドでは昔から古賀がよきライバルですね。
大抜:そういう関係性なんやね。KANA-BOONとFM802も今日までよい関係を築いてこられたと思うんですが、FM802にして欲しいこととかある?
谷口:……古賀に一人の機会を与えてほしい(笑)。
大抜:よし。古賀君に1時間番組とか(笑)!
谷口:さすがにそれは危ないんで、ワンコーナーの一瞬とかで!(笑)。5分ぐらいとか?
大抜:この前やったイベントも、古賀君ガチガチで緊張してはった(笑)。
谷口:心配なんですよね。でもおもしろいヤツなんでアタフタしている古賀を見たい(笑)。
大抜:俺ちょっと考えてみるわ(笑)! では最後に「FM802 30PARTY SPECIAL LIVE RADIO MAGIC」のことを。鮪君は6/1(土)に出演して、演奏するのはフジファブリックですね。
谷口:フジファブリックさんと一緒にステージに立ったことはあるんですけど、僕らの曲を一緒にやるのは初めてなんで楽しみですね。あと以前、対バンをした時に僕らの「ないものねだり」をカバーしてくれはって、そのクオリティが尋常じゃないくらい高くて“本家超え”もええところで!!(笑)。だから、今回どんなアレンジになるのか?っていうのも楽しみです。