6月1日、FM802は開局30周年! これを記念して6月1日と翌2日に大阪城ホールにてビッグイベント「FM802 30PARTY SPECIAL LIVE RADIO MAGIC」が開催された!!  幕間には場内の特設スタジオからFM802のDJ陣による生放送の様子も大モニターで流されるというラジオとライブが地続きの大空間で、第1日目にはフジファブリックを、第2日目にはスキマスイッチとスキマスイッチBANDをホストバンドに、総勢21組の人気アーティストが共演&競演。ここでしか見ることのできない激レアなライブ&コラボそしてトークが、関西のミュージックラバーたちを狂喜乱舞させた2日間の様子をご紹介しよう!

 

【Day1】

東京スカパラダイスオーケストラ

注目のイベント1曲目は彼らのテーマとも言える「DOWN BEAT STOMP」で瞬間着火! “テッパン”のメロディで全員がダンスして初っ端から気分上々だ。しかも“スカパラも今年30周年でFM802と同い年。これからも(FM802と)一緒に年を重ねていきたいと思います”(谷中)とお祝いムードをアップさせ、再びキラーチューン「Paradise Has No Border」へ。ホーンは次々にメインを張って耳を奪ったり一つの塊となって大砲のように音を放ったりして聴く者の鼓動を高鳴らせる。さらに途中からフジファブリックがイン! 山内が鳴らすサビのギターも存在感大でドキドキも増幅する。またもちろんこの2組と言えば!の「Surfer King」もセレクト。スリリングなサウンドからレゲエへの展開で観客の気分を開放し、会場には振り上げた手の大波が出現する。そしてフジファブリックを送り出してのラストはアッパーな「Glorious」で誰もがスマイルに! 日本が世界に誇るライブバンドの彼らだからできる迫力満点のステージで「RADIO MAGIC」は華やかに幕を開けた。


阿部真央

1本目のライブ終了と同時に反対正面の舞台が照明で浮かび上がり、今度は彼女の弾き語りがスタート。「ロンリー」でハイトーンを響かせクラップと共に1つの音楽を完成させると、次は「Believe in yourself」へ。かき鳴らすギターと力のこもった歌声は1人と思えぬ強い求心力。そして今年デビュー10周年の彼女は“(FM802には)デビューからお世話になっていてこんな温かい場所はないなと思います”と語り「ストーカーの唄~3丁目、貴方の家~」をプレイ。弾むギターで綴る“真央印”の等身大の言葉がラフなボーカルと相まってテンションを上昇させ、誰をもどっぷりとその音世界へ引き込んだ。この“ギター1本勝負”、まごうことなき阿部真央の勝利!

フレデリック

直前、DJ・飯室大吾が“踊ってない大阪が気に入らない音楽”と口にしただけで会場には“お~”のざわめきが! そんな期待で満ちるなか、彼らは2016年のヘビーローテーション(以下、ヘビロ)「オンリーワンダー」と“その”「オドループ」を連投。中毒性大のギターリフと三原健司の歌声はいっきに会場をフレデリック色に染め、熱に浮かされたように観客はクラップにハンズアップで謳歌。一緒に歌う人も続出する。さらにキレ味鋭いダンスチューン「飄々とエモーション」ではエモーショナルなサビで緩急をつけたうえにシンガロングも発生させ、スタジアムのようなスケール感を創出。わずか3曲ながらも突出した音楽性を人々の脳裏にしっかりと焼きつけた。


HY(新里英之&名嘉俊&仲宗根泉)

反対正面ステージで新里が“はいさ~い!”のときの声。そこから代表曲「AM11:00」や“FM802でたくさんかけてもらいました”(仲宗根)という2002年にヘビロだった「ホワイトビーチ」を披露し、柔らかな歌声やギターでオーディエンスの心を解きほぐしていく。また彼らの魅力である名嘉のラップや仲宗根の爆笑MCは今日も絶好調で、「ホワイトビーチ」ではついにカチャーシーで打ち上がる人も! そんな2曲であっと言う間に暗転……終わり?と思わせ、なんと瞬間移動さながらに次は正面の舞台でフジファブリックに合流。2組は「エール」のさわやかでポップな質感をいつも以上に軽やかに表現し、ハートウォーミングな景色を生む貴重なコラボを見せてくれた。

JQ from Nulbarich+フジファブリック

HYに続いてフジファブリックのもとに現れたJQは、“Nulbarichが無名の頃に(FM802が自身の音楽を)かけてくれたおかげでここに立てていると思います”と感謝を込め、2017年のヘビロ「It's Who We Are」と「Sweet and Sour」の2曲。ポピュラリティーと最先端とオリジナリティを絶妙にブレンドして進む、時代の空気感が詰まったNulbarichの音像にフジファブリックのバンドサウンドが融合し、クールでムーディで心地よさも飛びっきり。その証拠に舞台上のメンバーも満面の笑みを見せた。「銀河」(フジファブリック)とのマッシュアップも目撃できたこのアクトは“今日一の儲けもん”と言っても過言ではない。


エレファントカシマシ

開口一番“さあ、頑張ろうぜ!”とたきつけて「俺たちの明日」でスタートダッシュ。一糸乱れぬ大クラップに、多くの人が彼らの音楽を待ちわびていたことを感じる。それにこたえて宮本も所せましと舞台を駆け回り投げキッスの雨。さらに「悲しみの果て」の味わい深い声がのる“漢のロック”でしびれさせるから、観客は宮本を凝視して恍惚の表情に! またバイオレンスが漂う音色とまくし立てるボーカルが緊迫を生む「ガストロンジャー」では宮本の“Oh!”の咆哮で陥落。きつく握られた拳が突き上がる。しかもラストは「今宵の月のように」というセットリストには感涙。時代を超えても色あせない名曲は今日も心を大きく震わせた。ちなみにMCで宮本は、1996年に「四月の風」がFM802のヘビーローテーションになった時のことを話し、“(今日は)4曲って言われてるんで、あくまでMCってことで(笑)”と言いつつ、なんと同曲をワンコーラス! まさに愛に満ちた瞬間だった。

SHISHAMO

イベント後半戦は、まず3人が「君と夏フェス」でひと足先に夏をお届け! キュートなボーカルで全世代を存分にキュンキュンさせて人気曲「明日も」へとつなげる。キャッチーなサビではオーディンスが伸ばした手がアップ&ダウンし、会場はワントーン明るくなったよう。さらに阿部真央もインタビューで絶賛したボイスで“ダメだ もうダメだ”と歌いハートを射抜くと、宮崎はFM802を“大阪の実家”と言い表して“802愛”ダダもれのMCでも会場を盛り上げる。そしてそこから躍動感十分の「OH!」でとどめ! 全員での“OH! OH!”のコーラスもバッチリそろって超ド級の爽快さでリスナーの背中を押し、たくさんの元気をおすそ分けしてくれた。


NICO Touches the Walls(光村龍哉&対馬祥太郎)

カホンとギターというアコースティックの構成ながらも厚みのある感触が1曲目の「ニワカ雨ニモ負ケズ」から観客を圧倒。会場には感嘆の声があがる。そして光村は歌声だけでなく、“(FM802は)日本一(音楽を)愛しているラジオ局です!”とトークも熱を帯び、“今日だけのために……”と新曲「18?」もチョイス。叫ぶようなボーカルには思わず動きを止めて聴き入ってしまう。すると今度は“対岸”からフジファブリックが2人を呼び、正面ステージへ移動してコラボタイムへ。2組が織り成す「手をたたけ」は想像以上の“しっくり具合”で、頭を真っ白にして音楽の楽しさを味わい尽くさせてくれた。約20分の短時間だったが、その満足度はピカイチ!

KANA-BOON(谷口鮪)+フジファブリック

山内が“堺が生んだスーパーバンドからボーカリストを……”と呼び込むと、谷口もやる気満々で「ないものねだり」と2013年のヘビロでもあった「盛者必衰の理、お断り」というヒットナンバーで会場をこれでもかと沸かす! フジファブリックとKANA-BOONの楽曲は親和性も高く、谷口が事前に“本家超えもええとこ”と語ったとおりにそのパフォーマンスも冴えまくりだ。加えて山内&谷口で向き合ったり縦列したりのギタープレイや、谷口の“カト-BOONさん、どうですか(笑)?”や、金澤の“俺、金-BOONだよ(笑)”のやり取りからも仲のよさが伝わり、彼らの幸せそうな姿が何とも印象的なコラボとなった。


クリープハイプ

登場早々“しっとり始めたいと思います”(尾崎)のひと言から、気だるくそして前のめりに「HE IS MINE」! のっけからかましてくれるがファンも心得たもので“おなじみのコール”も見事にキマり、曲後には“しっとりと言ったのは曲調ではなく、アレのことです”(尾崎)と、さらに彼流のダメ押し。そして「二十九、三十」と「イト」とつなげれば、尾崎の巻き舌も耳に心地よく、オーディエンスはキャッチーさも深遠も混ぜ込んだ音楽に、夢を見ているかのようにゆらゆらと揺れる。そして彼らとFM802とくれば、昨春の「春のACCESS! キャンペーンソング」だった「栞」へ! 曲前には“栞を去年作って(時間が経ち)、離婚して前の嫁との子どもに1年ぶりに会う気持ち。その分、愛おしくてしょうがないよね(笑)”(尾崎)と、さすが!の形容だ。その高ぶり荒ぶる愛はクラップと共に疾走感たっぷりに鳴らされ音楽となり、FM802リスナーを沸騰させたまま4人はステージをあとにした。

スガ シカオ+フジファブリック

“あのイントロ”からゾクゾクッとさせ国民的ソング「progress」で“スガワールド”へ。ザラつきある歌声がフジファブリックの演奏の重厚感を伴ってガツンとパンチを食らわす。さらに“FM802のヘビーローテーションをもらって全国でヒットして……。FM802には足を向けて寝られない(笑)”(スガ)と、思い入れのある1997年のナンバー、「黄金の月」でもう一発お見舞い。ファンクのビートと絡みつくギター、浮遊感あるキーボードに彩られる名曲は20年以上経った今、一層に胸を締めつける。そして“俺らとみんなをつなぐ架け橋がFM802だと思うんだ”(スカ)と、最後は「午後のパレード」。観客は大きく手を左右に振り、今日だけのコラボは多幸感に包み込まれるラストシーンを迎えた。


フジファブリック

当然トリは今日のホストバンドである彼ら。そしてその出だしは「夜明けのBEAT」と「陽炎」から。耳に残るひとクセあるギター、流麗かつビビッドな鍵盤、心をチクチクと刺激するせつないメロディ……一瞬で彼らの描く物語に没入する。そして今年デビュー15周年を迎えるバンドを代表して山内は“15年の間にはバンドが続けられなくなる危機もあったりするんですけど、(FM802とリスナーが)いつも寄り沿ってくれて……。感謝したいと思います”と語り、その思いもにじむ「LIFE」で人懐っこい曲の温もりを体感させる。すると次はもっと高みへと「虹」! とてつもない突き抜け感が支配し、クラップもマックスで山内のシャウトも轟く。まさに会場に虹を作って見せ、すべての人が我を忘れてまさに最高潮といったところだ。だが、今日はまだまだ“ビッグな隠し玉”が……。“こんな機会めったにないので!”(山内)と誘うと、阿部真央、JQ(Nulbarich)、新里英之(HY) 、スガ シカオ、谷口鮪(KANA-BOON)、光村龍哉(NICO Touches the Walls)、三原健司(フレデリック)、宮崎朝子(SHISHAMO)が再登場してずらり横並び。そうそうたる面子が順にマイクを取るフジファブリックの「若者のすべて」でのフィナーレだ! 豪華ボーカリストのカラフルな歌声は曲が持つパワーをさらに増し、ほかでは見られない奇跡の光景を広げ、「RADIO MAGIC」1日目は感動と興奮が渦巻くなかフィニッシュ。2日目へ魔法のバトンを渡した。

セットリスト

  • 1.DOWN BEAT STOMP/東京スカパラダイスオーケストラ
  • 2.Paradise Has No Border /東京スカパラダイスオーケストラ+フジファブリック
  • 3.Surfer King /東京スカパラダイスオーケストラ+フジファブリック
  • 4.Glorious/東京スカパラダイスオーケストラ
  • 5.ロンリー/阿部真央
  • 6.Believe in yourself/阿部真央
  • 7.ストーカーの唄〜3丁目、貴方の家〜/阿部真央
  • 8.オンリーワンダー/フレデリック
  • 9.オドループ/フレデリック
  • 10.飄々とエモーション/フレデリック
  • 11.AM11:00/HY(新里英之&名嘉俊&仲宗根泉)
  • 12.ホワイトビーチ/HY(新里英之&名嘉俊&仲宗根泉)
  • 13.エール/HY(新里英之&名嘉俊&仲宗根泉)+フジファブリック
  • 14.It's Who We Are/JQ from Nulbarich+フジファブリック
  • 15.Sweet and Sour/JQ from Nulbarich+フジファブリック
  • 16.俺たちの明日/エレファントカシマシ
  • 17.悲しみの果て/エレファントカシマシ
  • 18.ガストロンジャー/エレファントカシマシ
  • 19.今宵の月のように/エレファントカシマシ
  • 20.君と夏フェス/SHISHAMO
  • 21.明日も/SHISHAMO
  • 22.OH!/SHISHAMO
  • 23.ニワカ雨ニモ負ケズ/NICO Touches the Walls(光村龍哉&対馬祥太郎)
  • 24.18?/NICO Touches the Walls(光村龍哉&対馬祥太郎)
  • 25.手をたたけ/NICO Touches the Walls(光村龍哉&対馬祥太郎) +フジファブリック
  • 26.ないものねだり/KANA-BOON(谷口鮪)+フジファブリック
  • 27.盛者必衰の理、お断り/KANA-BOON(谷口鮪)+フジファブリック
  • 28.HE IS MINE/クリープハイプ
  • 29.二十九、三十/クリープハイプ
  • 30.イト/クリープハイプ
  • 31.栞/クリープハイプ
  • 32.progress/スガ シカオ+フジファブリック
  • 33.黄金の月/スガ シカオ+フジファブリック
  • 34.午後のパレード /スガ シカオ+フジファブリック
  • 35.夜明けのBEAT/フジファブリック
  • 36.陽炎/フジファブリック
  • 37.LIFE/フジファブリック
  • 38.虹/フジファブリック
  • 39.若者のすべて/フジファブリック+阿部真央+三原健司(フレデリック)+ 谷口鮪(KANA-BOON)+光村龍哉(NICO Touches the Walls)+ スガ シカオ+宮崎朝子(SHISHAMO)+JQ(Nulbarich)