☆ラジ友文庫☆[9.28 tue]

「天国の薫 世界で一番キミが好き」吉濱泰蔵(2009)(講談社)
妻と夫、そして二人の娘の、普通の幸せな日常。
それが、あるとき音を立てて崩れた。
妻の乳がんが分かったのだ。
気づくのが遅く、すでに随分進行していてもう助かる見込みが少ないと言われ、
夫婦が選択したのは、「2人でガンと闘おう」ということ。
2人の娘たちには決してガンだと言わない。知人にも言わない。
通院は「デート」と言い、抜けてゆく髪はカツラで隠して普通の生活を続けた。
そうすることで、病気を主役としない生活をしようとした。
ガンにむしばまれながらも明るく生きた吉濱夫婦の実話の物語。
こんなに愛し合う夫婦がいるのかと、
2人の愛情の深さに感動を覚えます。
悲しいだけじゃない、温かさを持った物語です。
GLAYのNEWシングル「PRECIOUS」は、
この話をもとに書き上げられた一曲です。
今夜のゲスト♪♪[9.23 thu]

Galileo Galileiのみなさんでした〜
いつも、オンエアには登場できない17歳のドラム和樹くんも
今日はしっかり登場しましたよ
土曜日は心斎橋クラブクアトロでライブ
楽しみですね
☆ラジ友文庫☆[9.21 tue]

「もう誘拐なんてしない」東川篤哉(2010)(文藝春秋)
山口県下関の大学生・樽井翔太郎は、先輩・甲本の紹介で始めたたこ焼き屋の屋台でアルバイト中、男に追われている少女・絵里香と出会う。
「悪い人に追われている」という絵里香を助けた翔太郎だったが、
実は絵里香はヤクザの花岡組組長の娘、追いかけていたのは付き人の組員だった。
どうしても家から抜け出したくて、しかもある理由でまとまった金が必要だった絵里香。
翔太郎は甲本と相談して、絵里香を狂言誘拐することにした。
組員数7人という弱小組、花岡組は身代金を要求されて上や下やの大騒ぎ!
慌てふためく絵里香の父・周五郎をよそに、
組長より強く恐ろしいと組員から尊敬を集める絵里香の姉・皐月が
絵里香を助けるべく立ち上がる。
そこへ、偽札偽造犯の殺人事件までが絡んできて…
はたしてこの狂言誘拐は成功するのか!?
周りに翻弄される主人公・翔太郎、
キュートな魅力満載の絵里香、不敵な先輩甲本、
間抜けな組員たち、娘を溺愛する組長、
強く頭も切れるがちょっとドジな姉皐月。
魅力的な登場人物たちの、テンポの良い会話がとにかくおもしろい!
ゆる〜く展開する物語だけど、身代金受け渡しのトリックは見物です。
とっても軽いタッチの話なので、読みやすいですよ☆