大阪工業大学での学びが、どんな未来につながっているかをご紹介！

今週の卒業生は2019年に大阪工業大学大学院 電気電子・機械工学専攻 機械工学コースを卒業し、
日産自動車株式会社で働いている安達桃子さんです！

安達さんは在学中、金属などの材料をくっつける「接合」の技術を研究する「接合工学研究室」に所属し、
自動車のボディに多く使われている「スポット溶接」という接合方法の研究を行っていました。
自動車のボディは、衝突などの際に壊れにくいための強さが求められるので、その素材には強度の高い鉄の板が使われています。

自動車のボディを形作るためには、それらの板を接合する必要があり、その時にスポット溶接が使われますが、
接合された板の強度は、元々の鉄の板の強度よりも低くなってしまうという問題があります。
安達さんは、その強度が低くなる原因を考えたり、また強度を高くするためのスポット溶接の方法を研究していました。

▶機械工学科・伊與田先生から安達さんにメッセージ！
安達さんの授業を担当していました、機械工学科 准教授の伊與田宗慶です！
私の研究室では、自動車作りに使われる接合技術であるスポット溶接を中心に、
日本刀の焼入れ処理など、熱を与えて加工をした金属の性能を評価する研究をしています。
研究室の卒業生の多くが、安達さんのように自動車メーカーに就職をしますが、
その他、金属材料を扱うものづくりメーカーにも幅広く就職をしています。

安達桃子さんについて印象深かったできごとですが、
安達さんは放送で紹介があった台湾での国際学会の翌年には、スロバキアで開催された国際学会でも発表を行いました。
その際、台湾での国際学会の経験を活かして、これまで以上に念入りに発表の準備をしていた様子から、
安達さんの直向きさとうちに秘めた向上心を窺い知ることができました。
また本番では、普段はおとなしい性格の彼女が、海外の研究者に対して物怖じせず、
積極的に英語で研究の議論をしている姿もとても印象的でした。
私自身、このような学会発表、さらにその準備など、様々な経験を通じてどんどん成長していく安達さん姿から、
大学教育の真髄を学ばせてもらったことは、今でも深く胸に刻まれています。
安達さん、その内に秘めたパワーを武器に、これからも益々活躍してくれることを、心から願っています。

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