Walkin' Talkin' -徒然ダイアローグ-

monday 21:00-22:00 ONAIR

1 week talking

1 week talking

<少年時代>
水野良樹)子供の頃ってどんな感じだったんですか?」
Nakajin)小学生の頃はたくさん習い事をしていて、忙しかったですね。書道、そろばん、スイミング、ピアノ、地域の野球チームにも入っていました。友達と遊ぶ時間はほとんどなかったですね。しかも、だいたい長続きしちゃう(笑)。今でもそうなんですけど、何かひとつのことを始めると止められないんですよね。
水野良樹)音楽もそうだと思うけど、深く入っちゃうタイプですよね、Nakajinさんってきっと。勝手なイメージだけど、マイペースな人なんじゃないかなって思ってました。
Nakajin)確かにマイペースだとは思います。
水野良樹)しかも、相手のペースもちゃんと考えてあげられるマイペースな人!
Nakajin)気はすごく使っちゃうタイプなんですけど、自分のペースが乱れるのは嫌だから、自分の中で辻褄合わせたりして、自分自身のケアもしてるっていう感じですね。僕、6つ上の姉がいるんですけど、何かと抑圧された時の対処法みたいなものは子供の頃から身についてます(笑)
水野良樹)僕ひとりっ子なので…自分と同世代の人が家庭内に居るっていう感覚が理解できないんですよ(笑)これって結構人間形成に影響してると思うんだよな〜。
Nakajin)そう思います!SEKAI NO OWARIは、僕以外みんな3人兄弟で、僕とDJ LOVEは末っ子で、FukaseとSaoriちゃんが一番上なんですね。うまいバランスでできてるなぁ〜って思います。上の人は主張が強くて、下の人はそれを受け止めるみたいな。自然とそういう形ができていきましたね、家族みたいに。
水野良樹)僕たちは、ボーカルの吉岡はお兄ちゃんと弟がいて、真ん中の女の子なんです。おじいちゃん、おばあちゃんも居るような大家族で、その中に居る唯一の女の子だから、本当にみんなに可愛がられて育って。山下は妹さんが居て、お兄ちゃんが大好きで本当仲良い兄妹で。唯一僕がひとりっ子で。3人で居る時は、お兄ちゃんが2人居て妹が居るみたいな感じかな〜。
もうね、バンドメンバーと一緒に生活するっていうのが僕にとっては未知の世界なんですけど。
Nakajin)楽しく共同生活するために、時間をかけながらお互いの良いところ、良くないところも受け入れていったっていう感じですね。もちろん最初から快適に共同生活できたわけではないですよ。自然とルールができていったというか。

<憧れの存在>
水野良樹)玉置浩二さんですね。中学生の時、玉置さんの歌を永遠に歌ってました。初めて行ったライブも玉置さんだし、コードを覚えたのも玉置さんの曲って言ってもいいくらい。野球部だったんだけど、家に帰ってくると部屋でひとりで弾き語りをずっとやってましたよ(笑)
Nakajin)僕も同じことしてましたよ。ギター始めた頃って、やればやるほどどんどん上手くなっていくから本当に楽しくて。友達と遊ぶより、ギターを触っていたいみたいな。
水野良樹)あの楽しかった時間ほど、楽しいことはないんじゃないかな〜。誰に見せるわけでもないのにね。自分の部屋の中では別に女性の歌を歌っても恥ずかしくないじゃないですか。それが本当に楽しくてね。
Nakajin)僕は女性の歌を歌うのは恥ずかしかったですね・・・
水野良樹)え!そうなの?!僕、原田知世さんとか歌ってましたよ。安室奈美恵さんとか、篠原涼子さんとか。

<ミュージシャンになろうと思い始めた頃のこと>
水野良樹)音楽で成功したいとか、これで生きていこうって真剣に思い始めたのはいつ頃なんですか?
Nakajin)淡く漠然とですけど、ゆずさんを聴いてギターを始めた頃には思ってましたね。ミュージシャンになるっていう夢を密かに思い始めていたのはその頃です。Fukaseとバンドを始めたのは高校を卒業した後なので、もっと後の話になるんですけど。Fukaseとだったらできる気がするって思ったんですよね。キャラが全然違う2人なんですけど。僕とは全然住む世界が違う、そこがすごく魅力的だったんです。
水野良樹)こうやって話をしてると、どうしても共通点を探しちゃうんですけど、それって僕が山下に思っていることにすごく近くて、僕たちも全然性格が違うんですよね。この仕事をしてるから、当時の学校の先生とか僕のことを覚えてくれているけど、もしこの仕事をしてなかったら、絶対覚えてないと思うんですよね。それくらい目立たない生徒だったから。でも、山下のことは絶対みんな覚えてる(笑)
Nakajin)まさに、僕も一緒ですね(笑)先生とか同級生とかは、この2人が一緒に音楽やってるなんて!っていう感じでしょうね〜。時は流れて、僕たちはバンドを組んで本格的に音楽をやっていったんですけど、僕たちの編成って特殊で、ドラマーとベーシストが居なくて。探してはいたんですよ!バンドには必要なものだって思っていたので。でも探しても探しても見つからなくて。もうメンバー探しをしている間に人生終わっちゃうよ!って言って(笑)。当時メンバー探しのためにミクシィをやって。
水野良樹)(笑)マイミクなろうぜ!って、すごい久しぶりのフレーズ!!
Nakajin)ミクシィでも見つからなくて。じゃあ身近な人で組んでやるかってなって、今のメンバーが集まるわけなんですけど。その時に“打ち込み”ってものを知ったんですよね。じゃあ、ドラマーとベーシストが居なくてもできるかもってなって。自分たちのスタイルが出来上がっていったんです。
水野良樹)ゆずからスタートして、かなり遠くまで来たね!(笑)
Nakajin)今でも思うんですけど、バンド活動の中で一番困難なことってメンバー探しだと思うんですよ。どんなに努力しても難しいときは難しい。“出会い”だから。人と人のことは努力だけではどうにもならないなって。

on air楽曲

テーマ「音楽の面白さを教えてくれたアーティスト・曲」
子午線の祀り/菊田裕樹(聖剣伝説2 (Original Soundtrack))
Nakajin)この曲を聴いていると楽しくなってくるんですよね。子供の頃はゲームにもハマっていて。ゲーム中に好きな音楽が流れてくると、一旦ゲームを止めてその曲に耳を傾ける。そういう楽しみ方をしてました。
Do You Crash?/BONNIE PINK
水野良樹)中学生の時に出会った曲。当時聴いていたポップスとは明らかに違って。真っ赤な髪の色も衝撃的だったし、ミュージックビデオを観たときの驚きは未だに覚えてますね。
テーマ「憧れのアーティスト」
STAR/玉置浩二
水野良樹)「本当に大好きなアルバム「CAFE JAPAN」の大好きな曲。本当に好きです!
友達の唄/ゆず
Nakajin)この曲は、僕が初めてギターで弾けるようになった曲です。中学1年生くらいの時にゆずさんがメジャーデビューされて、すごく自分にフィットしたんですよね、お2人の存在感が。聴くと同時にやってみたいって思ったんですよね。父がギターを持っていたことを思い出して、そのギターを借りて練習を始めたんです。Fukaseと仲良くなるきっかけもゆずさんで。 Fukaseの上履きにゆずのマークが書いてあって、それで声をかけたんですよね。で、一緒にやってみる?ってなって…。
テーマ「このバンドでやっていこうと決意させてくれた曲」
Digital Love/Daft Punk
Nakajin)打ち込みでライブもできるんじゃないか?っていろんなアーティストの曲を聴いている時に、このアーティストに出会いました。
花は桜 君は美し/いきものがかり
水野良樹)吉岡が進学のために、いきものがかりを辞めたいってなった時があって。2年くらい休止してた時期があるんですけど。止まっちゃうんだったら他のメンバー探してもいいわけなんだけど、それは全く考えなくて。戻ってくるのを待とうって自然とそう思いました。この3人じゃないとできないと思っていたから。この曲は、インディーズ時代からあった曲で初めて地元でワンマンライブをやった時に1曲目に演奏した曲。その時の光景は今でも鮮明に覚えていて、あぁここから俺たちの人生が動くんだって強く思いました。

2 week talking

2 week talking

<日々の暮らし>
Nakajin)水野さんはどんな生活リズムで普段暮らしているのかな〜って。朝起きたら何から始めますか?
水野良樹)犬が吠えるんですよね〜。ポメラニアンで「テケ」っていうんですけど。朝6時とかに吠え出すの…。吠え癖を直したくて。だから朝起きたらテケが吠えるのに反応しない!そこからスタートしますね。しつけの本を読んだら、たとえ吠えていようが、飼い主は気にせず朝ごはんを食べる!それを犬に見せた方がいいらしいんですよ。主従関係を見せつけるのが大事みたい(笑)。SEKAI NO OWARIは、みんな同じ時間には起きないでしょ?バラバラですよね?
Nakajin)お互いが自由な時間に起きますね。起きるのは僕が一番早いかな?僕とDJ LOVEは時間にはきっちりしてる方ですかね。
水野良樹)すっげーイメージ通り!絶対Fukaseさんじゃない気がする(笑)。普段の生活の中で気分転換したいなって時は何をすることが多いですか?
Nakajin)僕は昔から体を動かすことが好きなので、スポーツしに行くことが多いですね。今はボルダリングをやってます!人工壁を登るやつ!汗を流すとすごくリセットできますね。水野さんはスポーツとかはしないですか?切り替えるために敢えてやること、とか。
水野良樹)多少走ったりはするけど…。僕はメロディがバ〜って浮かんできたりとか調子いい時あるじゃないですか。そこで止めます。
Nakajin)え!止めるんですか?あぁ、でもちょっと分かる気がします。
水野良樹)一旦冷静になった方がいいっていうかね。
Nakajin)曲を作る人あるあるですよね。夜中に作ってた曲を次の日に聴いたら、なんだこれ…っていう(笑)
水野良樹)曲作ってると精神的に落ち込んだり上がったりするじゃないですか。家の中に曲を作る作業場があるんですけど、家なので妻が居るわけですよ。僕がどんな状況でも、普通に妻は楽しそうにテレビ見たりしてるんですよ。それがすごい現実に引き戻してくれて、リセットになるんですよね。あとは喫茶店によく行きますね。人は居るけど自分に干渉しない他者みたいな。
Nakajin)僕、作業するときノートパソコンでするんですけど、いろんなところに持って行くんですね。カフェとかで作業すると今作ってる曲と店の中で流れている曲がシンクロするときがあったりして。やっぱり人に向けて作ってるわけだから、そういう想像ができる喫茶店とかカフェは、部屋で作ってるだけじゃできないものが生まれたりしますよね。
水野良樹)隣でケンカしてるカップルがいたりね(笑)

<休日>
水野良樹)休日はあるんですか?
Nakajin)何を持って休日とするか、ですよね。ソングライターだと休みの日に曲を作らないと作れないし。
水野良樹)イエスッ!すっげぇ共感します(笑)
Nakajin)(笑)僕らの場合は、共同生活してるので、少し時間ができたら4人で出かけたりすることもあるんですけど、その時間はすごく好きだし楽しいし、なるべく断りたくないけど、そういうときに締め切り的なものが近づいてたりすると、ヤベェな…ってなりますね(笑)。本当に休むぞ!って決めないと休めないですよね。そういう時ってどういう風に時間を使います?どういう想像をしますか?
水野良樹)それがね、あんまりなくて。趣味もないし。海外旅行とかもあんまり興味がないし。ダメですよね。好奇心が足りないんだよな。
Nakajin)じゃあ、もしも何かの不可抗力でバンドがなくなっちゃったとしたら、どうするんですか?
水野良樹)え〜。そしたら、全然違うことをすると思うな。音楽もやると思うけど…。でもきっとすごい時間ができるって想像すると、ちょっと最高ですよね(笑)。将来のことを考えたら大変だし、そんなことがあっちゃいけないけど。
Nakajin)そうですね。一瞬、ちょっと最高だなって気持ちになりますね(笑)

水野良樹)怒ることとかないんですか?急に話が飛びますけど。
Nakajin)ん〜、あんまりないですね。
水野良樹)喜怒哀楽でいうと、普段出やすいのはどれですか?
Nakajin)人前では“楽”だと思いますね。1人の時は、そんなにテンション高い人ではないですね。僕も逆に質問返しなんですけど、1年の中で“幸せ”って感じられる日がどれくらいあるのか聞いてみたいんですよね。僕はすごい少ないんですよ。なかなか幸せって感じられないです。もっとがんばりたいっていう戒めみたいな部分もあると思うんですけど。でも、充実感に満ちた日っていうのは年間通しても数えるくらいしかなくて。それってあんまり良くないよなって思ったり。でもそれでもやっていけてるってことは、自分はMなんだと思います(笑)
水野良樹)そっか〜。苦しい瞬間はたくさんあるけど、でも基本“幸せ”ですよ。幸せって感じて生きてます。僕はすごく根が明るいので…。誰も信じてくれないけど。
Nakajin)うん。なんとなく想像と違うなって思っちゃいますけど。
水野良樹)あのね、すんげぇネガティブが80%くらいずっと続いて、奥の残ったところはめっちゃ明るいんですよ。芯の部分が!だから最終的に開き直っちゃうタイプ。家の中で超明るいですからね!
Nakajin)こんなこと言ったらあれですけど、意外でした(笑)

on air楽曲

テーマ「1日の終わりに聴きたくなる曲」
スターダスト/ザ・ピーナッツ
水野良樹)音楽を聴くのが疲れちゃうときってありますよね。そういうときは女性の声が聴きたくなるんです。夢があるんですよね、この曲には。
Airegin/Wes Montgomer
Nakajin)単純に楽しんで聴ける音楽=(イコール)ジャズなんですよね。ホッとします、ジャズを聴くと。この曲は、僕が大学に入って出会った友達に教えてもらった曲。ジャズギターを教えてくれたんです。この曲を初めて聴いた時、僕も弾いてみたいって思ったんですよね。いっぱい練習しました!
テーマ「休日に一緒に連れて行きたい曲」
今夜はブギー・バック (smooth rap)/スチャダラパー Feat. 小沢健二
Nakajin)メンバーで出かけるっていう企画が、わりと上がるんですよ。Fukaseあたりが、どこかに行こうよって言い出すんです。楽しみをいっぱい用意してくれるんですよね。夏だったらキャンプ、冬はスノボ。何もなかったら温泉とか。その時だけは、みんな幼馴染に戻って話したりしますね。この曲はみんな大好きで、旅の道中でかけてますね。大人の休日って感じがする!
Rock With You/ Michael Jackson
水野良樹)ちょっと時間ができたら最近走ってるんですけど、そのときによく聴いている曲。僕、アラスカに親戚が居るんです。アラスカのおばちゃんがすごくおしゃれな人で、僕が子供の頃、ディズニーのビデオとか、マイケルのミュージックビデオとかを送ってくれていたんです。かっこいい〜って思って、子供ながらに踊りを真似てみたりしていて。そんな思い出もある曲なんだけど、走ってる時に聴くとすごく軽やかな気持ちにさせてくれるんです。
テーマ「元気をくれるお互いの楽曲」
スターライトパレード/SEKAI NO OWARI
水野良樹)このキラキラしたところがすごく好き!夢があって。
Nakajin)この曲の原曲は19歳くらいの時にもうあって、オリジナル曲を作ってみようって思って、作曲を始めて3曲目くらいにできた曲なんです。この曲をFukaseが気に入ってくれて、あの曲バンドで出そうよってことになり、リリースした曲です。
気まぐれロマンティック/いきものがかり
Nakajin)この曲は、僕がいきものがかりさんに出会った曲です。ポップさが突き抜けてる!ってびっくりして。自分はここまでポップを意識して曲作りをしたことがなかったので、たくさんの人に響いてる所以なのかなって。こんなに可愛い曲だから吉岡さんが歌詞を書いてるんだろうって思ってクレジットを見たら、水野さんの名前が書いてあって。もう衝撃すぎて…!歌詞と曲のパワーにびっくりしたんです。僕にはこんな歌詞書けない!って思って(笑)。吉岡さんにすごくフィットしてるじゃないですか。すごいな〜。お気に入りの曲です!

3 week talking

3 week talking

<淡い初恋の思い出>
水野良樹)今週はラブソングしかかかりません!男2人で恋愛トークな1時間ということで…。まずはNakajinさんの初恋はいつ頃なんですか?
Nakajin)僕すごく遅かったと思いますね。男友達と同じように女友達とも接してました。小学校の間はそんな感じで、中学生に上がったらちょっとずつ女の子を意識するようになった気がするけど。水野さんは覚えてますか?
水野良樹)僕は、小学校2、3年生の時ですね。よく隣の席になったアキコちゃんっていう綺麗な女の子が居て、彼女が僕のことを好きみたいっていう話を友達から聞いたんですね。たぶん嘘だったと思うんだけど、急に意識し始めちゃって(笑)。これくらいの時って女の子の方が大人ですよね。男子はバカだから(笑)。そのくせ意識し始めちゃったら暴走するのが男子!それで6年生の時にまたアキコちゃんと同じクラスになって、これが僕の音楽にものすごく影響しているんです。クラスの担任の先生がピアノが苦手だったから、ギターで音楽の授業をやってたんですね。だから教室にギターがあったんです。そのギターをクラスのひょうきん者のセキモトくんが手に取って弾いてるふりをしてね、面白おかしくやってクラスの爆笑をさらったんです。で、それを見ていたアキコちゃんが、かっこいい〜!って言ってて、ものすごく嫉妬したんです(笑)。当時僕はもうギターを買ってもらって弾いていたから、彼より上手に弾けるわけですよ!俺の方が弾けるのに彼の方がスターになってるのが本当に悔しくて、小学校のお別れ会で体育館でみんなの前でMr.Childrenの「CROSS ROAD」を弾き語りで歌ったんですよ。その時にアキコちゃんに、良かったよ!って言ってもらえてすごく自信になってね。こういう経験ありました?
Nakajin)うん、ありますね。僕、中学生の時にギターを始めて、ある時、僕がギターを弾けるっていうのが学校内に広がったみたいで、あんまり喋ったことのない女子にも話かけられたりするようになって。オドオドしながら答えたりして…
水野良樹)少女漫画かっ!(笑)
Nakajin)(笑)あの頃ようやく自分に自信が持てた気がしますね。ギターがあれば大丈夫!ギターが武器になる!みたいな。それまでは自分にすごく自信がなくて。だから、告白とかも全然できなかったです。相当ビビリでしたね。
水野良樹)告白されたりはしたんですか?
Nakajin)中学の時はないですね〜。
水野良樹)良かった。うちの山下にね、高校に入った時に恋愛の話になって、中学でモテてたでしょ?って聞いたら、「そんなことないよ。だって告白されたのも10人くらいだし。」って言われたんですよ!今まで生きてきた中で一番衝撃的な言葉でしたよ(笑)。初めて彼女ができたのは?
Nakajin)高校2年生の終わりくらいでしたね。バレーボール部に入ってたんですけど、マネージャーと付き合いました。
水野良樹)うわ〜。なんでしょうね、このいい感じ!
Nakajin)(笑)僕、人生で一番嬉しかった瞬間っていうのが2つあって。1つは、SEKAI NO OWARIの最初の曲「幻の命」がラジオでかかった時。もう1つは、初めて彼女ができた瞬間!本当に空を飛べるんじゃないか?っていうくらいの喜びでしたね。

<恋愛をしない人が増えていると言われる今。恋愛は面倒くさいものなのか>
Nakajin)恋愛は面倒だって思ったことありますか?
水野良樹)うん、結構ありますね。人と関わるのが苦手というか。恋愛をするっていうのは、2人の関係が濃くなればなるほど、相手の嫌な部分も見えたり、お互い干渉しなきゃいけないじゃないですか。そういうのがたぶん面倒だって思っちゃうんだと思うんですよね。

Nakajin)恋愛ってすごく時間がかかるものですからね〜。信頼関係を築いていくのには。例えば今恋人が居る人が別れちゃって、また新しい恋愛ってなると、あれをまたやるのかみたいなことを思う人は居るだろうなとは思います。パワーが必要だから。その感覚は僕もよく分かります。基本的には恋愛ってすごく尊いものだと思ってるんですけど、僕20代でライブハウスを作ってバンドを始めてから、本当にずっと長いこと恋愛ができなくて。バンドで成功することってそんなに簡単なことじゃないって思ってたから、とにかくバンドに打ち込みたかったし、時間もなかったんです。まだ大学生だったし。そこに+(プラス)恋愛っていうのは確かにすごく大変だなって。

水野良樹)その感じはすごい分かるな。僕そういう人間でしたから(笑)。自分のことは自分で決めたいし自分でやりたいみたいな気持ちが、ひとりっ子だったこともあって人より強いと思うんですよね。自分が干渉されたくないから、僕も干渉しないんですよ。そしたら結果的に彼女と別れる時に言われてきた言葉が「あなたは何を考えているか分からない!」。でも結婚した妻はすごく干渉してくる人だったんですよ。こんなこと言うと怒られそうだけど(笑)。はっきり主張をする人っていうか。それでね、これまで僕の前にあったいろんな壁が全部崩れていったんです。干渉されることで分かったこともたくさんあって。自分のダメなところとかね。そこに大きな気づきがありましたね。最終的に言い合う方が楽だってことに気づきました。一回自分の壁を破ると面白いものがあるよって経験者として伝えたいですね(笑)
Nakajin)人と会う時と恋人と会う時のON・OFFみたいなものが自分にはあるなって思いますね。夢も仕事ももちろん大事だけど、自分のON・OFFを上手に使えばもっと毎日がキラキラするのになって。そうすればもっとポジティブに恋愛に向き合えるのかなって。
水野良樹)20代30代は夢見てられるけど、今の僕らぐらいの時に叶わない人も出てくるんですよね。誰もが勝ち続けることはできない。これまで全部をかけてきたものが失敗しちゃうと自己否定になるじゃないですか。その時に自分の存在を許してくれる人が側に居てくれないと辛いと思うんですよ。僕の場合は、妻も両親もそうですけど、もちろん僕がいい曲を書いてヒットして生活が安定してっていうのを望んでくれているけど、そんなことよりも、元気でいて欲しいとか、一緒に幸せでいたいとか、そういう風に思ってくれていると思うんですよね。そういう存在が居るかどうかでだいぶ違うっていうか。

on air楽曲

テーマ「女性アーティストが歌うラブソング」
DNA/川本真琴
Nakajin)恋愛してる時の女の子の気持ちがすっごい爽やかに胸に迫ってきて。毎年春になると聴きたくなんですよね。駆け出したくなります。本当に可愛い曲。
こいのうた/GO!GO!7188
水野良樹)この曲はね、僕が高校生くらいの時かな。あの頃って仲良い友だちとカラオケに行ったりするじゃないですか。その時に必ず女の子が歌ってて。歌ってる子も泣いてれば、それを聴いてる女の子たちもみんな泣いてて(笑)。こういう歌をいずれ書かなきゃなって思いました。
テーマ「男性アーティストが歌うラブソング」
サムライソウル/ウルフルズ
水野良樹)男性が半分自分に酔ってるようなところもあるんだけど、自分の弱さも含めてこういうことを女性に言いたくなる感じがすごく愛おしいなと思って。大好きな曲です。
ひき潮 ~Ebb Tide~/サザンオールスターズ
Nakajin)バンドを大切にするがあまり、彼女にフラれたわけなんですけど、すごく悲しくて。僕の人生、大切なものを持ちすぎる傾向にあって、それをいちいち捨てることもできなくて。全部は持てないから何かを切り捨てていかないといけないんだけど、その度に心が傷む。そんな人生で。やりたいことがたくさんあるっていうのはありがたいことなんですけどね。で、当時バンドも彼女も両方大事にしたかったけどできなくて、この曲はその時僕が彼女に言いたかったことがすべて詰まっているんですよね…
テーマ「いきものがかり・SEKAI NO OWARIのラブソング」
Error/SEKAI NO OWARI
Nakajin)Fukaseが書くラブソングってファンタジックなものが多いんですけど、この曲も設定があって、すごく壮大な世界の中で描かれているラブソングで。僕らにしては珍しく、僕とFukaseとSaoriちゃんの3人で作曲したんですよね。Fukaseが書いた詞・物語があったんですけど、メロディを3人でバトンタッチして続きをどんどん作っていくっていうやり方で作曲したんです。文通みたいな感じで。想像しないようなものが来たりするからすごく面白かったです。
水野良樹)制作過程も恋愛みたいでいいですね!あ、そんな反応するんだ!みたいな(笑)

コイスルオトメ/いきものがかり
水野良樹)この曲はね、さっき話したGO!GO!7188の「こいのうた」を聴いていた頃に感じた、こういう曲が書きたいなっていう思いから生まれた曲で。ハタチくらいだったかな。わりと古い曲なんだけど、今でも10代の女の子とかが、この曲好きですって言ってくれたりするんですね。そこにロマンがあるな〜って思って。思春期の女の子の誰にも言ってないような恋心、宝物みたいな気持ちとこの曲が繋がってるっていうのが嬉しくて。この曲がいきものがかりのいろんな曲に繋がってるなって思ってます。

4 week talking

4 week talking

<それぞれが思う“リーダー”とは?>
水野良樹)お互い、グループの中のリーダーなわけですが、リーダーってどんな立ち位置だと思ってますか?
Nakajin)ん〜、あんまりリーダーっていうものに強い意味合いはないと思ってます。元々僕らの場合はFukaseがリーダーをやっていて、途中で僕がバトンを受け取るわけなんですけど。理由としては、リーダーっていうものがあるせいでクリエイティブがすごく丸くなってしまう、相手のリアクションを必要以上に考えてしまうっていうのがあって。彼はエッジの効いたアイディアが持ち味の人でもあるから、それがなくなってしまうのはもったいないって思ったんですよね。僕はそもそもそんなにリーダー気質でもないですし、4人をまとめ上げるっていう自信もそんなになかったですけど、Fukaseが僕にやってほしいと言うので引き受けることにしました。最初は自分なりのリーダー像みたいなものも考えてすごくがんばったんですけど、自分の中で無理もあったみたいで体調を崩しちゃったりして…。それで、自分はこれまでと同じようにバンドの音に対するリーダーであり続けようって思いました。そこすらも危うくなりそうになっていたから。みんなそれぞれリーダーなんですよ、SEKAI NO OWARIって。水野さんはどうですか?
水野良樹)僕が、自分がリーダーって言い始めた時って、自分にはキャラクターが無いからリーダーやるわ!ってそれくらいの軽いテンションで言ってて。でもやっぱり進んでいく中でそれぞれ役割みたいなものも生まれてきて、何かをまとめるとか、発言するっていう時に僕が出ていく機会は増えていきましたね。
Nakajin)必ずしも引っ張るだけがリーダーじゃないなって思ってて、最初は引っ張るリーダーになろうって思ってたけど、それはちょっと難しそうだなって気づいた時に、他のメンバーを生かせるリーダーになろうって思ったんですよね。サッカーで言うとゴールキーパーみたいな立ち位置というか。そしたらきっと、みんなも安心して自分のパフォーマンスができると思うし。
水野良樹)分かるなぁ〜。でもそれが本当に難しいんだよね…。

<邦楽と洋楽の魅力・違い>
Nakajin)水野さんが考える“洋楽っぽさ”ってなんだと思いますか?ちょっと聞いてみたくって。
水野良樹)ん〜、難しいな。でも、メロディをここまで大事にする文化圏って日本ぐらいなんじゃないかなって。主役が必ず居て、その他は主役を引き立てるものみたいな文化っていうか、それはすごく日本的だなって思いますね。海外の曲にもそういう曲はもちろんあるけど、必ず脇にちゃんと存在感を持ってる楽器が居て、何人も登場人物が居るっていう感じがするな。そんなイメージ。
Nakajin)日本は一緒に歌いたいっていう聴き方で、海外は歌うというよりは一緒に盛り上がりたい!みたいなそういう気持ちが強い気がして。海外の友達が少しずつ増えてきたんですけど、彼らは音楽の中でビートをすごく大切にしていますね。踊れるかどうかが大事っていう。

<2016年を振り返って…>
水野良樹)この1年振り返って印象的なことって言うと?
Nakajin)やっぱり海外に行くことがすごく多くて、色んな違いを楽しめるようになってきたんですよね。単純に言語の違いも食べ物の違いも、店員さんの態度の違いとか(笑)。いかに日本が素晴らしいかっていうことに気づいたり。そんなことを感じた1年でしたね。周りの人に、30代になったら変わるよ!って言われてきて、実際やっぱりそうだなって思うこともありました。20代の頃は自分の居場所みたいなものを守ることに必死になっていたけど、30代になって何かを受け入れなきゃいけない状況っていうのがすごく多くなって、いろんなことに寛容になったというか、これが30代になったってことなのかなって。
水野良樹)ちょっとそれ、かっこいいじゃないですか!
Nakajin)そうですか(笑)?水野さんは30代になった時に、変化ってありましたか?
水野良樹)あったかな〜。でも焦りはしましたよ。人生動いてるんだなって、残り時間って必ずあるんだなってすごく意識しましたね。だからもっとやりたいことをやらなきゃな、一歩踏み出さなきゃなっていう気持ちに、よりなりました。10代の頃は、一瞬を生きてる感じなんですよね。今が永遠に続くようなイメージ。まだ過去がないから。だけど、30代になるともう過去もあるし。これまでに出会った人が自分とは違う道に進んで変わっていったりとか、もしくはもう会えないところに行ってしまったりとかする人も中には居て、自分も何かを選んで、何かを切り捨てていかなきゃいけないんだ、そうせざるを得ないんだみたいなことを、より感じるようになりましたよね。だからこそ、ちゃんと自分が後悔しないようにって、まぁどうせ後悔は必ずするんだけど(笑)。このグループがないと自分は何もできないっていうんじゃダメだと思うんです。それぞれが自立して、そんな3人が集まるとさらにすごいことができる!っていうのが、今の段階では理想だなって思っていて。そうなるためには、自分がもっと成長しなきゃいけないなって。でも、足りない部分があるから3人で補い合ってやってるんだけどね。当たり前だと思っちゃいけないなって。
Nakajin)そうですね、当たり前って思っちゃうのは危険なことだと思います、僕も。

on air楽曲

テーマ「今年よく聴いていた曲」
IT'S TOO LATE (LIVE)/ 五輪真弓(Carole Kingのカバー)
水野良樹)ずっと僕たちは邦楽が好きって言い続けてきたけど、やっぱりちゃんと勉強しなきゃと思って、自分のルーツになっているものをもう一度聴きなおそうって思ってたくさん聴いていた時に、五輪さんの初期のアルバムを聴いたら本当にかっこよくて、いろんな発見があったんですよね。
Disarm You ft. Ilsey (Grey Remix)/Kaskade
Nakajin)今年も海外でライブをさせてもらったんですが、海外で出す曲は日本の曲そのままじゃダメなんじゃないかなって思って。音楽の聴き方も文化も楽しみ方も違うので、言語の部分ももちろんそうですし、サウンドも別で作ってたんです。最近の洋楽とかもたくさん聴いて研究しながらやってるんですけど、この曲は特に気に入ってよく聴いていました。
テーマ「今年出会ったアーティスト・楽曲」
Rockabye (feat. Sean Paul & Anne-Marie) [End of the World Remix]/Clean Bandit
Nakajin)Clean Banditっていうバンドが大好きで、彼らがデビューした時からよく聴いていたんですけど。彼らが日本でライブをした時に一緒にご飯を食べに行くことができて、そこから仲良くなって、一緒に曲を作ろうよ!なんて話にもなって。今年彼らがアメリカでツアーをしたんですけど、オープニングアクトとして呼んでくれてこの前行ってきたんですよね。それと同時進行で彼らの最新曲「Rockabye」のリミックスを頼まれたんです!ファンだった人たちと一緒にライブができたり、リミックスできたりっていうことが本当に嬉しいです。
明日への手紙/手嶌葵
水野良樹)手嶌葵さんのデビュー初期にイベントで一緒になって、すごく印象に残っていて。
あの時の透明感を持ったまんま、あの歌声に合う素晴らしい曲だなと思って、単純にすごく好きです(笑)
テーマ「大好きなクリスマスソング」
クリスマス・イブ/山下達郎
水野良樹)僕たち別々に曲を選んできたのに、同じアーティストに行き着いてしまったという(笑)。やっぱり日本のクリスマスにこの方の歌声は欠かせないってことですよ!クリスマスがカップルのためのイベントみたいになったのって、この曲が影響を与えていると思うんですよね〜。
Silent Night/山下達郎
Nakajin)この曲は「ON THE STREET CORNER」っていう、達郎さんの声のダビングだけでできてるアルバムがあって、僕このシリーズが大好きで、その2に入ってる曲なんですよね。この曲にこんな解釈があったのかっていう衝撃を受けたんです。どうやって録音したんでしょうね。アカペラのこういうのもやってみたいな。

本当にたっぷり話しましたね。楽しかった!共通する部分だったり、全然違うことをやってるんだけど、そうそう!って言いたくなるところがたくさんあるんだなって再認識しました。たぶんそうなんだろうなって思ってたけど(笑)



芯にはすごい楽観的な自分が居るっておっしゃってた時に、すごく意外でした!それを聞いた時に自分も改めて考えてみたんです。自分は根がネガティブだって思ってたけど、もっと中に入ったら実は楽観的な自分も居るんじゃないかなって。