DIARY
*コマキ手帖:「未利用魚の未来を耕す」* #802TAP #802SDGs
2023-02-01

水曜20時台は<コマキ手帖>のコーナー♫
自分と社会、2つの「未来を耕す」をテーマに、
いろんな方にお話を聞いたり、体験していきます!
2/1のFM802は、大阪・関西万博開催“802日前”記念!
『FUNKY 802 Road to EXPO EAT A DAY』
このコーナーでも未来に残したい 食にまつわるお話をお届けしました。
今回のお話は、「未利用魚の未来を耕す」
未利用魚とは… せっかく捕まえても使われない魚。
現在、その多くは海に返されているんだそう。
そんな未利用魚を 有効活用しようと取り組んでいる
兵庫県北部の漁業協同組合 = 但馬漁協の丸山和彦さんに
インタビューさせていただきました。
但馬漁協は、「未利用魚の活用」で、
2025年大阪・関西万博の共創チャレンジに登録されています。
共創チャレンジは、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するべく、
他の会社や団体と一緒になって自分たちの課題にチャレンジしよう!
というチーム活動を登録することができるんですが、
但馬漁協は、香美町、農林中央金庫 、三菱総合研究所とチームを組んで
「未利用魚の活用」に取り組んでいらっしゃいます。
(写真はチームの皆さんと一緒に♪)
今回は未利用魚についてはもちろん、
具体的な活用方法について詳しくお話を伺いました!
●どんな魚が未利用魚になるの?
但馬漁協では、沖合底引き漁でとれる魚がメイン。
松葉ガニ、カレイ、のどぐろなど…獲れた魚を、
全て船の上で選別・梱包し、港に持ち帰るそうですが、
買ってもらえない魚は、海上にいる時点で海に返すんだそう。
未利用魚になる魚は、主にサイズの小さいもの。
他にも、足の取れたカニ、数匹しか獲れない魚、知名度が低い魚など。
見栄えの悪さや、加工のしにくさで買ってもらえないそうです…
●未利用魚を利用するメリットは?
まずは漁業の継続。
漁師を辞める方が増え、漁業就業人口の減少が問題になっています。
その理由の1つに収入の問題があります。
漁獲量のおよそ30%が、お金にならない未利用魚。
そんな未利用魚を漁協が購入し、それを原料に商品化!
漁師さんが獲った魚を全部お金にできるように、取り組まれています。
●未利用魚活用のきっかけ
およそ10年前、但馬漁協の組合長が、
地元で獲れる「香住ガニ」を養父市にある大徳醤油に持ち込み、
カニの魚醤の開発を始めたのがきっかけだそう!
個人で始めた活動でしたが、今では漁協に企画開発の課を新設し、
みんなでやろう!と、活動されています。
●未利用魚を使った商品、色々あります!
色んな味の魚醤だけでなく、
魚醤を使った加工品も作っていらっしゃいます。
兵庫の名産の海苔や佃煮、干物に使用したり、
地元の香住高校の生徒さんと「炊き込みご飯の缶詰」の開発も!
味付けは魚醤のみ。どれも 安心安全で美味しい商品です!
新たな魚で新たな商品開発もしていきたいと、丸山さん。
未利用魚を使うことで、漁師さんに漁業を継続してもらえれば、
浜、そして 地域に活気が出ます。
地域を守っていくことが目標 とお話くださいました!
私たちが美味しいお魚をこの先も食べ続ける為に・・・
未利用魚のこと、まずは知って、そして食べることが一番。
魚醤や魚醤の加工商品は、阪急・阪神百貨店や道の駅などで
購入できます!但馬漁協のHPにオンラインショップもありますので、
気になった方は まずはこちらをぜひ、チェックしてみてください。
▼radikoのタイムフリー機能でもう一度聴けます♪
http://radiko.jp/share/?sid=802&t=20230201202308
▼但馬漁業協同組合
https://www.jftajima.com
▼大阪・関西万博
https://www.expo2025.or.jp