- 2011-06-13
- ☆ラジ友文庫☆

「彼女たちの事情」 新津きよみ(光文社)(2003年)
平凡な暮らしを送る女性たちを主人公にした短編小説。
全部で17のストーリーを収録
一番最後に収録されている「注意に注意」をピックアップ
去年から女子校で教師をしているクミコ。
生徒たちの生活態度を注意してばかりの毎日。
立場上、私は、生徒の模範でなくてはいけない…。
休日もどこで見られているか分からないため、露出が多い服は着られないし、恋人と腕を組んで歩くことも出来ない。
いつも人の目を気にして生きている。
そんな彼女の息抜きは、たまのパチンコ通い。
メガネをかけて変装し、行く店もその都度変えている。
ある日、足下に転がってきた玉を、なんとなく自分の台に入れ、パチンコを続けていると、隣の女性に「ネコババは良くないわよ〜。」と怒られた。
反射的に謝ってしまったクミコ。
「どうして、謝ったりなんかしたんだ…。」
つい謝ってしまった自分の卑屈さを取り消したい。
何か見つけて、あのおばさんにも謝らせてやる。
クミコの歪んだ報復は、思いも寄らない結末へ…。
ごく普通の日常を描いている。というところが、何とも怖いんです
首筋がゾクっとしますよー。。。
平凡な暮らしを送る女性たちを主人公にした短編小説。
全部で17のストーリーを収録
一番最後に収録されている「注意に注意」をピックアップ
去年から女子校で教師をしているクミコ。
生徒たちの生活態度を注意してばかりの毎日。
立場上、私は、生徒の模範でなくてはいけない…。
休日もどこで見られているか分からないため、露出が多い服は着られないし、恋人と腕を組んで歩くことも出来ない。
いつも人の目を気にして生きている。
そんな彼女の息抜きは、たまのパチンコ通い。
メガネをかけて変装し、行く店もその都度変えている。
ある日、足下に転がってきた玉を、なんとなく自分の台に入れ、パチンコを続けていると、隣の女性に「ネコババは良くないわよ〜。」と怒られた。
反射的に謝ってしまったクミコ。
「どうして、謝ったりなんかしたんだ…。」
つい謝ってしまった自分の卑屈さを取り消したい。
何か見つけて、あのおばさんにも謝らせてやる。
クミコの歪んだ報復は、思いも寄らない結末へ…。
ごく普通の日常を描いている。というところが、何とも怖いんです
首筋がゾクっとしますよー。。。