ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-[EVERY MONDAY-THURSDAY 21:00-23:44 ON AIR/DJ KENTARO OCHIAI]

DIARY

ダイアリー

2019-02-06
#RK802 -OCHIKEN Goes ON!!- TSUTAYA New Discovery LIVE:Rude-α(@5leep3alker )
2/5 (火) 心斎橋 Music Club JANUS で行われた
ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-
TSUTAYA New Discovery LIVE

シンガーソングライター:大橋ちっぽけ
バンド:ヤングオオハラ
ラッパー:Rude-α
という 三者三様の才能で魅せた 最高の1日、
ライブレポートが到着しましたっ!

■Text by 奥“ボウイ”昌史
■Photo by 森好弘

<Rude-α>

ISSEIの切れ味抜群のヒューマンビートボックスに乗せ、たたみかけるようなマシンガンラップでいきなり度肝を抜いたのは、沖縄発の新世代ラッパー、Rude-α。自伝のような「19」でまくし立て、そのままシームレスに突入した「Mirror Ball」ではオーディエンスも思わずハンズアップ。「Everybody! 楽しめるヤツはどれだけいるんだい!?」とその手を緩めずぐいぐいと熱を上げていくその光景に、先ほどとはまたガラリと雰囲気が変わったJANUS。「大阪、調子はどうですか!? みんなの声を聴かせてほしいんです!」とブチ上げた「この夜を超えて」でも、「みんなのバイブスが俺を熱くさせるから」と、絶えることなく観る者を鼓舞し巻き込んでいくこのエネルギーたるや。初見の人も多かったであろうショーケースでここまで声が上がるのは、彼の真剣なまなざしと沖縄で育まれた人懐っこさの成せる業か。

「スケベDJと社会不適合者でワーワー言うてますけど(笑)、東京に住んで3年、親元を離れて寂しいことも、うまくいかないこともあって。そのとき、末期ガンだったじいちゃんに相談したら、“自分の決めたことを後悔しないようにやれ”って。あの言葉があったから今、大阪で歌ってるし、別れはすごく悲しかったけど、最近、友達の子供が生まれたり、嬉しい出会いもある。だから、そんなみんなの感情の変化のそばにいる歌を、これからも歌っていきたい。愛を込めて歌います」

上京後の人生に訪れた紆余曲折と悲喜こもごもを、ポエトリーリーディングさながら切々と綴った「Happiness」。その言葉の持つ力とRude-αという1人の人間の生き様には、心を揺さぶされて仕方ない。3月にCreepy Nutsと韻シストを迎え、大阪で初めて開催される自主企画『TEEDA』について熱心に語る姿しかり、この男は何かと人を惹きつける。

そして、クライマックスに披露したのは「Boy Meets Girl」。アーバンなトラック上で軽やかにラップするこの曲では、ステージを所狭しと横断するRude-αの熱いパフォーマンスに応えるウエーブが生まれる。「OK、そのバイブスのままこのトレインに乗り込んでくれ!」と、ラストは「Train」でフロアをフックアップ! 最後の最後まで情熱を燃やし続けたRude-αのライブに、大器の片鱗を感じたオーディエンスは少なくないだろう。