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DIARY

ダイアリー

2010-06-01
☆ラジ友文庫☆
「泥流地帯」三浦綾子(1977)(新潮社刊)

時は大正時代末期。
北海道の富良野に近い山間にある貧しい農村に暮らす「耕作」は、
村きっての秀才。
父を亡くし、母はわけあって札幌にいってしまい、
祖父と祖母、兄、姉、妹と暮らしていた。
貧しい暮らしの中で、
進学をあきらめたり、好きな人が借金のかたに遊郭に売られたり…
色んな苦労を重ねながらもそれでも生きる「耕作」と村の人々。
そんな中、村をおそったのは十勝岳大噴火による泥流だった。
泥流に、彼らの生活は全て飲み込まれていく…家畜も畑も、そして人も。
残った耕作たちは、それでも村の復興に全力を注いだ。
試練を乗り越えればいつか幸せが訪れると信じて…

貧しい中での家族愛、そして淡い恋心が切なくて心に響きます。
とにかく一度読んでほしい大作です。