ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-[EVERY MONDAY-THURSDAY 21:00-23:44 ON AIR/DJ KENTARO OCHIAI]

DIARY

ダイアリー

2010-09-06
☆ラジ友文庫☆
「東京バンドワゴン」(2008)(集英社)

東京下町の一角にある古びた日本家屋。
築70年にもなるであろうその建物にかかっている看板にはこう書かれている。
『ンゴワドンバ京東』

明治18年創業の由緒ある古本屋「東京バンドワゴン」
ここを代々営んでいるのは、
揃いも揃って個性派ぞろいの堀田家の人々。
店主であり家長の「勘一」は、79歳になった今もバリバリ働く頑固じいさん。
そしてその息子、60歳になってなお金髪・長髪、「伝説のロッカー」と呼ばれる「我南人」。
さらに我南人の息子、霊感のようなものがあるフリーライター「紺」と
その嫁の元スチュワーデスの才色兼備「亜美」。
我南人の娘で、おっとりした美人画家でシングルマザーの「藍子」。
そして我南人と愛人との息子、美男子で女性トラブルの絶えない「青」。
紺と亜美の娘「研人」と藍子の娘「花陽」。
この大家族が、家訓である
「文化文明に関する些事諸問題なら、如何なる事でも万事解決」
を守り、様々な事件や謎を解き明かす!

この話、他界した勘一の嫁「サチ」の目線で物語が進行します。
この世を去ってもなお、優しく堀田家を見守る「サチ」が語る、
愉快な大家族のドタバタ劇。
懐かしいホームドラマをみているような、温かな気持ちになれる本です。