- 2010-12-06
- ☆ラジ友文庫☆

「太陽の塔」森見登美彦(2006)(新潮社)
京大農学部5回生の森本は、いわゆる「非モテ男子」。
同じようにモテない男子たち4人とつるみ、自分たちを「四天王」と呼んで日々集会を開いていた。
しかし、そんな森本にも彼女が!不思議少女の水尾さんだ。
しかし幸せもつかのま、ある日森本はあっさり水尾さんに振られてしまった。
研究と称してずっと彼女についてのレポートを書いていた森本は、
振られたあとも、レポートを完成させるために彼女を観察し続けていた。
『けっして未練に基づくストーカー行為などではなく、彼女はなぜ私のような人間を拒否したのかという疑問を解消するための研究だ』、というのが森本の言い分。
ただし、傍からみればストーカー行為以外の何者でもないのである。
そんな風に、毎日毎日「水尾さん研究」にいそしんでいた彼の前に、一人の男が現れた。「水尾さんに近づくな!」と一喝するその男だったが、実は彼も水尾さんのストーカー。名前は遠藤と言った。
同じ穴のムジナ同士、醜い争いを繰り返していた2人だったが、やがて彼らの間に謎の友情が芽生える。
2人と、そして四天王の仲間たちは共通の敵「クリスマス」に対して、作戦を講じるのだった…
とにかく笑える!物語はバカみたいにおかしいのに、その文体は仰々しく、言葉もインテリジェンスに富んでいるのがアンバランスでまたおもしろい!
とくに、森本と遠藤が互いに仕掛け合う「ゴキブリキューブ」は、必見です。
虫が弱い人は注意が必要ですが…
疲れた頭をほぐすのに、ちょうどいいかもしれませんよ♪
京大農学部5回生の森本は、いわゆる「非モテ男子」。
同じようにモテない男子たち4人とつるみ、自分たちを「四天王」と呼んで日々集会を開いていた。
しかし、そんな森本にも彼女が!不思議少女の水尾さんだ。
しかし幸せもつかのま、ある日森本はあっさり水尾さんに振られてしまった。
研究と称してずっと彼女についてのレポートを書いていた森本は、
振られたあとも、レポートを完成させるために彼女を観察し続けていた。
『けっして未練に基づくストーカー行為などではなく、彼女はなぜ私のような人間を拒否したのかという疑問を解消するための研究だ』、というのが森本の言い分。
ただし、傍からみればストーカー行為以外の何者でもないのである。
そんな風に、毎日毎日「水尾さん研究」にいそしんでいた彼の前に、一人の男が現れた。「水尾さんに近づくな!」と一喝するその男だったが、実は彼も水尾さんのストーカー。名前は遠藤と言った。
同じ穴のムジナ同士、醜い争いを繰り返していた2人だったが、やがて彼らの間に謎の友情が芽生える。
2人と、そして四天王の仲間たちは共通の敵「クリスマス」に対して、作戦を講じるのだった…
とにかく笑える!物語はバカみたいにおかしいのに、その文体は仰々しく、言葉もインテリジェンスに富んでいるのがアンバランスでまたおもしろい!
とくに、森本と遠藤が互いに仕掛け合う「ゴキブリキューブ」は、必見です。
虫が弱い人は注意が必要ですが…
疲れた頭をほぐすのに、ちょうどいいかもしれませんよ♪