「音楽シーン大予想座談会」2週目振り返り[2.20 sun]

FM802「MIDNIGHT GARAGE」は2月のマンスリー企画として、
毎年恒例の「音楽シーン大予想座談会」を毎週オンエアしていきます。
メンバーは昨年までと同じく、関西のレコードショップ、イベンターの中から、
FLAKE RECORDS DAWAさん/ HOLIDAY RECORDS 植野さん/
タワレコNU茶屋町店邦楽バイヤー 浦野さん / キョードー大阪 神戸さんの4名と、
DJ土井コマキで。
前回、2021年によく聴いた楽曲を振り返りましたが、
2月14日の放送では「2022年音楽シーン大予想座談会」2週目。
今週から、今年の活躍を期待するアーティストの話に展開していきます。
2022年に注目したいアーティスト①
土井:今年気になる、注目したいアーティストを教えてください。まずはDAWAさん。
DAWA:誰かとかぶるかなとも思ったんですけど鋭児ですね。
バンド名はおじいちゃんの名前らしいです。
土井:へ~そうだったんですね!(笑)
DAWA:最初のデモからうちの店で取り扱っています。
最初のころは英語表記の「AGE」でしたが、2枚目からは漢字表記の名前になっていますね。
初の大阪でのライブがMINAMI WHEELで、その時にはお店にも来てくれました。
大阪2回目のライブを見に行って衝撃的でした。
それ以降のライブも大阪のライブはすべて見ています。すごいです。
音源は自主で出していて、もちろんそこにもポテンシャルを感じますが、
ライブが音源の100倍ぐらいいいですね。
ここ数年で一番すごいんじゃないかと思っている子たちですね。
King Gnuぐらい行くんじゃないかな~と思っています。
今年嫌でも名前を聴くようになると思います。
土井:FM802界隈でも気にしている人が多いです。
DAWA:ライブを見たらだれもが引き込まれると思いますよ、キャラも立っていて。
土井:「音よりライブがいいバンド」、って久しぶりな感じですね。
DAWA:そうですね、全員めっちゃうまいですし。
キーボードの子はうちの店の通販も利用してくれていたみたいです。
土井:植野さんはいかがでしょうか?
植野:みらんというアーティストですね。
兵庫県在住のシンガーソングライターで、1999年生まれ。
フォークが基調になっているような楽曲です。
一番いいなと思っているのは本人のキャラクター、人自体の魅力ですね。
カネコアヤノとか柴田聡子とか好きな人には特に届いてほしいなと思いますが、
フォロワー的な魅力だけにとどまらない感じがあります。
彼女がどんな映画が好きなんだろう、どんな音楽が好きなんだろう、というところまで
気にさせるような人の魅力もありますし、歌詞も面白いです。
土井:歌詞面白いですよね。どんな人なんだろう、と私も思っています。
植野:人当たりが良くて、優しい人なんですが、不思議な雰囲気がありますね。
浦野:人としての魅力「どんな人なんだろう」と思わせる空気をまとっているのが、
すごいですね。植野さんの話を共感しながら聴いてました。(笑)
土井:みらんは気になる存在だなと思っています。「MIDNIGHT GARAGE」も。
植野:情報的なことを補足すると映画「愛なのに」の主題歌を担当していて、
曽我部恵一さんプロデュースで、そことのつながりもあります。
そういう意味でも楽しみなアーティストだなと思っていますね。
土井:浦野さんの2022年に期待したいアーティストは?
浦野:気になっている人、
毎年この企画の時に決まって女性ボーカルバンドを紹介しているんですが、
今年は岡山の3ピースバンドでUNFAIR RULEっていうバンドに特に注目していますね。
THE HELLO WATERという他のバンドでドラムをたたいている子が、
ギターボーカルをしていて、UNFAIR RULEでは作詞作曲もしていてとても器用な子です。
歌詞とかは淡い感じで、日常のことを歌っていて、きっと10代や20代中盤ぐらいの人が、
きっと「わかる!わかる!」と思うような歌詞だなと思います。
そこを妙に懐かしく感じたりしますね。
17歳でこれだけのソングライティングとセンスがあるのでこれからどんなバンドになっていくか、楽しみです。
土井:浦野さんは日常を歌ったいるのが魅力的なアーティストがお好きですよね。
浦野:自分とリンクしている感じ、というか、
自分がアーティストじゃなくても近づける感じがするのでいいなと思っていますね。
土井:神戸さんはどうでしょうか。
神戸:僕はChilli Beans.という3人組のガールズバンドに注目しています。
かっこいいバンドで、今もう人気は出はじめていますが、
大阪では去年のMINAMI WHEELで初めてライブをしまして、
早々に入場規制もかかったり盛り上がったんですが、ライブを見て度肝を抜かれましたね。
当時東京でのライブもまだ数回しかしたことがなかったんですが、
それなのにお客さんの巻き込み方がすごいなと思いました。
特にあおったりしなくてもライブの力でお客さんを盛り上げている、
巻き込んでいるという感じでした。初めて見るはずの大阪のお客さんも手を挙げていて、
見ていて気持ちよかったですね。
3人ともシンガーソングライターで全員歌えて楽曲も作れるのが大きな魅力ですね。
RED HOT CHILI PEPPERSやTHE 1975が好き、と言っていたり、
邦楽の若手バンドたちも影響を受けていたり。
今年もっと乗っていきそうな予感がありますね。
土井:FM802でも「lemonade」かなりかかってますね。
DAWA:僕もイベントで一緒になりましたね。キャッチ―ですよね。
土井:FM802的にも注目している感じですね。ラジオフレンドリーな感じがします。
2022年に注目したいアーティスト②
土井:ほかに気になるアーティストいる方!
植野:僕なんかが言わなくても、という感じかもしれませんが… ego apartmentですね。
先週も少し話しましたが、CDを出さない、配信リリースしかしないアーティストが最近増えていて、接点はないのですがリスナーとして「NEXT 2 U」という曲がかっこいいなと思いました。エレクトロっぽいわけでもなく、この曲に限っては温かみも感じますし、そのバランスがいいなと思います。この曲みんな好きでしょ、って思いますね(笑)
DAWA:ちょっとトレンドっぽいところもありますよね。
このファンクっぽいのとかジャズっぽいのをミックスしている感じとか。
器用な感じがありますよね。ライブはまだ見たことがないんですが。
土井:器用なんだろうな、って思いますよね。1回ゲストに来てもらったことがあるのですが、全然力が入っていなくて、音楽に対してリラックスしているという印象を受けました。
植野:へ~素晴らしいですね。
土井:どうなっていくんだろうな、って思いますね。大阪だっていうのがびっくりですよね。FM802に自転車で来たって言ってましたよ。近所にスタジオがあるとか。
植野:海外のSpotifyのプレイリストにもたくさん入っているんですよ。すごいなと思って。
DAWA:海外は勝手に見つけられたら一瞬で行く、っていう感じがありますよね。
狙ってもなかなかできないけど、急に爆発する感じというか。
何のきっかけか、急にどこかの国でだけ再生数がバーンと伸びたりとかもありますね。
この2年ぐらい日本の番組が海外で見つかることが多い気がします。
コロナ禍で海外にライブしに行けていないので、
この状況が明けたらどうなるんだろう、と思いますね。
土井:見られていない分、待っている人の熱が高まっているかもしれないですね。
DAWA:ゆるい感じが好きなアーティスト紹介しますね。
THEティバという女の子二人組です。
ギターとドラムの音だけでローファイな感じでやっているんですが曲がめちゃくちゃよくて。ライブを初めて見させてもらってめっちゃ好きになりましたね。
90年代の機材はよくなくてもガレージで演奏していて光るメロディーを持っているバンドみたいなことを天然でやっている感じがして。
世代的にこういうオルタナが好きだというのもあって、その中でも抜けているな、
という感じがしますね。
土井:90年代というワードが今年の座談会はたくさん出てきますね。
DAWA:多分、振り返りやすいんだと思います。
80年代では古すぎて00年代では最近過ぎて。
ちょうど30年たって振り返りやすいんじゃないですかね。
20周年・30周年のリバイバルリリースが多いんですが、
今年でいうと30年前が1992年ですが、oasisあたりが出てきたのが1994年とかなので、
そのあたりのころの25周年や30周年の周年版が再発売でリリースされて、
それを若い子も聴く、みたいな。
植野:面白いですね。oasisの30年前がTHE BEATLESですしね。
DAWA:レコード屋あるあるなんですけど、レコードは再発売が多くて。
カタログビジネスなのでレコーディング費用をかけずにすでにあるものを、
20周年や30周年で記念盤として発売することが多いんですよ。
昨年Nirvana「Nevermind」が30周年、
METALLICA「Metallica」(通称ブラック・アルバム)も30周年で、
それぞれ再発リリースされたり。わざわざ周年で古いものを掘り起こすんですよ。
メディアもそれが売れるのであおるじゃないですか、
それを若い子が聞いて、初めて知ったりとか。
植野:最近の若い子レコードで買いますしね。記念盤とかが目に付くんですかね。
DAWA:気になったらYouTube見たり、サブスクですぐに聞ける時代ですし。
ちょうど今カート・コバーンが好きな若者とか増えたような気がしますね。
土井:そのころにあこがれていた世代も喜んで聞いたり、
私たちも周年でラジオでかけたりしますしね。
DAWA:それを自然に耳にした若者が影響を改めて受けることありますよね。
神戸:いい仕組みですね。(笑)
土井:そうやって30年たっても色あせない音楽たちがそうやって聴き継がれていくんですね。
植野:とは言え、それに影響を受けた今の若者が作る音楽は、
新しいことをやっていてそのころの音楽そのものではないから僕らも楽しめますね。
DAWA:今のフィルターはいっていますからね。
(sic)boyもヒップホップのビートやトラップの要素が混ざっていますもんね。
土井:なるほど~THEティバ気になりますね。
では神戸さんも2022年の期待アーティストお願いできますか?
神戸:YAMORIというアーティストが気になっています。
昨年向井太一の楽曲にフィーチャリングで参加していて。
男性1人で作詞作曲はもちろんのこと、トランペットが吹けたり、
ビートボックスでは大会で入賞経験もあったり。声がすごくいいです。
TENDREに近いような優しい声の感じ、というか。
ジャンルは違いますが藤井風感も感じますね。
いでたちも。めっちゃかっこよくて、1回ライブを見てみたいですね。
土井:音源チェックしてみます。
---------------------
ラジコのタイムフリーで聴く事が出来ます!
前半パート▼
radiko.jp/share/?sid=802&t=20220215020500
後半パート▼
radiko.jp/share/?sid=802&t=20220215002130
Homecomingsが登場♪[2.15 tue]

昨年5月以来!
久々の、、
「Homecomings のうぇるかむとぅまいるーむ」
今回は、
アルペジオリリース記念ということで、
畳野彩加さん(Vo./Gt.)と、福富優樹さん(Gt.) ペアで登場!!
メンバーの近況報告をゆるくお話してくれましたよ〜
最近は、アニメを全員が見るようになったとの事で、、
ボーカルの畳野さんは熱が最近増してるらしく、
オススメのアニメも教えてくれました。
さらに、
先月配信リリースされた新曲「アルペジオ」について
この楽曲に込められた想いを聴かせて頂きました!
主題歌に起用されているドラマ"失恋めし"の、とある裏話も!?
さらに!!
今年は、シーズンごとに、コーナーをオンエア予定!
新しいコーナーJINGLE も作ってくれる!?
続報をお待ちください〜
ライブ情報▽
3 年半ぶりの全国ツアー
【Homecomings『 Somewhere In Your Kitchen Table』】
関西は、
☆3/6(日)@京都 MUSE
☆3/20(日)@大阪 十三 GABU
番組情報▽
深夜のノンストップ音楽プログラム「MUSIC 180」
今週 2 月 17 日 木曜 深夜5時台
福富くんが選曲してくれたテーマは「深夜の作業 BGM」
もう一度聴く▽
radiko.jp/share/?sid=802&t=20220215013413
Crispy Camera Club が登場![2.15 tue]

番組初登場!
Crispy Camera Club への
リモートインタビューをお送りしました!
バンドの結成秘話から、
先月リリースされた ミニ・アルバム『季節風』のお話まで
たっぷりと聞かせてくれました。
それぞれの楽曲の制作秘話も教えて頂きました!
ライブ情報▽
リリース記念ライヴ「Between Seasons」を開催
大阪は、今週2/16水曜日 @Live House Pangea
対バンアーティストは、
・Easycome
・Subway Daydream
もう一度聴く▽
radiko.jp/share/?sid=802&t=20220215010145
「音楽シーン大予想座談会」1週目振り返り[2.11 fri]

FM802「MIDNIGHT GARAGE」は2月のマンスリー企画として毎年恒例の
「音楽シーン大予想座談会」を毎週オンエアしていきます。
メンバーは昨年までと同じく、関西のレコードショップ、イベンターの中から、
FLAKE RECORDS DAWAさん/ HOLIDAY RECORDS 植野さん/
タワレコNU茶屋町店邦楽バイヤー 浦野さん / キョードー大阪 神戸さんの4名とDJ土井コマキで。
まずは2月7日の放送では「2022年音楽シーン大予想座談会」1週目。
2021年によく聴いた楽曲振り返りその①
土井:まずは2021年、昨年の振り返りから。
DAWA:印象的だった楽曲はPaledusk(ペイルダスク)というバンドの楽曲「WIND BACK」ですね。
何年か前から知っていたバンドでしたが、ラウド寄りのバンドで気になっていて、
昨年出たこの楽曲に驚きました。
情報量がものすごく多くて。海外を見てもここまでやっているバンドはいないかなと
思います。
ライブも見に行って改めて「すげーな」と思いました。福岡のバンドです。
これから日本を飛び越えて世界に向けても発信できそうな、すごいバンドだなと思います。
植野:あまり知らなかったですが、すこしライブ界隈で話題になっていましたね。
聴いてみたら確かにかっこいいな、と。
DAWA:いわゆるヘビーロックですが、クラブの音楽やヒップホップの要素と混ぜている感じがして。そこまでは他のアーティストにもいますが、「ここまでできるか!」と。
もともとラウドな楽曲が好きなのもあって刺さりましたね。
浦野:確かにライブ映像を見てみましたが、すごいなと思いましたね。
DAWA:デジタルのリリースしかないのでお店としての接点はまだありませんが、
バンドつながりで実際に会うこともあり、
すごく若いバンドなので今後もどんどん楽しみですね。
土井:植野さんはどうですか?
植野:僕が印象的だったのは、DYGLの「Half of Me」ですね。
DAWA:いい曲ッ!
植野:今までのDYGLの音はUK寄りだと感じていたんですが、
このアルバムが出る前から少しUS寄りの音だなと思っていて。
Pavementとかを思い浮かべるような楽曲がシングルで出ているなと思っていましたが、
この楽曲はさらにアッパーなUSサウンドというか。
今までとイメージが変わったのを感じました。彼らのインタビューを読んでも
「ポップパンクをイメージした」と語っていて。
僕の好きなイギリスのBeabadoobeeというアーティストが出した「Last Day On Earth」という楽曲の、海外のテレビ番組での演奏の様子が90年代後半から2000年代初頭を
イメージするような映像だったんですが、DYGLのアルバム全体の感じが、
それと重なるような印象を受けました。
US寄りのキャッチ―でシンプルなギターロックというか。
彼らのファッションにも2000年代のストリートの要素を感じました。
海外のアーティストとのシンクロを感じますね。
DAWA:彼らはそもそもリスナーとして、すごくよく音楽をキャッチしていますし、
変化することを悪いことと思わず、今やりたいことをやっている感じがしますしね。
このアルバムめっちゃいいですよね。
土井:キャッチーになった感じありましたよね。
植野:変化の仕方が「空気感をとらえているな」という感じで衝撃でしたね。
DAWA:変化しているけど「DYGL」という感じもめちゃくちゃありますしね。
土井:浦野さんは2021年を振り返ってどうですか?
浦野:印象的だったのは、京都の2ピースバンドNoranekoguts(ノラネコガッツ)の
「気まぐれのセンス」という楽曲です。2021年から3ピースから2人に体勢が変わり、「wander packs」というシリーズでリリースとライブを重ねていたのですが、
その1番目の楽曲がこれです。特に印象に残っています。
土井:アーティスト名を初めて聞きました!
浦野:ギターボーカルとドラムの2人ですね。ドラムは打ち込みも入れながら。
鋭いロックンロールのあるバンドですが、それも持ちつつロックの持つ緩さも音で表現しているのがすごいですね。
土井:いい隙間がありますね
DAWA:ローファイな感じがありますよね。
神戸:HINDSっぽさありますね。
土井:神戸さんは2021年どうでしたか?
神戸:僕は大阪のバンドのステエションズですね。サブスクリプションの1年間の振り返り機能でみてもステエションズの「SCHOOL」という楽曲を一番よく聴いていましたね。
最初知ったのはeo Music Tryで、ライブ映像を見て「こんなバンドが関西にいたのか!」と
驚きました。楽曲はHIP HOP調で優しい印象がありますが、ライブで見ると静と動のギャップが激しくてかっこいいですね。ジャンルは違いますが初めてきのこ帝国のライブを見たときに似た印象がありました。
2021年によく聴いた楽曲振り返りその②
土井:同じ質問をもう1周皆さんに聞いてみてもいいですか?DAWAさんの2021年に良かったアーティストはほかにあげるなら誰ですか?
DAWA:もともと知っていたアーティストではあって、でもこれまでピンと来ていなかったのですが、2021年に世界的なレーベルと契約して、見える場所と見え方とが変わった気がしてそれ以降、新しい学校のリーダーズが気に入っています。
新しい学校のリーダーズは、飛び道具的というか、地下アイドル感があって、セーラー服を着て踊り狂うのですが、昨年88risingと契約してリリースして、プロデュースはビースティ・ボーイズも手掛けていたMoney Markです。その通りの感じが出ていてめちゃくちゃかっこいいですね。
土井:なんか去年変わった感じはしましたよね
DAWA:もともとのポテンシャルが誰かの手によって「バン!」と開かれた感じがしましたよね。ライブも見たいなと思っています。
土井:音が変わった感じありますよね。
DAWA:音が完全にワールドワイドになりましたよね。
神戸:ライブが楽しそうですよね。
DAWA:振付師でもあって、あの独特な踊りを自分たちで作っているみたいですね。
土井:そこに気づいた88risingもすごいですよね。
植野さんの2021年はどうですか?
植野:知ってる方も多いと思いますが(sic)boyの「Creepy Nightmare feat.lil aaron」が良かったですね。ライブハウスで活躍するロックバンドを主に取り扱うので、あまりラップのシーンをチェックすることはないのですが、この楽曲はもはやロックだな、と思いましたね。
海外でも2000年代のリバイバルみたいな空気感があるのかなと思っていて、うるさいギターを鳴らしているのを感じます。
神戸:(sic)boyはL'Arc〜en〜Cielに影響を受けているみたいですもんね。
植野:個人的にエモラップ聴けるようになったのと重なったこともあり、ラップ・クラブ界隈の人たちがうるさいギターを鳴らすサウンドがかっこいいなと思いますね。
DAWA:狙った感じではなく、元のルーツと今のトレンドを自然に混ぜている感じがしますよね。この楽曲もメロディーにはblink-182感じますしね。その時代のポップパンクの感じ。
植野:そうなんですよね。それでいて、やっぱりラッパーなのでメロディアスなフロウのラップだという感じもしますし。
土井:私も歌がうまいなって思いますね、(sic)boy。
植野:メロディーがいいですよね。歌うまいし、歌がいいですし。
土井:浦野さんどうですか?
浦野:東京を中心に活動している むらかみなぎさ というシンガーソングライターに去年たまたま出会いました。歌がしっかり聞こえてくるアーティスト、というのを機に駆けながら音楽を聴くのですが、特に引っ掛かりました。なかでも「過ぎ去った日々」という楽曲が良かったです。
植野:自主で音源出している、というぐらいの方ですよね。
浦野:そうです。一枚ずつ自分でパッケージして、自分で作っているという感じの方ですね。
植野:僕も浦野さんのショップで知りました。
神戸:植野さんの話に通じますが、ラッパーのSPARTAがかっこよかったですね。よく聴いていました。
KID FRESINOやBIMとのコラボ楽曲もあります。HIP HOP界隈以外にもお客さんがいるような印象がありますね。コアな層で盛り上がっている感じがありますが、もっと大きなところで見てみたいアーティストですね。
DAWA:この曲はトラックが全然HIP HOPじゃない感じですね。
神戸:トラックはKMさんとか関わっている楽曲もあったりとかしますね。
--------
2021年に印象的だったライブ
土井:昨年印象的だったライブはありますか?
DAWA:DYGLのライブを何度か見て、秋山くんの誠実さを感じるライブでしたね。
植野さんもあげていた「Half of Me」は個人的にも昨年のベスト楽曲だったかなと感じていて、その曲が演奏されるときの「きた!」という高揚感も印象に残っていますね。聞くたびに良い楽曲だな、と思います。
土井:DYGLは止まってないですね。
植野:僕もDYGLをBIGCATで見ましたが、途中で演奏中に演奏が止まって、前のほうのお客さんの具合が悪くなったのに気づいて声をかけてあげるシーンがあって、一気にファンになりましたね。誠実でかっこよかったです。(笑)一人一人と向き合っている印象がありました。
浦野:去年見た中で僕が印象的だったのはBROTHER SUN SISTER MOONですね。Animaでみました。楽曲がドリーミーで心地よさがあって、
それをそのまま体験させてくれるライブでした。
今までにない体験として印象に残っています。
土井:特別な演出があるんですか?
浦野:何か特別な演出があるわけではなくて、演奏と少しエフェクトをつけるぐらいですが、音にまとわれる感じがありましたね。ライブで特に印象的だった楽曲が「Heartbreak」です。
土井:アルバムがすごく良いですもんね。ライブ私も見てみたいです。
神戸:Czecho No Republicのフロントマンの2人もずっとすごくファンだと言ってますね。
DAWA:確かに、ずっと言ってますよね。
神戸:折坂悠太のライブが印象的でしたね。大阪以外の関西地区のライブを担当していますが、大阪のツアー初日はお客さんと同じホールの座席で見ましたが、
瞬きをしなかったのではと思うぐらいステージに吸い込まれましたね。
DAWA:ライブで会いましたよね(笑)
土井:私も同じライブを見ていました。
神戸:本編の最後に演奏していた「春」という楽曲が特に印象に残っています。何とも言えない妙な拍で手に持った鈴のような楽器を鳴らしながら歌う姿に吸い込まれる感じがしました。重奏のメンバーが素晴らしかったですね。「重奏メンバーあって事の折坂さん」という感じを受けましたね。
DAWA:僕はこのライブに加えて先日弾き語りのライブを見て、それもそれですごくて、
改めて折坂悠太はすごいなと思いました。神戸くんと逆のことを言うようですが。
土井:弾き語りもすごいですよね。「歌がすごい」ですよね。
DAWA:民謡的な要素がありますよね。民謡が好きなわけではないのに入ってきますよね。
土井:簡単なメロディーでもないですし、でもちゃんと届くのが独特の良さですよね。
神戸:届け方がうまいってことなんでしょうかね。
DAWA:これぞアーティスト、という感じがありますよね。
--------
崎山蒼志 @soushiclub が登場![2.8 tue]

崎山蒼志 さんへのインタビューをお届けしました。
今月リリースしたニュー・アルバム
『Face To Time Case』のお話をたっぷり聞かせて頂きました。
現在、「崎山蒼志TOUR 2022『Face To Time Case』」を開催中。
今週 2月12日(土)は、 渋谷・Spotify O-EASTです。
詳しいお話はタイムフリーで▽
radiko.jp/share/?sid=802&t=20220208010315