「慟哭」貫井徳郎（1993）（創元推理文庫）

少女の連続誘拐殺人の捜査に当たった警視庁捜査一課長佐伯警視。
頭が切れ、かなりの腕を持っていて、しかもキャリア組の彼の懸命な捜査も空しく
一人、また一人と幼い少女の犠牲者が出てしまう。
行き詰まった佐伯に追い打ちをかけるように
警察内で、佐伯を巡る確執が深まり、さらに彼と家族との溝も深まっていった…
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一方その頃、幼い娘を亡くして心にぽっかりと穴が開いた男、松本は、
その心のより所として新興宗教にはまっていった。
やがて彼は黒魔術を信じるようになってり
娘を生き返らせるため、彼女と同い年くらいの幼女を物色していた。

２つの話が平行して進められる中、
犯人を追い詰めようともがく佐伯、次々と犯行に及ぼうとする松本の話が徐々に重なって、驚くべき真相が明らかになる。
絶対に最後から読んではいけない一冊です。