「ルームメイト」今邑彩（2006）（中央公論新社）

大学へ通うために上京し、物件を探していたとき、萩尾春海は西村麗子と出会った。
彼女も大学進学と同時に上京し物件を探しているらしく、春海に「ルームメイトにならないか」と持ちかけてきた麗子。
なかなか物件が決まらなかった春海は承諾。二人の共同生活が始まった。
しかし、しばらくして麗子は忽然と姿を消す。
プライベートに一切踏み込まずに生活していたので、春海は麗子のことはなにも知らない。
とにかく麗子を捜そうと調べていくうち、彼女が色々なところで別の名を語って生活していたことが分かった。そして、麗子はどうやら多重人格者であるということも。
彼女の居場所をつきとめた春海だったが、そこにいたのはすでに殺されていた麗子の姿だった。
一体誰が殺したのか？
どんでん返しの応酬で、ぐいぐい読み進められるこの話。
秋の夜長に是非！