「ジョッキー」松樹剛史 （集英社）　（2005）

実績はなく、乗る馬に恵まれないさえない毎日を送る青年騎手・中島八弥・28歳。
そんな八弥に、ずば抜けた能力を持つオウショウサンデーへの騎乗依頼が。
オウショウサンデーをにべつもなく追い込み馬にしようとする馬主に対し猜疑心を覚えた八弥は馬なりのレース展開をする。
結果は見事に１着だったが、言った通りのレース展開にしなかったことで馬主の怒りを買い、オウショウサンデーは転舎されてしまう。

同期のエリート騎手・生駒との対決、目標としていた先輩の失踪。

そんな時、天皇賞の大舞台がめぐってきた。
自分の未来を賭け、八弥はレースに挑むが…



第14回小説すばる新人賞受賞作。