FM802 MIDNIGHT GARAGE presents 座談会 THE LIVE 2021 -MINAMI WHEEL EDITION-[1.29 fri]
FM802 MIDNIGHT GARAGE presents
座談会 THE LIVE 2021
-MINAMI WHEEL EDITION-
番組の年始恒例企画
「音楽シーン大予想座談会」
この座談会で飛び交ったアーティストが
実際に観られるライブイベント!
今後、音楽シーンで注目されていくであろう
アーティストが集結した貴重なラインナップは
必見!!
日時:2021/3/26(金)19:00~ (開場 18:30~)
場所:Live House ANIMA
出演
LIVE:碧海祐人/がつぽんず/猫戦
/Luminous101
MC:土井コマキ(FM802)
金額:(税込)¥3,000
備考:ドリンク代別途必要
全自由。入場整理番号付
※未就学児入場不可。
・入場時、
「MINAMI WHEEL 2020 NEO EDITION」の
チケットご提示でドリンクチケット1枚
プレゼント(1名につき1枚のみ有効)
【注意事項】
・マスクの着用を必ずお願い致します。
マスクをご着用いただけない方は、
本イベントには、ご参加いただくことが
できません。予めご了承下さい。
・ご入場時に手指消毒、検温を実施致します。
・検温にて発熱(37.5°C以上)、
体調不良が認められる方のご参加は
お断りさせて頂く場合がございます。
・新型コロナウイルス接触確認アプリ
「COCOA」への登録を予めお願い致します。
・ご来場時、入場口に掲出の
“大阪コロナ追跡システム”への登録を
お願い致します。
ご登録確認後、ご入場の案内を
させていただきます。
・場内において、お客様同士の密集は避けて、
適度な距離の確保を心がけていただきます様、
ご協力お願い致します。
チケット一般発売日:2021/02/13(土)10:00〜
関西のレコードショップ、イベンターによる音楽シーン大予想座談(後編)[1.26 tue]
FM802『MIDNIGHT GARAGE』の
毎年年始恒例企画「音楽シーン大予想座談会」。
関西のレコードショップやイベンターの皆さんと
昨年の音楽シーン振り返りと
今年の音楽シーン予想を
座談会形式でお話ししています。
今年も、FLAKE RECORDS DAWAさん、
HOLIDAY RECORDS 植野さん、
タワレコ梅田NU茶屋町店 浦野さん、
キョードー大阪 神戸さんをお迎えしました。
1月18日、1月25日の2週にわたって
座談会の模様をオンエアしていきます。
25日の放送はいよいよ2021年に
気になるアーティスト紹介に。
土井:前編で出てきたコラボの流れや、
TikTokからの流行も2020年の流れは
2021年も引き続き、ですよね。
DAWA:なんかもう一つその先のなにかも出て
くるんじゃないですかね?
去年あらゆる業界の人がいろいろ学習したと
思うんですよ。例えば、配信のライブやVRの
ライブをそれぞれにやってみて、できた。
ものにした。ではその次、という段階に入ります
よね。悲観的に聞こえるかもしれないけれど、
2019年と全く同じ状況には戻らない、
と思っています。「早く前に戻ってほしい」
ではなく、もう一つ先の何か、
僕らでは考えられないようなことを思いつく人が
出てくるのではないかと思います。
それが出てきたときにそれに僕らがどう対応
していけるか、を頑張らないとな、と感じます。
浦野:タワレコはCDをメインで販売しています
が、レコードやカセットが伸びてきている
流れもあり、CDに固執している部分は
もちろんありますが、なくなってもいいと思う
部分もあって。「そこに音楽があった」という。
Tシャツを買ったら音楽がついてた、とか。
全然違うパターンがあっていいんじゃないかな、
と思いますね。ネットからの音楽の入り方と
同じで、小物を買ったらそれに1曲ついてた、
とか、入りは何でもいいような感じがします。
DAWA:今までもあるっちゃあるけど、
もっとラフな感じですかね。
浦野:ZINEとか写真集とかで、
モノとして持っていたいようなものだし、
それで音楽も聴ける、みたいな。
DAWA:写真集を開けたらホログラムが広がって、
自分のためにコンサートをしてくれる、とか。
そういうのが出てきそうですよね。
土井:DAWAさんロマンチックなこと
考えているんですね!(笑)
浦野:昔本を開いたら音楽流れるのとか
ありましたもんね!
神戸:でもおいおいそうなりそうですよね。
画面越しではない形に。3D、みたいなものに。
植野:今もすでにバーチャルでライブを
やっているアーティストいますよね?
アバターで楽しむ、みたいな。
土井:この間RADWIMPSのライブを見ました。
スマホで見られるオンライン上でのライブに
自分のアバターで入っていく、という。
アバターを走らせて向こう側から見られたり、
みんなで一緒に手をあげたりして楽しめる、
というかたちでした。ファンたちが軍団で
走っていく姿が見られたり。
私は普段ゲームをしないのでアバターを
動かすのが大変だったけれど!(笑)
DAWA:みんなで一緒に楽しむ、とか、
俺ちょっと裏側から見てくるわ~とかいう
楽しみ方ができるってことですね!
ビッグアーティストが新曲をそこで披露するから
集まれ、ってなったらたくさんインターネット上で
人が集まりそうですもんね。
神戸:走っちゃいますね。(笑)
土井:アバターでお揃いのTシャツ着る、
とかも面白そうですよね。
少年ナイフの血を引き継いだパンクロックバンド!
土井:ここから、2021年気になる
アーティストを教えていただきたいのですが。
浦野:なかなかライブに行けず、
でも新しいアーティストに出会ったり
音源聴いたりしている2020年だったのですが、
ネットで見つけて、年末にやっとライブを
見られてよかったなと思ったのが
「ジャンキー58%」という大阪のバンドです。
実際にライブを見てどうだったか、
というのが自分の判断基準の一つなんですが、
思った通り僕の好きなライブをやるバンドだな、
と思いました。2021年多くの人に
知ってもらいたいと思うアーティストです。
19歳や20歳で若いんですが、
珍しくUSパンクをやっていますというのを
言い切っているんですよ。
DAWA:プロフィール文が面白いですよね。
「わたしたちはUSパンクロックバンドです!」
って言いきっている、という。(笑)
うちでも取り扱っていて、お会いしましたが、
本人たちもアッパーな子たちですね。
きゃぴきゃぴ元気いっぱいの。
浦野:ライブも元気なんですよ。
「ちょっと!ギター弾いてへんのちゃう?」
みたいな(笑)でもそこが見ていてワクワクして
その感じをすでにライブで表現できているのが
いいんですよね。
DAWA:自主盤がリリースされているんですが、
それにコメントを寄せているのが、
少年ナイフなんですよ!
土井:ずばり!ですね。
DAWA:「少年ナイフの血」っていう感じが
すごいしますね。
浦野:Green Dayだったり、The Muffsだったり、
そういうバンドが好きでこういう音を出している、
という信頼感もありますね。
DAWA:USパンクロックバンドって
言っているのにバンド名が「ジャンキー58%」で
カタカナ表記なのも面白いですよね。(笑)
American City/ジャンキー58%
土井:では植野さんはどうでしょう?
植野:京都の大学生バンドで、猫戦という
アーティストをおすすめしたいです。
漢字で「猫戦」と書くんですが
シティポップというか、懐かしい雰囲気と
ギターポップ感もあって女性ボーカルが
印象的なバンドなんです。
Pictured Resortとかが好きと言っていて、
FLAKE RECORDSにもよく買い物に行って
いたみたいです。
DAWA:この間来ました。
植野:しかもFLAKE RECORDSで
土井コマキさんに会った、と言ってましたよ(笑)
土井:え!(笑) 「猫戦」は
バンド名と音楽の印象が違いますね。
植野:ガレージパンクかな、
と思っちゃうバンド名ですもんね。
DAWA::Pictured Resortが
好きっていうの納得する音ですね。
鶴/猫戦
DAWA:では次僕この流れで行きますね。
今名前の挙がった猫戦と似た音楽性も
感じますが。大阪のバンドで、メンバーが不定形、
メインが3人であとはその都度スケジュール
合わせて別の人を入れてやっているます。
もうすでにコレクティブというか、
感覚が自由なバンドですね。
cescoというバンドです。
これも、最初はHOLIDAY RECORDSの紹介で
知ったのかな?2021年にFLAKE RECORDSから
アルバムを出すことになっていて、
1曲先行で出した曲が良くて評判になっています。
猫戦ともつながる音楽性ですが、英語詞で、
ライブハウスの経験がほぼゼロです。
ボーカルがソウルフルでPredawnを
感じるようなところもあります。
2020年にビビット来ましたね。
めちゃくちゃいいので、今仕上げ中で
今年リリース予定のアルバムも楽しみにしてほしい
アーティストですね。
ライブは2020年の年末に一度やっていて、
1月末にも大阪でFLAKE RECORDS主催の
イベントでPredawnとのライブも予定しているので、
ぜひ覚えておいてほしいです!
FOLKS AT WORK/cesco
土井:ライブでしか得られない感動も
もちろん良いのですが、浦野さんが言っていた
グッズや雑貨に音楽がついているみたいな、
雑貨がメインでもよくて、モノとセットの表現も
認められる音楽のありかたに
なってくるんですかね。
DAWA:今まではどちらかがおまけ、
と思っていたけれど50%/50%になるような感じに
変わってきているのかもしれないですね。
土井:今までは「ライブ見ないとわからんな~」
とこれまで思ってきたけれど、
そうじゃない物差しがあってもいいな、と
今思いました。
DAWA:近年のHIP HOPとかでも特にそうで、
ライブやったことないけど、
音源バンバン出して売れちゃった、
売れたからライブしなきゃ、
みたいなのありますよね。
ソロなのにデュエットみたい、謎多きアーティスト…!
土井:神戸さんの今年気になる人は?
神戸:僕も実は碧海祐人さんを紹介しようと思って
いたのですが、もう1組用意しておりまして、
浦上想起さんというアーティストです。
土井:浦上想起さんは何者なんですか?
神戸:僕も詳しくはわからないのですが、
碧海祐人の楽曲にもフィーチャリングで
参加してましたね。2年前から活動し始めた
宅録系のアーティストです。
THREE1989というアーティストと
話していた時に、THREE1989の
サポートメンバーのSUKISHAさんに
おすすめされて知りました。
「芸術と治療」という曲を聴いたときに
すごいのが出てきたな、と思いました。
キリンジみたいなシティポップさも入りつつ、
ファンタジーな感じでオルゴールの世界に
入ったみたいなイメージでしたね。
「とぼけた顔」という曲がソロなのに
デュエットみたいな曲で、後ろに小鳥のさえずりも
入っていたり、面白いなと思いました。
まだ知らないことの多い、不気味な存在ですね。(笑)
ライブはボロフェスタとかに出ていたと思いますが、
まだ見られていなくて、
今ライブを見たいアーティストです。
とぼけた顔/浦上想起
福岡のアーティストたちがアツい!
植野:もう一つ、浦野さんもおすすめだと
思うんですが、sancribという福岡のアーティストを
おすすめしたいです。
1月27日に新しいアルバムが出るんですが
そこにも入っている楽曲で先行配信されている
「ブルーバレンタイン」がおすすめです。
ソウルとかファンクとかを昇華した
ポップミュージック、という感じですね。
福岡にアーティスト多いですね
DAWA:yonawoとかもこの流れですね。
神戸:Deep sea diving clubとかも福岡ですよね。
植野:Yogee New Waves以降の流れだと
思うのですが、その中でも声やメロディーが
良くて好きですね。
浦野:「ブルーバレンタイン」以外に、
もうちょっとアッパーな曲もあって、
「春風に吹かれて」というもうひとつ前に
配信された曲がすきです。
MVも曲とマッチしていてとても良かったです。
ありがちともいえるんですが、
でもこんなにぐっとつかんでくる音
なかなかないなと思います。
ブルーバレンタイン/sancrib
土井:最後にここでお知らせが。
毎年恒例のこの座談会が
ライブイベントをすることになりました!
神戸:座談会から派生したライブですね。
土井:3月27日Live House ANIMAにて、
この座談会でも名前の挙がった、
碧海祐人、猫戦、これに加えて、
浦野さんの推しの「がつぽんず」
浦野:これもすごくキャッチーな
アーティストで、日本語で歌っているんですが、
あべまえば「冷ややっこにしょうゆをかけて
食べる朝~」という歌いだしからなんだそれ、
ってなるんですが、言葉の使い方が面白くて
キャッチーなメロディーとの組合わせも良いです。
フジファブリックとかズーカラデルみたいな、
日本のポップスが好きだったり、
昔のフォークソング細野晴臣さん、
高田渡さんあたりも好きみたいです。
まだ大阪ではライブしたことないようなのですが
このチャンスに、と思ってお誘いしました。
冷奴 in the morning/がつぽんず
土井:そして、もう一組。
DAWA:Luminous101という東京のバンドです。
おととしアルバムをリリースしていて、
ライブはまだそこまでできていないですね。
2020年に7インチを出していて、
FLAKE RECORDSでリリースイベントを
オオルタイチと共演を予定していたのですが、
残念ながら開催できず、今回お呼びすることにしました。
ライブを見たことあるのですが、
本格的感があってドープな感じでよかったです。
イントロが1~2分あるような曲を平気で
バンバン出していて。
OGRE YOU ASSHOLEとかD.A.N.とか、
ループしながら展開していくような
アーティストが好きな人は気に入って
くれるかなと思います。
namari/Luminous101
DAWA:どのアーティストも
まだあまり知られていないので、
このイベントを機に知ってもらいたいですね。
タイムフリー①: radiko.jp/share/?sid=802&t=20210126004028
タイムフリー②: radiko.jp/share/?sid=802&t=20210126010000
始まりの音 #ワタシノート[1.25 mon]
「MIDNIGHT GARAGE」 は、
2021年の10月で20周年イヤーを迎えます!!
20周年イヤー第一弾として今月スタートした新企画
「ワタシノート」♪
毎月テーマを決めて、そのテーマに沿った選曲と、
その曲に込めた想いをSNSに投稿してもらおうという企画!
1月のテーマは「始まりの音」
2021年のスタートでもあり、
MIDNIGHT GARAGE 20周年イヤーのスタートでもある1月。
サウンド、歌詞的に「始まり」を感じる曲や、
あなたの何かの「始まり」のきっかけになった曲、
とにかく「何かが始まる」予感がする曲、など、
#802MG #ワタシノートをつけて、
twitter、インスタグラムに投稿してください!
twitterの文字数では入りきらない想いを、
ノートに手書きで書いてもらうもよし、
メモ機能を使って添付してもらうのもOKです!
(もちろん、メールで送ってもらってもOK!)
番組内でご紹介していきます!
twitter
https://twitter.com/FM802_MG
インスタグラム
https://www.instagram.com/fm802_mg/?hl=ja
番組へのリクエスト&メッセージ
https://funky802.com/service/Request/index/member/1124
そして、毎月のテーマで、
番組チームの選んだもの&リスナーさんセレクトで
プレイリストも作っています!
今月の「始まりの音」のプレイリストはこちら♪
https://open.spotify.com/playlist/0JoDoVW0gDrwaedhbWb4EE?si=iV-d-axUSaKzCWcu3hkIVw
ぜひフォローして、聴いてみてくださいね!
関西のレコードショップ、イベンターによる音楽シーン大予想座談(前編)[1.19 tue]
FM802『MIDNIGHT GARAGE』の
毎年年始恒例企画「音楽シーン大予想座談会」。
関西のレコードショップやイベンターの皆さんと
昨年の音楽シーン振り返りと今年の音楽シーン
予想を座談会形式でお話ししています。
今年も、FLAKE RECORDS DAWAさん、
HOLIDAY RECORDS 植野さん、
タワレコ梅田NU茶屋町店 浦野さん、
キョードー大阪 神戸さんをお迎えしました。
1月18日、1月25日の2週にわたって
座談会の模様をオンエアしていきます。
まずは25日の放送で、2020年の振り返りから。
ネット界隈で支持を得るアーティストが多かった
2020年
DAWA:ライブは中止や延期が相次ぎ、
大きなアーティストたちは
発売延期になることもありましたが、
自由に動けるアーティストたちに関しては、
YouTubeで音源を発表したり、宅録したり、
カバーを公開したり発信の量はかなりあって、
キャッチし切れていない、という印象。
浦野:タワレコは、4月の初めから
1か月半ほどお店を閉めていて、
そんなの初めてでしたね。
5月ごろリリース予定だったものが
7月にかわったり、発売中止になったり、
という対応もありましたし、
お店での展開がない分、その間は
オンライン販売にお店から商品出荷の
対応をしたり、という今までにない仕事を
しましたね。
植野:HOLIDAY! RECORDSは、
もともとライブハウスで普段活動するような
アーティストの自主盤を販売するのが主なので、
昨年はライブハウスでライブができない状況で、
ライブでのCD発売ができないから、
CDを作らないという状況になり
販売するCDが減った感じがしました。
神戸:ライブが止まってすさまじい1年でした。
振り返るとあっという間でしたね。
夏明けに久しぶりにイベントでライブを
見たときには、しびれましたね。
仕事で毎週のようにライブの現場に行って
これまで当たり前になってしまっていましたが、
久しぶりに見て「やっぱこれやな!」と
思いました。
昨年は、ライブができなかった分、
TikTokやSNSなどのネット界隈で
支持を得たアーティストが多かったと感じました。
瑛人、YOASOBI、Rin音、とか。
その前の年は、Official髭男dism、
King Gnuなどが盛り上がりましたが、
イメージががらっと大きく変わった2020年だと
感じました。
DAWA:今名前の挙がったアーティストたちは
ライブもあまりしていないですもんね。
浦野:ネットで上がったものが拡散されるときに、
有名な人がリツイートしたりという今までにも
あった形の拡散は、引き続き広がる要素では
ありますが、それに加えてSNSのフォロワー数の
多い音楽アカウントが取り上げることで
ぐっと広がる速さがはやいというのを感じました。
SNSの強さを余計に感じましたね。
インスタで分かりやすく「こんな夜に聞きたい曲」
とかまとめているアカウントとか、
インディーズアーティスト応援している
一般の方のアカウントとか。
とっかかりのない人たちにとって
的を得たセレクトになっているんでしょうね。
見せ方や発信がうまいSNSアカウント
(主にInstagram)からの広がりを感じましたね。
植野:YouTubeやTikTokにも
同様のことをしている人いますね。
昨年TikTokを始めてみましたが、
時間が溶けていきますね(笑)
TikTokからヒットが生まれる時代の始まりの
1年だったと感じましたね。
浦野:HOLIDAY! RECORDSの
アカウントがあるんですか?
植野:あります…!(笑)
踊っているわけじゃないですよ!(笑)
DAWA:これまで僕らは検索して
音楽を見つけていましたが、
それがちょっと変わった感じしますね。
たとえば居酒屋でも、インスタで写真を見て
見つける、という人たちが増えてきて、
写真のみの情報で「おいしそう!」と
お店を見つける、というのをききますが、
インスタで音楽をみつけるのも
それと同様で切り口が全然違いますね。
人脈も関係ないし、アルバムが何枚目、とか、
新人とか関係ないし。その分消費が早いのかな、
と飽きるのが早いのかもしれないな、とは
感じます。
物語を知って好きになるのとは違って、
思い入れを持てないのかもしれないな、と。
植野:ただ、即効性はすごいですよね。
TikTok内でのヒット曲をしょっちゅう聞く
ことになるので、気づいたら口ずさんでいる、
というような。
浦野:動画にオレンジスパイニクラブが
BGMとして流れている、とか、ですよね。
植野:イントロが短くて歌詞が直接的で、
サビが強い、みたいなのは特徴ですね。
土井:出会い方が変わったというのは、
単純に媒体が変わった、というだけでは
ないんですね。脳のどこに入り込むか、
みたいなところも違いますね。
DAWA:昨年は発信する人も増えたんじゃない
ですかね。素人さん、というか、
ミュージシャンではない人が。
植野:TikTok内の弾き語りをアップしている
アーティスト志望の人が話題になったり、
みたいなこともありますもんね。
DAWA:アーティスト発掘を仕事にしている
人たちもTik Tockチェックしているみたいですね。
才能がある人がたくさんいるみたいです。
浦野:ここで話題に挙げている頃には、
もうTikTokではない別の媒体になっていっている
可能性もありますよね(笑)
土井:TikTokは出会いの場になっているんですね~
DAWA:音楽に利益をもたらしているとは
思いますね。次元は違うかもしれませんが。
土井:2020年個人的に
よく聴いていた曲を教えてもらえますか?
DAWA:R4という大阪のバンドがいて、
彼らはまだ1・2曲発表したぐらいなんですが
バンドのスタジオ練習ができない期間に、
ソロで宅録で作ったという曲をもらって、
これが衝撃的でよく聴きましたね。
ボーカルHiroki Arimuraの
ソロ・プロジェクトnon albiniです
non albini 「Kyoto feat. Lil Soft Tennis」
DAWA:彼は高校時代に
FLAKEによく出入りしていて、
当時は面識なかったのですが、
その後イギリスに留学していて、
帰ってきてから紹介してもらったアーティストで、
本人から音源をもらって、
昨年カセットでリリースしました。
ビデオも個人で作ってましたね。
個人的にSpotifyで去年一番再生した曲が
これですね。
浦野:フィーチャリングのLil Soft Tennisは、
昨年の座談会でDAWAさんが
名前をあげてましたよね。
植野:浦野さんともかぶっていますが、
Subway Daydream「Twighlight」
植野:イントロがThe Cure の
「Friday I'm In Love」を思わせるような
フレーズで、全体的にギターポップ感がある
バンドで好きです。ほとんどこのバンドも
ライブができていないですね。
でも曲がアップされてそれが話題になって、
という感じですね。
DAWA:Subway Daydreamは
うちでも取り扱っています。
浦野:ライブはまだ2回ぐらいだと思いますね。
珍しいですね。おそらく音源を出した時には
まだライブを1回もやっていなくて。
音源が出てそれで一気に我々やお客さんたちも
知る、という広がり方今までなかったような
気がしますね。
DAWA:バンド名もいいですよね。(笑)
昨年この座談会で紹介したLaura day romanceと
似た位置にいる感じがしますね。
神戸:声がすごくいいですよね。
浦野さんと植野さんにSubway Daydreamを
教えてもらって一度聴いて
めちゃくちゃ気に入りましたね。
浦野:30代ぐらいの人が10代のころに聴いていた
音楽に近いところがあるんですかね。
懐かしさと、「今やってくれてありがとう」
みたいな感じがありますね。
ちゃんとキラキラ感もあるし。
DAWA:ちゃんとギターポップですもんね。
土井:私が去年出会えてよかったなと
思っているのは、碧海祐人さんですね。
不思議な魅力のある人ですね。
パソコンで音を作るのと、
ギターを弾くのが並列というか、
どちらかではなく、どちらも使って作る、
というのがショックでしたね。
言葉の選び方も難しくて、面白いですね。
神戸:メロディーも絶妙ですよね。
植野:HOLIDAY! RECORDSでも扱っていました。
土井:Vaundyが出てきたぐらいの
インパクトがありました。
神戸:大阪で一度昨年ライブをしましたが、
想像していた以上にいい声で仕上がってましたね。
ラップとJ-POPの境目がなくなり、
ラッパーとシンガーソングライターや
バンドとのコラボもたくさんあった2020年
土井:歌とラップの境目がないものって
増えていますかね?
神戸:多くなった印象ですね。
2019年もこの座談会で植野さんが
クボタカイとか紹介していたと思いますが、
HIP HOPとJ-POPの境目がなくなってきたな
というのと、昨年はコラボが多かったですね。
KID FRESINOとカネコアヤノとか、
BIMとNo Busesとか、
空音とクリープハイプとか、
今まで予想しなかった組み合わせがありましたね。
DAWA:HIP HOP界隈は
もともとコラボがめちゃくちゃ多いですが、
バンドとかシンガーソングライターとの
コラボが多かったかもしれないですね。
BIMとNo Busesめちゃくちゃよかったですね。
それこそ、実際に会わずにリモートで
トラックのやり取りして、という
この時期ならではの作り方が
あったのかもしれないですね。
土井:海外ではこれまでも多かった作り方
ですよね。日本でももっと自由に
できればいいのに、と思っていました。
DAWA:確かに海外はもともと距離が
離れていたり、1曲を作るのにトラックを作る人、
サビだけを作る人、サウンドメイクする人と
何人も関わって曲を作ることが確立されているから
珍しいことではないのかもしれないですね。
バンドで一発どりする美学とはまた別の。
このコロナ禍で、日本でもマネージメントの
縛りとかが少し緩くなってきた、
みたいな可能性もありますね。
植野:コラボすることで、サブスクでの表示で
名前が2つになるからサブスク上で存在感を
出しやすいというメリットもありそうです。
土井:確かに。サブスクで出会って、
コラボレーション相手の楽曲を聴くように
なることってありますよね。
DAWA:簡単に飛べますしね。
狙ってやるものではないですけど。
座談会前編はここまで。
2020年を振り返ってお話しいただきました。
次回1月25日の『MIDNIGHT GARAGE』では、
座談会の後編をオンエア。
2021年注目したいアーティストについて
お話していきます。
メモ必須の放送になること間違いなし。
ぜひお楽しみに!
MIDNIGHT GARAGEの毎年恒例企画「2021年音楽シーン大予想座談会」前編[1.19 tue]
「MG的 音楽シーン大予想座談会2021・前編」
FLAKE RECORDS DAWAさん、
HOLIDAY RECORDS 植野さん 、
タワレコ梅田NU茶屋町店 浦野さん、
キョードー大阪 神戸さんをお迎えして、
2021年注目アーティストを座談会形式で大予想!
今週は、前編をお送りしました!
去年は、CD屋さん、レコード屋さんでも
一時的にお店が閉まっていたりしましたが、
リリースはとまりませんでした。
ライブとかしてないのに流行ってた音楽が多くて、
特に、一般の方が、SNSで上げたもの、
インスタであがる音楽は、広がるのが早かったのが印象的。
音楽の出会い方が変わってきていて、
新人、ベテラン関係なしに、
インスタで音楽を探す人が増えているそうです...。
ほかにも、TikTokで音楽が流行る時代が、始まっていて、
広まるのは早いけど、離れるのが早くて、
そのぶん、思い入れを持てず、
音楽の背景、ストーリーを知らないまま....
SNS見ていると、気付いたら、
時間がどんどんとけていく...(?)
♪今週ご紹介した曲♪
★HOLIDAY!植野さんセレクトの2020年良く聴いた曲。
♪ツナマヨネーズ / peanut butters
ピーナッツバターズはコンポーザーである「ニシハラ」による
ソロプロジェクト。
楽曲の世界観に合わせてゲストボーカルを迎えていく
スタイルなんだそう。
★FLAKE DAWAさんセレクトの2020年良く聴いた曲。
♪Kyoto / non albini,LIL SOFT TENNIS
non albiniは関西を拠点に活動するネオポストロックバンド
「R4」のボーカル、Hiroki Arimuraによるソロプロジェクト。
初めは、カセットでつくられたそうです!
★タワレコ浦野さん、HOLIDAY!植野さんの
2020年良く聴いた曲。
♪Twilight / Subway Daydream
大阪の4ピースオルタナティブロックバンド。
Cureの曲を思い起こさせるような、
キラキラ感があって、
なつかしさと今やってくれてありがとう!
と思わせてくれるような曲!
★土井ちゃんが2020年出会ってよかったアーティスト &
キョードー大阪 神戸さん推し。
♪夕凪、慕情 / 碧海祐人
昨年番組にも来てくれて弾き語りを聴かせてくれました。
2021年も引き続き注目です!
★最近、HiphopとJ-popの境目がなくなってきて、
空音とクリープハイプ、BiMとNo Busesなど
ラッパーとシンガーソングライター、バンド、など、
意外なフィーチャリンの組み合わせが増えた印象。
このコラボも印象的でした!
♪Cats & Dogs feat.カネコアヤノ / KID FRESINO
オンエアは、radikoのタイムフリーでもぜひ
前編radiko.jp/share/?sid=802&t=20210119013243 …
後編radiko.jp/share/?sid=802&t=20210119020003 …
(2021/1/25まで)