2016-11-13   ◇MORNING STORY◇

今週ご紹介した小説は、
池井戸 潤さんの「陸王」でした

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者。
といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。
社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。

そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。

長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かした、
ランニングシューズを開発してはどうか。

社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。
しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。

資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、
大手シューズメーカーの妨害——。

チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで
難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。
はたして、彼らに未来はあるのか?