FM802が新たに送る、春のグローバル音楽イベント『MASSIVE BEATS OSAKA』が開催
FM802が主催するライブイベント「MASSIVE BEATS OSAKA」が4月28日、大阪・大阪城ホールで開催された。 本イベントは、FM802が展開する“日本が誇るライブアクトを世界に発信する”グローバルなライブイベントで、昨年に続く2回目の開催となるフレッシュなイベントだ。
万博の都市・大阪から世界に向けてJ-POPやJ-ROCKの魅力を広めたいという思いから立ち上がったもので、今年はAI、ASIAN KUNG-FU GENERATION、KREVA、ビッケブランカの4組が出演。 海外でのライブ経験やワールドワイドな展開を見据えるアーティストに出演がする、“世界に飛び出す日本アーティストの今”を一堂に体験できるライブイベントとして注目を集めている。
大型連休の入り口となったこの日、会場にはFM802のリスナーはもちろん、全国からたくさんのミュージックラバーたちが集結。 海外から訪れた観客の姿も多く、場内には多言語のアナウンスが流れるなど、開演前から“グローバル”を感じる空間に。
開場中は、この日のMCを担当したFM802のDJ落合健太郎、大抜卓人によるDJショーも行われ、 「今日はパーティーな雰囲気で楽しみましょう!」と、新旧の洋楽ヒットナンバーを中心としたご機嫌なグッドミュージックで会場を大いに盛り上げた。
ビッケブランカ
イベントのトップバッターはビッケブランカ。これまでに北米やアジアツアー、さらに海外の音楽フェスにも出演するなど、このイベントにぴったりな“ワールドワイド”なアーティストだ。
「Osaka,GO!!」とご機嫌に太鼓を鳴らしながらステージインすると、縦横無尽なビートが鳴り響く「×L×C×A×」からエネルギッシュな歌声を響かせる。 「今日は楽しい日になるんでしょうね、間違いなく!」と、次曲は「夢醒めSunset」へ。さきほどとは一転、切なくも美しいメロディで唯一無二の歌声をアピール。
「久しぶりの大阪城ホールのステージ、やっぱり気持ちいい!今日はスターターとしてイベントを盛り上げていきたい。 音楽が好きな海外の人も来てくれている、みんなでウェルカムしたい♪」と、英語を交えて挨拶。ライブ中盤にはラッパー・Novel Coreとフィーチャリングした「Beast≠Knight(feat.Novel Core)」をソロで初披露。
華やかで変幻自在なハイトーンボイスと、アグレッシブでスリリングなラップを交えたハイブリッドサウンドでフロアを沸かす。 海外からの観客が大きな歓声を上げたのが、世界的にも人気の高いTVアニメ「ブラッククローバー」OP曲の「Black Catcher」だ。 アニメの世界観にも通じるダークでアグレッシブな展開の楽曲で、ピアノやギターを交える多彩さも見せつけた。
ステージ後半はライブでもおなじみのキラーチューンを連発。「Dance!」の呼びかけで会場がさらにヒートアップした「Snake」、「Ca Va?」。 オーディエンスは待ってましたと言わんばかりに、大きな歓声を上げて盛り上がる。ラストは「一緒に楽しみましょう!」と、ポジティブでポップなサウンドが弾ける「ウララ」で、ご機嫌にトッパーを走り抜けた。
ステージ転換中には、MCのDJ落合健太郎、大抜卓人が再び登場。英語や韓国語など多言語で挨拶を交わしつつ、イベントに懸ける思いを語る。 また、この日出演予定だったものの体調不良で急遽出演がキャンセルとなったamazarashiから届けられた未発表曲「クラウン新車で買ってあげる」の特別映像も披露。 ほかにも、FM802のDJ中島ヒロトと、海外で活躍するラジオDJが登場する番組コーナー「MUSIC MATE」に出演するインドネシア、台湾のDJ2人もステージに登場。
初めて見る日本のアーティストたちのライブに興奮しきり♪ ほかにも、韓国のラジオDJたちも「最高の音楽を楽しんで!」と、映像コメントで出演。 ライブステージ以外でも音楽が鳴りやまず、音楽への愛が詰まった時間が続いていた。
KREVA
「MASSIVE BEATS OSAKA」で日本の多彩な音楽シーンをアピールするなら、ジャパニーズヒップホップも外せない。 そしてそのシーンをメインストリームに押し上げたアーティストといえば、KREVAの存在は欠かせない。1曲目「No Limit」からクリアなビートのなか、ハイテクな高速ラップを繰り出し観客を圧倒! 次曲「基準」でもスリリングなバンドサウンドのなかを、ハイスキル&語りのラップで名言を連発。言葉のひとつひとつがクリアに心に刺さっていく。
「世間は色々あるけれど、いまここにはオレたちの音楽があって、大阪にはFM802があって…。それがオレたちの人生だろ!」と、「人生」へ。 世代も性別、国さえも超えて“自分を生きる”。当たり前の大切さを押しつけるのではなく、でも丁寧に語りのラップで繰り出していく。
続く「ひとりじゃないのよ feat. SONOMI」ではメロディアスなサウンドに、“これぞKREVA”なフロウを披露。その後もスキルフルかつ、鋭い言葉が並ぶ「Expert」など、 新旧の名曲に観客も盛大なコール&レスポンスで応えていく。
「毎日、色々ある世の中だけど、そんな中でも音楽を聴きに来てくれた全ての人に感謝します! ここからはゆっくりノれる、メッセージがみんなに届く曲をやりたい」と、2004年に発表したソロデビュー曲「音色」へ。
自身の原点でもあり、日本語ラップの草分け的存在の名曲だ。メロディアスなサウンドに乗せる、ストーリーテラーなフロウ。 艶っぽくも力強い歌声で、音楽への愛を歌う姿に、誰もが夢中になって視線を送っていた。
「全力って伝わる。全力でぶつかるとみんなに気持ちが届くね。 いろんな思いがあると思うけど、全部“イッサイガッサイ”飲み込んで…」と、ラストは「イッサイガッサイ」。 喜怒哀楽を全部ひっくるめ、どんな音楽ラバーも“イッサイガッサイ”飲み込んでしまうポジティブなリリック。
さらりと「MASSIVE BEATS OSAKA」版にアレンジもかますなど、“フロウの魔術師”っぷりをこれでもかと見せつけてくれた。
ASIAN KUNG-FU GENERATION
FM802がこれまで展開してきた歴代の音楽イベントに欠かせない存在が、ASIAN KUNG-FU GENERATIONだ。 今年で結成30周年を迎える彼らは、日本はもちろん海外からの支持も高い。
メンバーがステージに登場するだけで客席のあちこちから名前を呼ぶ声が上がり、中には英語で思いを叫ぶオーディエンスの姿も見える。
期待が高まるなか、伊地知潔(Dr)のビート、喜多建介(Gt&Vo)のギターリフ、イントロだけで手拍子が一斉に沸き起こる。1曲目から名曲「Re:Re:」だ! 緻密に作り上げられたエモーショナルなバンドサウンドに魅せられ、観客は力強く拳を突き上げる。今度は山田貴洋(B&Vo)のベースラインに再び歓声が湧き、「遥か彼方」へ続く。 疾走感のあるソリッドなビート、後藤正文(Vo&G)のエネルギッシュな歌声に、興奮するのは日本人だけじゃない。 TVアニメ「NARUTO-ナルト-」のOP曲としても世界的に知られていることもあり、外国人オーディエンスからも、あちこちで熱狂の声が上がる。
後藤は「海外の人たちも楽しめるイベントということで…一応英語でも自己紹介を」と、照れながら英語で挨拶。
「どうか自分らしく楽しんでください。オレたちのライブは“ああして欲しい、こうして欲しい”というのはない。 正直、知らなくてもいい。音楽ってそんなもんでしょ。でも、出会ったときが始まりの時。初めてアジカンを聴いた人の肩がほんのちょっとでも動いたら嬉しい。アジカンが大好きな人も、楽しみ方は人それぞれ。誰の真似もしないで楽しんで」とメッセージを送る。
初期曲が続いた後は、今年3月にリリースされたばかりの最新曲「おかえりジョニー」も披露。
聴くほどに肌に馴染むような、じわりと心に響くミドルナンバーで“いま”のバンドの姿を誇示していく。FM802のラジオ番組「OSAKAN HOT100」でもランキング上位に入る曲ということもあり、リスナーの反応も上々だ。
その後もライブ後半はさらにサービス精神旺盛に、疾走感あるギターサウンドがたまらない「ソラニン」、オーディエンスの息ぴったりなコール&レスポンスが盛大に響く「リライト」と、ビッグアンセムを連投!日本語の美しさが際立つエモーショナルなギターロックで、ライブバンドの底力を見せつけた。
ラストは「GWの始まりにふさわしい曲を! 歌の力に存分に抱きしめられて帰ってもらえたら、今日が良い一日になるはず」と、「MAKUAKE」。
「おかえりジョニー」と同様に、「OSAKAN HOT 100」で1位を獲得したこともある人気曲だ。今日を生きて、また明日へ進んでいく。そんな多幸感いっぱいの心弾むバンドサウンドと、心に寄り添う優しい言葉の数々で、オーディエンスに充足感いっぱいの時間を届けてくれた。
AI
イベントのトリを飾るのは、海外のアーティストともコラボするなど、グローバルな視点で活動を続けているAIだ。
「What’s UP!! Osaka!」と軽快に声を掛けると、さっそく1曲目から代表曲「ハピネス」でフロアに大合唱が沸き起こる。ピースフルな空気が充満した会場にダンサーたちも加わり、テンションはさらに上昇。
存在感のある圧倒的な歌声に合わせてシンガロングが響き渡り、ピースフルな空間にご満悦な表情を見せる彼女。“最高の大阪の夜に♪”と、歌詞をアレンジしながら、“もっともっと”盛り上がりを高めていく。
シンガーとしてはもちろん、ラッパーとしても卓越したスキルを持つ彼女。次曲「Welcome To My City」では、バイリンガルなラッパーぶりを織り交ぜつつ、世界的ラッパー・Jim JonesやDJ LEADとの共作曲など、多彩なアーティスト性を存分に発揮。
「楽しんでますか? いろんな音楽が聴けて最高だね! 世の中いろんなことがあるけど、音楽で乗り越えていきましょう。一緒にハッピーになって帰りましょう!」と語りかけると、敬愛するローリン・ヒルが参加したFugees「Ready Or Not」をさらりとカバーし、「Not So Different-Remix」へと繋ぐ。楽曲が持つパワーはもちろん、音楽への愛、感情を揺さぶる生命力に満ちた歌声に誰もが魅了されていく。
ピースサインを掲げながら、オーディエンスの声とともに一体感をさらに高める彼女。コール&レスポンスやピースサインは万国共通で、誰でも楽しめるライブの楽しみ方。嬉しそうに声を上げる観客の表情を見つめる彼女もまた、満面の笑みを見せている。
さらにライブ中盤は「I Wanna Know」でDJやダンサーとのステージで盛り上げつつ、「今を楽しんでってください!」と、「Untitled~ワレバ」や「THE MOMENT」など、歌詞に込めた思いを丁寧に届けながら、音楽の楽しさを余すところなく披露していく。
「はっちゃけるのも好きだけど、ピアノと歌だけもいいよね。(思いが)伝えやすい」と、不動の名曲「Story」へ。観客ひとりひとりの目を見つめるように優しく、愛おしそうに歌う彼女の姿から目が離せない。
ピアノの繊細で柔らかなメロディがソウルフルな歌声をより一層強く引き立て、唯一無二の贅沢な空間を作り上げていく。日本語だけで綴られたシンプルなメッセージながら、まっすぐな言葉の数々が胸に染みる。
ラスト曲を前にAIは「最高でしたね♪ ここに来れて最高に幸せでした! 最後は、“私はあんたたちを好きになれてラッキーだ♪”っていう曲を」と、今年2月に配信された「ラッキーアイラブユー」へ。ポジティブでパワーに満ちた歌声、ハピネスフルな音楽で、アーティストとファン、ラジオとリスナー、互いに無くてはならない存在へ、めいっぱいの思いを届けた。「ありがとう、おおきに♪」と、最後の最後まで愛たっぷりのステージで楽しませてくれた。
なお、この日のライブの模様は5月30日(土)20:00~22:00、FM802の特別番組「FM802 MASSIVE BEATS OSAKA LIVE SPECIAL」で生放送でオンエアを予定しているので、ぜひチェックしよう。
文:黒田奈保子
撮影:渡邉一生




















