◇MORNING STORY◇
2025-07-13
今週ご紹介したのは、窪美澄『給水塔から見た虹は』
中学2年生の桐乃は、団地での暮らしに憂いていた。
郊外にある古い団地群には、
様々な国にルーツを持つ人が生活していて、
そのせいか桐乃のクラスは衝突が絶えず、
ベトナム人のクラスメイト・ヒュウがいじめの標的になっていました。
家に帰っても、母の里穂は団地に住む人々を国籍問わず日夜助けていて、
「娘の私より、他人を優先するんだ」という思いがどうしても消えない。
この場所で生活することに対する桐乃の嫌悪感は、日々強まっていきます。
そんな中、中学校で起きたとある出来事をきっかけに、
桐乃はヒュウと話すようになります。
ヒュウは、理由は違えども、桐乃と全く同じことを望んでいました。
「この団地から出て、遠くに行きたい」と。
はじめてできた友達、母とのすれ違い――。
桐乃・ヒュウ・里穂のそれぞれの視点から、
社会に蔓延る様々な分断に翻弄される2人の“こども”が少しずつ“おとな”になるひと夏を描いた、
ほろ苦くも大きな感動を呼ぶ、ある青春の逃避行。
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OAでの紹介を聴き逃した方は
https://radiko.jp/share/?sid=802&t=20250713104247
中学2年生の桐乃は、団地での暮らしに憂いていた。
郊外にある古い団地群には、
様々な国にルーツを持つ人が生活していて、
そのせいか桐乃のクラスは衝突が絶えず、
ベトナム人のクラスメイト・ヒュウがいじめの標的になっていました。
家に帰っても、母の里穂は団地に住む人々を国籍問わず日夜助けていて、
「娘の私より、他人を優先するんだ」という思いがどうしても消えない。
この場所で生活することに対する桐乃の嫌悪感は、日々強まっていきます。
そんな中、中学校で起きたとある出来事をきっかけに、
桐乃はヒュウと話すようになります。
ヒュウは、理由は違えども、桐乃と全く同じことを望んでいました。
「この団地から出て、遠くに行きたい」と。
はじめてできた友達、母とのすれ違い――。
桐乃・ヒュウ・里穂のそれぞれの視点から、
社会に蔓延る様々な分断に翻弄される2人の“こども”が少しずつ“おとな”になるひと夏を描いた、
ほろ苦くも大きな感動を呼ぶ、ある青春の逃避行。
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OAでの紹介を聴き逃した方は
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