2024-08-25   ◇MORNING STORY◇

今日ご紹介したのは、
日野 瑛太郎 「フェイク・マッスル」


たった3ヵ月のトレーニング期間で、人気アイドル大峰颯太がボディービル大会の上位入賞を果たした。
SNS上では「そんな短期間であの筋肉ができるわけがない、あれは偽りの筋肉だ」と、
ドーピングを指摘する声が持ち上がり、炎上状態となってしまう。
当の大峰は疑惑を完全否定し、騒動を嘲笑うかのように、
「会いに行けるパーソナルジム」を六本木にオープンさせるのだった。
文芸編集者を志しながら、『週刊鶏鳴』に配属された新人記者・松村健太郎は、
この疑惑についての潜入取材を命じられ、ジムへ入会する。
馬場智則というベテラン会員の助力を得て、
大峰のパーソナルトレーニングを受講できるまでに成長。
ついに得た大峰との一対一のトレーニングの場で、
ドーピングを認める発言を引き出そうとするが、のらりくらりと躱されてしまう。
あの筋肉は本物か偽物か。
松村は、ある大胆な方法で大峰をドーピング検査にかけることを考え付くのだが――?
フェイクが氾濫する時代の、「真実の物語」が始まった。

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