2021-08-15   ◇MORNING STORY◇

今日ご紹介したのは、
大島 真寿美「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」

江戸時代、芝居小屋が立ち並ぶ大坂・道頓堀。
大阪の儒学者・穂積以貫の次男として生まれた成章(のちの半二)。
末楽しみな賢い子供だったが、浄瑠璃好きの父に手をひかれて、
竹本座に通い出してから、浄瑠璃の魅力に取り付かれる。
父からもらった近松門左衛門の硯に導かれるように物書きの世界に入ったが、
弟弟子に先を越され、人形遣いからは何度も書き直しをさせられ、
それでも書かずにはおられなかった……。
著者の長年のテーマ「物語はどこから生まれてくるのか」が、
義太夫の如き「語り」にのって、見事に結晶した奇蹟の芸術小説。

筆の先から墨がしたたる。
やがて、わしが文字になって溶けていく──

第161回直木賞受賞作。
「妹背山婦女庭訓」や「本朝廿四孝」などを生んだ
人形浄瑠璃作者、近松半二の生涯を描いた比類なき名作!

最近文庫化されました♪
今年の大阪ほんま本大賞にも選ばれています!


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