*#コマキ手帖:「MUSIC inn Fujieda」前編

今週から紹介するのは…
藤枝市にあるASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文さんの音楽スタジオ「MUSIC inn Fujieda」で収録したインタビューを2週にわたってオンエア!
今夜は前編をお届けしました!
後藤さん「FM802でいうと、くるり以来のお客様が土井さんです。」
コマキさん「すごく光栄です!どんなところにあるのかなと思ってたんですけど、普通にもう目の前はお家、民家だらけで。」
後藤さん「そうですね。裏一本入ったら民家で、表側は東海道なんです。割とこっち側が一晩中車通りがあって、案外騒音は問題にならなそうなんですよね、もともと漏れてないのもあるんですけど。少し漏れたとて、ここはもう街道の車の音がかなりうるさいんで。 というのを最近ここ2ヶ月くらい試運転してみての感想というか、案外車社会ってすごいなみたいな。」
今回のインタビューはこのスタジオのシステムを使って、ミュージシャンが録音する回路を使って収録しました!
4メートル50くらいある高い天井で普段より声が響いて聞こえるかも…?
このスタジオは古くはお茶の倉庫でその後、オーナーである江崎さんの宝物庫みたいになったそうです!
後藤さん「物置とはいえ、すごい版画とか出てきましたからね。由緒正しきものがたくさん続々と出てきて、お宝の山が見つかった倉庫でもありますね。」

コマキさん「今はそんな蔵がスタジオになっていますが、天井の形とかが蔵っぽい形と言いますか。平らな建物ではなくて、屋根の形がそのまま見えている形で、蔵の屋根だったのかなと思いました。」
後藤さん「そうですね。実は天井は、もともとの蔵の壁が天井の材になっていて再利用なんです。逆に壁は、もともと床だったものを壁にしているんです。でも半分から上で、みんなの手が触れないような場所が、床が壁になっているというのはややこしくて、ビックリハウスみたいな感じになってます笑」
振動が伝わらないように、防振ワイヤーで蔵の中に蔵を釣っている新しい形のスタジオです…!
この構造にすることで、音の漏れがかなり減るとのこと。
スタジオの稼働時間は10時〜20時と限られていますが、作業するにはちょうどいい時間が確保されているとお話してくれました。
後藤さん「あんまり働くと、現場がちょっとブラック化するみたいな笑 アメリカのスタジオみたいに午前中パンって集まってセッティングして、ブランチ食べてそのまま作業して、夜はもう8時で閉めてみんなで藤枝とかでご飯食べたり。噂の「さわやか」のハンバーグとかも食べにいったりできるし笑 だからある種の音楽周りの働き方改革でもあるというか、 夜はやめようみたいな。」
スタジオは宿泊可能で、作業して食事が終われば、その日の録音聞き返したり、いろんな音楽の話したりできるじっくりいろんな時間を作られる場所になればいいなというコンセプトでスタジオ制作の計画をされたそうです!
コマキさん「そもそもここを作ろうと思ったっていうのは、 スタジオが高いとか、撮れないとかですか?」
後藤さん「そうですね。あんまり撮れないってことはそんなになかったんですけど、高いっていうのは一つありますね。特に東京、大阪も高いですけど、都心部は高いんですよね。 なんせ家賃が高いので。どうしても10万とか、どんなに安くやっても1日6万円。6万円のスタジオは時間とか狭さとか、いろいろ制限あるよねみたいな。今のインディーズの予算で考えると、ドラムに当てられるのが2日、みたいになっちゃうと、アルバムならみんな大急ぎで録音しなきゃいけないし、そうするとクオリティ的にも実験ができないなって。」
コマキさん「実験ができない…!さっきマイクの立て方とかやってありましたよね。」
後藤さん「録音上の実験って演奏上のものと違うんですよね。これちょっと違うからマイクの立て方変えてみようとか、 そういうのやってるとあっという間に1時間くらい経っちゃうんで。」
現在は、家でパソコンでも録音できたりしてマイクは立てないそうですが、ここではマイク何本も立てていました。
それぞれのアンプにも立てていて、一本一本の音の波っていうのを揃えるため、いろんなやり方で実験しながら、学んでいると教えてくれました!
収録の前には、新しいエンジニアの方に話しているところも…
現場でないとなかなか理解できないことがたくさんありますが、意外と学べるところが少ない時代になってきてミュージシャンだけでなく周りの音を作ったり録音をするエンジニアの人たちにとっても学び、チャレンジする場というか、チャレンジする場になれば嬉しいとお話いただけました。
後藤さん「下積みしてきて有名になったエンジニアも、普通に弟子とかとってるわけじゃないんで。そうすると大きい商用スタジオに勤めなきゃいけなくて。そういうとこ勤めちゃうと、修行できるけど、今度自分の仕事どうなるの?っていう。キャリアとかとはイコールに急にはならないから。ジレンマありますよね。いきなりクリエイティブなことやってみたいってなるんですけど、実はめちゃくちゃ難しくて。僕も人の仕事をミックスでやるよっていうのを10年ぐらいは迷いがありました、技術的に奥深すぎて。今でもありますね。」
コマキさん「そっか〜。この「MUSIC inn Fujieda」の哲学みたいなものというか、ここから生まれていくみたいな。」
後藤さん「今はまっさらですね。だからここから文化を作っていくって感じですね。協力してくれてるエンジニアのみんなが育んできたものとか、僕が考えてることとかもそうだし、新しくここに来てくれる人たちもそうだし、そういう人たちとみんなで積み上げていくものっていうか。それが場所自体に張り付いていくっていうのが、スタジオなんですよね。このスタジオがどうなっていくのか楽しみだし、ユニークなものになってくれるといいなと思っています。」
地元の人たちからのイメージもまだ難しいとのこと。
でもコマキさんがタクシーでスタジオに向かう際には、「最近なんか若い人がよくあそこまで乗ってくれるんですよね。」と浸透してきているのもかんじられました!
現在は藤枝市と協力して、ワークショップを計画中との情報が!
後藤さん「高校の軽音楽部と共同でワークショップやったりとか。高校の音楽室で行いました。あとは、この間藤枝市の市役所の会議室で作詞作曲のワークショップをやったりとか。」
コマキさん「市役所の会議室でどういう人が集まってくれたんですか?」
後藤さん「普通に一般の人ですね、あんまり音楽やったことない人とかも興味本位で来てくれたりとか!あとはまだ聞いていかないといけないんですが、エンジニアリングなんかはいいチャンスだと思うので。大学生とか高校生とか見学できるようにしたいなと思ってて。」
ゆくゆくは学費などは取らずに、ゆくゆくは学費などは取らずに、自分たちの知識を伝える学校もやってみたいと話してくれました…!
ミュージシャンやエンジニアの育成に力を入れられる場所にしたいとのこと!
とても貴重なインタビューの前半をお届けしました!
来週はどんな話が聞けるのか、お楽しみに!
トークの詳細はぜひタイムフリーでお楽しみください!↓
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