*#コマキ手帖:「BOSAI + 防災ホイッスルになる、指輪「ホイッスルリング」 」*
2024-03-10
3月9日のRoundtable with Komaki <コマキ手帖>のコーナー♫
自分と社会、2つの「未来を耕す」をテーマに、
いろんな方にお話を聞いたり、体験していきます!
コマキさんがタイのデザインウィークで出会った、防災ホイッスルになる、指輪「ホイッスルリング」
その開発者のマサチューセッツ工科大学 建築計画学科教員、副部長、 アーバンリスクラボ ミホ・アゼレーブさんへのインタビューお届けしました!!
⚫️ アーバンリスクラボとは??
「マサチューセッツ工科大学のアーバン リスク ラボは、設計研究と気候変動対策の 学際的な拠点です。
私たちはさまざまなパートナーと協力し、共同設計を通じて リスク削減と気候適応の戦略を組み込むことで、地域社会の回復力と 気候ショックに適応する能力を高めるために世界的に取り組んでいます。
ラボの使命は、自然災害に対する備えの文化を根付かせつことによって、弱い立場にある人の生活に、持続的でポジティブな変化をもたらすためのツールやプロトタイプを作ることです。 」
⚫️ 「BOSAI +」とはなんですか?いつスタートしたのですか?
「現在市場に出回っているものは、災害時に使用する緊急キットの設計に主に 焦点を当てていますが、災害が発生したときに人々がそのキットやバックパックを 持ち歩くことはほとんどありません。
自宅や職場に保管されていることが多いのです。 なので、Bosai+ では、人々が毎日着用する動機となるエレガントな製品を 作るだけでなく、日常的な機能と 緊急時の機能を組み合わせたデュアルユースの側面を実現して、より備えることを強化、目指しています。 」
・なぜ日本語の「BOSAI」をそのまま使うのでしょうか?
防災の考え方は日本独特のものなのでしょうか?
「防災」という言葉は、直訳すると「disaster prevention」になります。
この言葉の核心は、災害リスクを軽減し、災害への備えを強化するための、 より広範な実践、行動、構造、空間に関するものです。
この言葉は、考える意識を高め 行動計画を定着させるための習慣形成活動を促すというニュアンスを持ちます。
私たちが商品に「防災」という言葉を採用したのは、日本には、日常生活のさまざまな場面で「防災」の文化が根付いてきた長い歴史があるからです。
私は『Design Disaster Japan’s Culture of Prepardness 』という本を執筆し、 この夏、出版する予定です。
日本の防災文化と同様に、 また高めるために、私たちBosai+ は、みんながすでに身につけたり、使ったりしている製品を活用し、日常の行動における備えの文化を培っていきます。
建築家であるミホさんが、なぜアクセサリーを作ろうと思ったのか?
BOSAI+には他にどのような製品がありますか?
アーバンリスクラボではさまざまな規模のプロジェクトを 設計構築しています。
その範囲は、世界銀行やアメリカ合衆国の連邦緊急事態管理庁との プロジェクトでの大規模なシステムアプローチから、日本の企業との 防災ウォーターフロント景観の設計にコミュニティパビリオンや災害後の仮設住宅の設計から、 多くのソフトウェアシステムの開発に至るまで多岐にわたります。
私たちの研究室では、
1 つの種類の仕事に限定せず、オープンマインドで各問題に取り組むことてが目標と考えています。 この考え方に基づいて、私たちは毎日身に着けたり、持ち運んだりする すべてのものについて、それらのデハリーユーズと非常時の2つの用途を実現できるようにどのように デザインできるかについてブレインストーミングを行っていました。
リングの他にブレスレット、イヤリング、ペンダントなどのジュエリーもあります。紫外線量を測定できるトートバッグ、雨や炎から守るポンチョに変形するトートバッグ、火を起こしたり調理したりできる緊急機能を備えた弁当箱、コンテナ、懐中電灯内蔵の水筒などもさらに増える予定です。
⚫️ 将来のビジョンは何ですか?
私たちの製品が人々の日常生活の一部となる備えの文化を促進することを願っています。 潜在的な緊急事態に対する人々の認識が高まるにつれて、より責任ある持続可能な 行動につながります。緊急時に個人やコミュニティがより自給自足できるように することで、公共インフラやサービスへの負担が軽減され、 環境への影響や災害対応に伴うコストを削減できます。
⚫️ミホさんが今最も興味を持っていることは何ですか ?
ペットを飼う人が増えているため、私たちは人間だけでなく、 よりペットに優しい製品の可能性を探ってます。 また、bosai+ を研究室での研究プロジェクトから市場に移行するプロセスにも 取り組んでいます。
世界的にアクセスしやすくするためのリプランディングでもあります。
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