#ハチパレ ▼ Sound Museum【 銀魂 → DOES「修羅」 】

毎月、後世に受け継いでいきたいアニメシリーズをセレクト
名作を彩ってきた、主題歌とアーティストたちの魅力を
ご紹介していく【Sound Museum】
今月、セレクトした作品は…?
《《 銀魂 》》
2006年に、第1期の放送がスタートしたアニメ『銀魂』
原作者の空知先生曰く、作品の属性は
「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」
ギャグあり、熱いバトルありの大人気作品です!
そんな『銀魂』の特徴としては、
基本的にギャグメインで1話完結の短編が中心ですが、
時折シリアスな展開の長編が描かれます。
その長編の1つが、銀魂ファンにとって欠かせない「紅桜篇」です
簡単に「紅桜篇」のあらすじをご紹介します
ある日、辻斬りにあい、行方をくらます、桂小太郎。
行方不明になったしまった彼を救ってくれと、エリザベスは万事屋に助けを求めます。
新八と神楽、定春は、桂の捜索に手を貸しますが、
銀時は、別件の依頼に行ってしまいます。
銀時が請け負ったのは、鍛冶屋の村田鉄矢、鉄子からの依頼で、
何者かに盗まれた妖刀「紅桜」の奪還。
桂の行方、妖刀「紅桜」の正体、全てが繋がった時、
かつての仲間である銀時と桂、そして高杉の戦いが始まる。…というお話です。
のちに「新訳紅桜篇」として映画化されたこの長編。
昨年公開された実写映画版も「紅桜編」のストーリーが主軸となっていました
銀魂を語るうえで欠かせない、お話の一つではないでしょうか?
そんな銀魂を彩ってきた主題歌の中から、
今夜ピックアップするのは…
【 DOES「修羅」 】
第1期・2クール目のエンディングテーマを担当したのはDOES。
福岡県出身のロック・バンドで、
2006年にシングル「明日は来るのか」でメジャー・デビュー。
翌年にシングル「修羅」がヒットして以降、
ライヴパフォーマンスの高さでも話題となります。
その後も精力的にライヴ活動を展開し、シーンで存在感を放っていましたが、
2016年9月のライヴを最後に、無期限活動休止となりました。
DOESは「修羅」だけでなく、「曇天」「バクチ・ダンサー」など、
アニメ「銀魂」といえば、DOESが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
そんなDOESと銀魂が出会った楽曲「修羅」。
当時作品を知らず、タイアップのお話だけを聞いたDOESのメンバーは、
アンダーグラウンド上がりだったということもあり、
よくあるタイアップ話といった体を、毛嫌いする気持ちがあったそうなんです
しかし「銀魂」を実際に観て気持ちが変わったそうで、
当時についてVo.ワタルさんは、
「アンチテーゼというか、何かに対する反骨心が一貫してあった。
ギャグマンガとしても面白いし、ちょっとしたパンク的な要素があると思ったんだよね。
なので断る理由はなかった。」とコメントしています。
‘’この作品なら担当してもいいかな’’と思わせるパワーって、すごいですよね!
コメントにもあるように、何かに対する反骨心というのは、
DOESの音楽にも、また「銀魂」の物語の中にも核としてあるもの。
そこが共通したことにより、その後も長く続く関係ができあがったんだと思います。
また、この「修羅」だけでなく、「曇天」の製作時にも、
アニメ制作サイドからの注文は全くなかったそうなんです。
私は、「あの日の思い出を薄めては大人びていく」という歌詞が、
銀時、桂、高杉という、かつての仲間が大人になって揃う「紅桜編」を
象徴しているなと思っていました。
それは、依頼があってのことではなく、それぞれが表現したいものを形にした時に、
意図せずリンクした部分だったということを、
今回調べていく中で知って、衝撃でしたね
映画化されるほど重要なストーリーのラストを彩った彼らの楽曲。
銀魂キャラクターたちはもちろん、
視聴者の私たちの気持ちにも、火をつけてくれた一曲だと思います
是非、注目して聴いてみてください!
【Sound Museum】来週もお楽しみに〜