*#コマキ手帖:「鹿の狩猟」*
2023-12-10

12月09日のRoundtable with Komaki <コマキ手帖>のコーナー♫
自分と社会、2つの「未来を耕す」をテーマに、いろんな方にお話を聞いたり、体験していきます!
今回のテーマは鹿の狩猟!
日頃私たちが食べている”生き物”が、どんな過程を経て”食べ物”になるのか.
兵庫県丹波篠山市にあるジビエ食肉加工施設「カーリマン」へ
コマキさんが実際にお伺いして,その現場を見学してきました!
「カーリマン」の新田さんへのインタビュー,今週は前編です!
●新田さんはいつから狩猟やジビエに関わるようになったんでしょうか?
元々建築の仕事をしていた時に,ある大工さんから
「猪を食べたことある?」と言われたんです.
ないですと言うと,小さな冷凍の猪をいただけました.
家に帰ってから,お風呂場で皮を剥いで食べたんですけど
今まで食べたどんな肉よりも美味しかったんです.
また食べたいなと思った時に,スーパーにもなかなか売っていないので
これは自分で狩猟する側にならねばと思いました.
けれど自分に狩猟というものができるか不安で
猟師さんに二年間ほどいろいろな経験をさせてもらいました.
他にも狩猟にまつわる本を読んで自然について勉強しました.
結局やってみないとわからないということで
狩猟免許をとって始めたという形ですね.
●そこからカーリマンを設立するに至るまでは簡単だったんですか?
狩猟を始めた最初の動機は猪の肉が美味しかったという理由なんですけど
お肉のことをもっと追求したいと思った時に,
「捨てたくない」という気持ちが強くなっていったんです
本を読んで日本の森林が持っている問題などは知っていて,
鹿を狩猟した際に美味しくないから捨てる,ということが
いやで,このような事業を始めました.
けれど最初の3年くらいは美味しい肉と美味しくない肉の
違いがわからなくなったりして,
捨てたくないから始めたのに誰よりも捨ててしまっている
というようなこともあってしんどかったですね.
●美味しい肉と美味しくない肉の違いは?
フランス料理などは「臭み」を「香り」だとして消化させるんですけど
それは冷凍技術や冷蔵技術があまり進化していなかったから
そうするしかなかったんだと思うんですけど,
現在はそこがしっかりしているので
臭くない肉を作れるようになってきましたね.
臭みを出さないために,自分は血をいかに抜くかに注目しています.
あとは,鹿にとってノンストレスな狩猟法を心がけています.
部屋の中に熊がいたら恐ろしいですよね?
人間だったらストレスで白髪になってしまうかもしれません.
鹿にとっての人間も同じようなもので,体が硬直してしまうし
結果として肉も美味しく無くなってしまいます.
鹿にとってストレスのない狩猟をすることが
美味しい肉を作るために必要だと思います.
後編は来週お送りします!
▶︎カーリマンのHPはこちら↓
https://www.kaariman.com/
▼radikoのタイムフリー機能でもう一度聴けます♪https://radiko.jp/share/?sid=802&t=20231209230000
「Roundtable with Komaki」
・毎週土曜日 22:00-24:00
・DJ:土井コマキ