#ハチパレ ▼ Sound Museum【 キルラキル → GARNiDELiA「ambiguous」】
2018-05-20

毎月、後世に受け継いでいきたいアニメシリーズをセレクト
名作を彩ってきた、主題歌とアーティストたちの魅力を
ご紹介していく【Sound Museum】
今月、セレクトした作品は?
《《 キルラキル 》》
2013年に放送がスタートしたアニメ『キルラキル』
父親の死の謎”片太刀バサミの女”を追い、
転校してきた女子高生・流子と、
宿敵である生徒会会長・皐月を中心とした熱い学園バトルもので、
着た人間に人知を超えた力を与える、特殊な服がキーとなる作品です
これまで、作品のあらすじ・キャラクターについて
ご紹介しましたが、今週ピックアップするのは、作品の遊び心!
まず『キルラキル』というタイトルを聞いて、
あなたは何を思い浮かべましたか?
先ほど言いましたが、この作品のキーとなるのは「服」
そう、服を「着る」と英語の「kill」が実はかかっているんですね…!
このように、一つの言葉で二つの意味を持つフレーズが、
『キルラキル』の中ではたくさん登場します
その代表的な台詞が、主人公・纏流子ちゃんの必殺技「戦維喪失」
作中では、‘’戦う’’に’’繊維’’の維で「戦維」と書かれており、
特殊な服の繊維を、この技で断ち切るというものなんですが、
この技名には戦う意志である「戦意」、
そして洋服の「繊維」がかかっています
もっと言えば、主人公・流子ちゃんの苗字「纏」も、
服を纏う…というところからなんですよね
作品を観る際、このフレーズはなにがかかっているんだろう?と
考えながら観るのも、楽しいのではないかなと思います
そんなキルラキルを彩ってきた主題歌の中から、
今夜ピックアップするのは…
【 GARNiDELiA「ambiguous」 】
2クール目のオープニングテーマを担当したのは、GARNiDELiA
女性ボーカリスト・メイリアと、
コンポーザー・tokuによる2人組ユニット。
2014年に「ambiguous」でメジャーデビューを果たし、
電子音を巧みに操るGARNiDELiAの音楽性、メイリアさんの歌唱力、
また、ダンスまで披露する圧倒的なパフォーマンスで話題となります!
この番組にも遊びに来てくれたことのある、
メイリアさんとtokuさん!
一音一音こだわり抜く、音楽に対する姿勢がカッコよすぎるお二人です
そんなGARNiDELiAの『ambiguous』
ハードロック、ヘヴィメタル寄りのギターロックに、
ストリングスが重なる“王道アニソン”といえる楽曲となっています。
熱い展開が続く『キルラキル』後半のオープニングにぴったりなんですが、
実は、この曲ができるまでに、紆余曲折あったそう
というのも、タイアップのお話が来たとき、
『キルラキル』というタイトルは聞いていなかったそうなんです…!
しかし途中で『キルラキル』のオープニングになることを知ったお二人は、
今まで作ってきた曲では少しイメージが違うと感じ、作り直します
当時のことについて、tokuさんはインタビューで、
「『キルラキル』の1クール目の第1話を観ると、
もっと昭和テイストというか、いい意味で暑苦しかった。
なのでガルニデサウンドをベースにしつつ、
アレンジやメロディの方向性を、
ちょっと「古き良き」路線に寄せてみました。」とコメントしています。
確かに、今のGARNiDELiAの音楽は、
一貫してクールなイメージがあったんですが、
この曲だけ、少し泥臭さがあるんですよね。
作品に対する愛情を、うまく織り込んだ楽曲になっているんだなと感じました
ちなみに、この曲は、1クール目のオープニングテーマだった、
藍井エイルさんの『シリウス』と同じ方が作詞を担当しています。
歌い出しの「運命の意図を 断ち切った その先に…」というフレーズが、
考えの“意図”と、服にかけた、一本の“糸”といった
物語にリンクする部分があるんです
他にも作品に繋がるワードが出てくるので、
ぜひ耳をすませて聴いてみてくださいね〜!
【Sound Museum】来週もお楽しみに〜